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ロジクール、ASTRO Gamingのヘッドセット/アンプで国内ゲーミング展開を強化

ASTRO Gamingの国内展開製品3モデル

 株式会社ロジクールは、米ゲーミングブランド「ASTRO Gaming」の国内展開を発表した。ASTRO Gamingはロジクール本社のLogitechに2017年に買収されており、Logitechのゲーミングブランドとして製品群に加えられている。

 今回投入されるのは、有線ゲーミングヘッドセット上位モデル「Astro A40 TR」および下位モデル「Astro A10」、ヘッドセット用アンプ「MixAmp Pro TR」の3製品で、価格はオープンプライス。税別店頭予想価格は順に18,880円、8,750円、18,750円前後の見込みとなり、9月20日より発売される。

 また、Astro A40 TRとMixAmp Pro TRをセットにしたモデルと、Astro A40 TRのヘッドバンドやスピーカータグなどをカスタマイズできる「Astro A40 TR Mod Kit」も同日に発売予定。税別店頭予想価格は前者が31,250円、後者は7,750円前後の見込み。

Astro A40 TR
Astro A10
MixAmp Pro TR
Astro A40 TR Mod Kit

 ASTRO Gamingの製品はプロゲーマーやゲームデザイナーたちとの共同開発されており、PlayStation 4といったゲーム機において、ゲームプレイに最適化された設計を特徴とする。

 上位のAstro A40 TRは、ノイズ除去機能を備えた高感度の単一指向性マイクや、長時間での利用が苦にならない軽量で柔軟性の高いクッション、別売のMod Kitによるカスタマイズなどに対応。下位のAstro A10はリーズナブルな価格で、一体型単一指向性マイクを備えるとともに、非常に堅牢な作りが採用されている。

 ヘッドセット用アンプのMixAmp Pro TRはUSB接続のDACで、Dolby Digitalサラウンドをサポートし、PlayStation 4に接続すれば7.1チャンネルのサウンドを楽しめるようになっている。もちろんPCでも利用でき、ユーティリティからの細かい設定も可能。本体には音量を調整するダイヤルに加え、音声とゲームBGMのバランスを調整するダイヤルも装備し、それらの混成音を出力するストリームポートを用意しており、ゲーム実況などにも最適としている。

【表1】ヘッドセットのスペック
Astro A40 TRAstro A10
ヘッドフォン40mmネオジムドライバー(オープンタイプ)、感度105dB±3dB@1kHz、周波数特性20Hz~24kHz、インピーダンス48Ω40mmネオジムドライバー、感度105dB±3dB@1kHz、周波数特性20Hz~24kHz、インピーダンス32Ω
マイク単一指向性、周波数特性100Hz~12kHz、エレクトレットコンデンサ
インターフェイス3.5mmステレオミニプラグ(入力/出力)
ケーブル長メディアコントロールケーブル1m、スプリッタケーブル1.5mインライン音量コントロールケーブル2m、スプリッタケーブル65mm
サイズ(幅×奥行き×高さ)243×176×93mm190×195×80mm
重量(ケーブル除く)369g346g
税別店頭予想価格18,880円8,750円
【表2】ヘッドセット用アンプのスペック
MixAmp Pro TR
アンプ周波数特性20Hz~24kHz、全高調波歪率0.1%以下
入力インターフェイス光デジタル、Micro USB、AUX、デイジーチェーン端子
出力インターフェイス3.5mmステレオミニプラグ(配信用)、3.5mmステレオミニプラグ(ヘッドセット用)、デイジーチェーン端子
ケーブル長光ケーブル3m、Micro USBケーブル3m、デイジーチェーンケーブル0.5m
サイズ(幅×奥行き×高さ)132.5×81×47mm
重量(ケーブル除く)228g
税別店頭予想価格18,750円

ASTRO Gamingによって家庭用ゲームでのブランド力強化を狙う

ASTRO GamingとLogicool Gの双方でゲーミングを強化

 発表当日は都内で製品説明会が開催され、Logitechに所属し、ASTRO Gamingブランドのコミュニティマーケティングディレクターを務めるタデアス・クーパー氏が登壇し、説明を行なった。

 当時ASTRO Gamingは、2006年にデザイン会社のASTRO STUDIOSより独立した会社であり、プロゲーマー/コアゲーマーのプレイ&ライフスタイルに最上級の体験を提供することを目的に製品を展開していた。2008年にはアメリカのMLG(Major League Gaming)の公式パートナーとなり、プロシーンにゲーミングオーディオデバイスを提供。各種大会やプロチームを応援してきた。

 クーパー氏は、ベースボールやバスケット、スノーボードなどに代表されるスポーツブランドがあるように、ゲーミングシーンにおいてプレイヤーたちにASTRO Gamingが連想されるようなブランドづくりを目指しているという。

 また、ロジクールのクラスターカテゴリーマネージャーである榊山大蔵氏は、PCゲーミングに強いLogicool Gに、ASTRO Gamingの力が加わることで、家庭用ゲームにおいてもプロシーンとメインストリームの双方で最高峰のゲーム体験が提供できるようになるとの意気込みを見せた。

ASTRO Gamingブランドのコミュニティマーケティングディレクターを務めるタデアス・クーパー氏
株式会社ロジクール クラスターカテゴリーマネージャーの榊山大蔵氏

 以下、会場に展示されていた実機の写真を掲載している。

左から、Astro A10、Astro A40 TR、MixAmp Pro TR
Astro A40 TR
Astro A10
MixAmp Pro TR