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トレンドマイクロ、AIスキャンを強化した「ウイルスバスター」シリーズ最新版
~「決済保護ブラウザ」機能なども新搭載
2018年9月6日 15:25
トレンドマイクロ株式会社は、総合セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズ新製品を発売した。
各製品のダウンロード版直販価格は以下のとおり。
製品(ダウンロード版) | 価格 |
---|---|
ウイルスバスター クラウド 1年版 | 5,380円 |
ウイルスバスター クラウド 2年版 | 9,680円 |
ウイルスバスター クラウド 3年版 | 12,780円 |
ウイルスバスター クラウド+デジタルライフサポートプレミアム1年版 | 7,980円 |
ウイルスバスター クラウド+ デジタルライフサポート プレミアム2年版 | 13,800円 |
ウイルスバスター クラウド+ デジタルライフサポート プレミアム3年版 | 18,580円 |
ウイルスバスター モバイル 1年版 | 3,065円 |
ウイルスバスター モバイル 2年版 | 5,637円 |
ウイルスバスター モバイル+おまかせ! スマホお探しサポート1年版 | 4,093円 |
ウイルスバスター クラウド+おまかせ! スマホお探しサポート2年版 | 7,180円 |
ウイルスバスター クラウドでは、ファイルの実行前に侵入経路やファイル形式、プログラムコードなど、ファイルの特徴を静的に解析するもの、ファイル実行時に通信先や実行されるプロセスなどのふるまいを動的に解析するものと、2つの機械学習型スキャンが搭載されている。
今回の新バージョンでは、新たにファイルの特徴とふるまいの特徴を組み合わせて照合し、ファイルが実行される前にふるまいを予測する機能が搭載され、ファイルの特徴をもとにした静的な解析と、ファイルの特徴からふるまいを予測する解析を実行前に組み合わせた「ハイブリッドモデル」により、防御力の向上を図ったとしている。
このハイブリッドモデルによるスキャンはWindows版のみの搭載となるが、AndroidとMac向けバージョンにも、ファイル実行前の機械学習型スキャン機能が新たに組み込まれている。
関連して、「不正プログラムに感染した」といった偽の警告メッセージをWebブラウザ上に表示させ、偽のサポートサービスに加入させる「サポート詐欺/偽警告」の対策機能を強化。詐欺サイトの構造やスクリプトの特徴を学習させたAIを搭載し、パターンで検出できない詐欺サイトのアクセスブロックが可能となった。
そのほか、Windows向けにネットバンキングやショッピングなどの利用時にサイバー攻撃への対策を強化する、「決済保護ブラウザ」機能が提供されるほか、モバイルOS上でLINEやFacebookなどのアプリ内ブラウザ利用時でも、フィッシング詐欺サイトなど不正サイトへのアクセスをブロックする機能が、すでに対応しているiOSに加えて、Androidでも利用可能となった。
都内で開催された製品発表会に登壇した、トレンドマイクロ株式会社 取締役副社長 大三川彰彦氏は、同社は、30年間変わらないビジョンとして「デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界の実現」を掲げてきたと述べ、30周年を迎える同社のこれまでの取り組みを紹介。
企業向けのインテリジェンスを家庭に提供しているとアピールしたほか、IoT時代のなかで、IT部門などが全体を管理している企業よりも、家庭のほうがいち早くコネクテッドな世界になると指摘し、スマートホームなどの分野をカバーしたソリューションの提供に注力していくとした。