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キングジム、スマホからアラーム設定できる“スマート目覚まし時計”「リンクタイム」
~AlexaやGoogleアシスタント連携も
2018年10月10日 16:02
株式会社キングジムは、スマートプログラムアラーム「リンクタイム LT10」を26日より発売する。税別価格は13,200円。
ルーターなどと無線LANで接続し、宅内外など場所を問わずスマートフォンアプリ/Web経由でアラーム設定が可能で、音声で予定を通知できるデジタル時計。
寝室やリビングなどに設置し、iOS10以降およびAndroid 6.0以降対応のスマートフォンアプリ「Link Time App」や、PC向けの専用WEBページからアラームを設定できる。
声をアラームにする「ボイスメモ」機能では、自分で録音した音声、入力したテキストを合成音声で発声可能。天気予報やGoogleカレンダー上の予定を読み上げることもできる。
アラームの停止をスマートフォンアプリのプッシュ通知やメールで指定の人に通知する機能も搭載し、離れて暮らす家族の見守りツールとしての活用も謳う。
発売後のアップデートで、Amazonの「Alexa」、Googleの「Googleアシスタント」の音声アシスタントとの連携に対応する予定。連携後は、Amazon EchoやGoogle Homeなどのスマートスピーカーに話しかけることで、リンクタイムのアラーム設定や停止ができ、よりスマートなスケジュール管理/アラーム設定が可能になるとしている。
電源は専用ACアダプタ経由。無線LANはIEEE 802.11b/g/n(2.4GHz帯)に対応する。
本体サイズは約107×45×107mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約250g。
都内で開催された製品発表会には、株式会社キングジム 常務取締役 開発本部長の亀田登信氏、同社商品開発部の佐藤賢亮氏が登壇。
亀田氏は、同社の製品開発理念として、電子機器でも「文房具」を作っていると考え、文房具の誰でも簡単に使えるという点を重視してきたと説明。
今回の新製品では、ネットワーク設定をユーザーが行なうといった煩雑さなどから、これまではあまりやってこなかったジャンルの商品になっているが、スマートフォンの普及といった環境の変化に加えて、ネットワークやスマートフォンなどと組み合わせることで、ユーザーの潜在的な不満を解消できると考え、製品化に至ったとした。
佐藤氏は、現在ではスマートフォンの普及で、多くの人がアラームアプリを目覚まし時計として使っていると述べ、目覚まし時計と異なり、アプリなら細かな設定が簡単に行なえるメリットがあると紹介。
一方で、スマートフォンアプリならではのデメリットとして、充電のし忘れで朝にバッテリが切れていたり、そもそもベッドサイドに持っていくのを忘れてしまって寝過ごす、就寝前についついWebブラウズやアプリを起動してしまい寝付きが悪くなるといった、アラームがメインではなく、おまけの機能ゆえに起こる問題もあるとし、もう一度、目覚まし時計の価値を見直しても良いのではないかと考えたのが開発のきっかけだったと説明した。
じっさいに、腕時計を除く国内の時計市場を見ると安定して推移しており、単機能の目覚まし時計というもののニーズもあると考えたことも紹介した。
今回発表されたリンクタイムは、いつでもどこでもアラームの設定が可能であり、時計としての機能とアプリによる手軽な設定の両方のメリットを提供する製品になっているとアピール。
シフト勤務のような複雑で変則的なスケジュールでも、簡単に設定できるという。ベッドサイドの設置を想定し、画面の明るさは時間帯別に設定する機能も備える。
スマートスピーカー対応については、具体的な時期は決定していないが、年内の対応を目指したいとしていた。