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日立、IBM POWER9を最大192コア搭載可能なエンタープライズサーバー

EP8000 E980

 株式会社日立は、CPUにIBM POWER9を搭載したエンタープライズサーバー「EP8000 E980」を9月28日に発売する。出荷は12月28日から。

 IBMの最新CPUであるPOWER9を採用し、最大8スレッド同時実行できるCPUコアを最大で192個(3.55GHz/最大3.9GHzモデル。3.9GHz/最大4GHzモデルは128コア)搭載。メモリは最大64TB搭載できる。1DIMMあたり16MBのL4キャッシュを備え、1ソケットあたりの転送速度は230GB/sとなっている。筐体間のバス帯域は25Gbps。

 また、新たにPCI Express 4.0バスのサポート、NVMeに準拠したSSDのサポートなどが謳われ、従来モデル比で処理性能を最大2倍、メモリ容量を4倍、データ転送速度を4倍高速化した。

 電源やディスク、冷却ファンなどは部品レベルで冗長化しており、メモリキャッシュとPCIバス上のデータ保護による高信頼性を謳う。障害が発生する可能性のある部位の予測と動的な切り離し機能、稼働中に交換可能なユニットをサポート。ハイエンドモデル独自の高信頼性機能としては、Flexible Service Processor、クロック、Active Memory Mirroring for Hypervisor、CPU筐体間通信ケーブルの冗長化などが図られている。

 形状はラックマウント(5U/10U/15U/20U)で、OSはAIX V7.1またはV7.2。構成と税別価格は、POWER9 3.9GHz 8コア、メモリ256GB、800GB SSD、DVD-RAMなどを搭載したモデルが39,363,100円、POWER9 3.55GHz 12コア、メモリ256GB、800GB SSD、DVD-RAMなどを搭載したモデルが113,874,100円。