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Nubia、ゴッホ絵風の写真が撮れるフラグシップスマホ「Z18」

Z18(ブラックモデル)

 ZTE傘下のNubiaは5日(中国時間)、2018年のスマートフォンフラグシップモデル「Z18」を発表した。中国では9月11日に発売され、価格はメモリ6GB+ストレージ64GBモデルが2,799人民元(約46,000円)、メモリ8GB+ストレージ128GBモデルが3,299人民元(約54,000円)。

 SoCにSnapdragon 845を搭載したNubiaの最上位モデル。特徴は深層学習による人工知能(AI)「ET」を利用したカメラ機能および独自OSとなっている。

 カメラ機能は「NEOVISION 8.0」となっており、絵画アーティストの作品を学習し、フィルタによりワンタッチで絵画風の写真が撮影可能。なかにはヴィンセント・ヴァン・ゴッホの作品を学習したフィルタもある。

絵画風の絵が撮影できるアートフィルタ
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの絵画を学習した

 背面カメラは1,600万画素+2,400万画素のデュアルレンズ/センサーで、レンズのF値はいずれも1.6。PDAFや光学手ブレ補正も搭載する。前面は800万画素/F2.0。

 独自OSのnubia UI 6.0では、設定によりユーザーの位置情報を収集し、付近の商店・スポット・駅、ホテル、病院、銀行、鉄道、空港、レストランのクーポンやオススメをホーム画面のウィジェットに表示する機能を備え、「ユーザーがサービスを探す」使い方から「サービスがユーザーを探してくれる」使い方を提案している。

 また、ETによるユーザーの利用アプリ傾向分析/プリフェッチ機能も備え、アプリの起動速度を平均49%高速化する。同社テストラボの測定によれば、同等の機能を有するMIUI(Xiaomi)、EMUI(Huawei)、ColorOS(OPPO)のいずれよりも、システムアプリの起動、サードパーティアプリの起動、ゲームの起動が高速としている。

ユーザーの位置情報から自動的に付近のオススメをウィジェットで提示
競合より高速な起動を謳う

 さらに、AIアシスタント「小牛語音2.0」は、Baiduとの協力により、より自然な言語を理解できるようになったとしている。

 ディスプレイは2,160×1,080ドット表示対応5.99型のフレームレスデザインで、とくに左右のフレームは300項目を超える特許で構成される独自技術「aRC 4.0」を採用し、ディスプレイの湾曲により大きくベゼルが狭められている。また、上部に前面カメラを備えているが、ほぼこのカメラ部の切り欠きのみとなっている。下部もCOF技術によりフレームが狭められ、画面占有率91.8%を達成した。

 背面はCorning製のGorilla Glassを採用し、左右がカーブすることで持ちやすさを実現。色はブラックとレッドの2種類が用意されるほか、ヴァン・ゴッホの「星月夜」をモチーフとした特別版「星空典蔵版」も用意される。こちらはスペシャルパッケージやカードに収められており、価格は8GB+128GBの構成で3,599人民元(約59,000円)。

 特別版の製品のデザインは、全編油絵で描かれた映画「ゴッホ 最後の手紙」の制作陣とコラボし監修された。また、この特別モデルは中国科学院国家天文台に永久的に収蔵されることとなった。

レッドモデル
ヴァン・ゴッホの「星月夜」をモチーフとした特別版「星空典蔵版」
「ゴッホ 最後の手紙」の映画制作陣とコラボ

 メモリはLPDDR4X、ストレージはUFS 2.1を採用。IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0も内蔵。センサーは光、加速度、電子コンパス、ジャイロ、指紋、GPS、GLONASS、Beidou。

 対応バンド帯はLTEが1/3/4/5/7/8/20/34/38/39/40/41、WCDMAが850/900/1,900/2,100MHz、CDMA 1x&EVDOが800MHz/BC0、TD-SCDMAが34/39、GSMが850/900/1,800/1,900MHz。

 バッテリは3,460mAhリチウムイオンで、Quick Charge 4による9V/2Aの充電をサポートする。本体サイズは72.54×148.58×8.55mm(幅×奥行き×高さ)、重量は172g。