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性能・サイズ・ルックスにこだわる2018年版スタンダードゲーミングPCを作る

 ゲーミングPCを自作する理由は簡単。自作しなければ手に入らないからだ。強力なビデオカードや高性能CPUクーラーなど、大型パーツを余裕で組み込めるのにコンパクト、さらにはイルミネーションも楽しめるという、2018年のトレンドを総ざらいした作例を紹介しよう。(TEXT:竹内亮介)


 PCゲームで一番重要なのは、3Dグラフィックス性能を司るビデオカードだ。ここは4K解像度でのプレイも視野に入れ、GeForce GTX 1070 Tiを搭載したMSIの「GeForce GTX 1070 Ti GAMING 8G」を選択した。

 ビデオカードの足を引っ張らないよう、CPUに6コアの「Core i5-8600K」、マザーボードは耐久性の高い部品を多数採用し、長時間のゲームプレイでも安定して動作するASUSTeKの「TUF H370-PRO GAMING」を選んだ。CPUクーラーはヒートシンクの幅が狭くて組み込みやすく、冷却性能にも定評があるサイズの「虎徹 MarkⅡ」だ。

 各パーツの冷却を司るPCケースは、前面と天板にメッシュ構造を採用し、冷却性能を高めたFractal Designの「Meshify C White Tempered Glass」。ホワイトにブラックを組み合わせた特徴的なデザインはもちろん、大型パーツへの対応も充実している。また左側板は最近はやりの強化ガラス製で、パーツのイルミネーションも楽しめる。

 前面に5インチベイを搭載しない構造のおかげで、奥行き39.5cm、高さ44cmとATX対応PCケースとしてはコンパクトなサイズながら、ビデオカードやマザーボードの組み込みは非常にラクに行なえた。

 実際に3DMarkやいくつかのPCゲームを動かしてみても、フルHD解像度なら最高画質でもコマ落ちが発生することもなく、非常に快適にプレイできた。長時間のゲームプレイを想定し、3DMarkのStress Testを1時間ほど実行させてみたところ、室温が26.4℃のときにCPU温度は59℃、GPU温度は73℃と、各パーツをしっかり冷却できていることが分かる。

ベンチマーク結果
3DMark Fire Strike16,380
3DMark Time Spy6,438
ファークライ5最小101fps/最大123fps/平均110fps/レンダリングフレーム数 6,514
【検証環境】3DMark:3DMark v2.5.5029 Fire Strike/Time SpyのScore、ファークライ5:解像度は1,920×1,080ドット、画質は「最高」設定でのベンチマークテスト結果、室温:26.4℃、各部の温度:使用したソフトはHWMonitor 1.35で、CPU温度はTemperaturesのPackage、GPU温度はGPUのTmperaturesの値

こんなゲームにオススメ!

  • PUBG 『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』
  • Studio Wildcard 『ARK:Survival Evolved』
  • Ubisoft Entertainment 『ファークライ5』
  • Ubisoft Entertainment 『ザ クルー2』

使用パーツ一覧

カテゴリー製品名実売価格
CPUIntel Core i5-8600K(3.6GHz)30,000円前後
マザーボードASUSTeK TUF H370-PRO GAMING(Intel H370)15,000円前後
メモリMicron Crucial CT2K8G4DFS8266(PC4-21300 DDR4 SDRAM 8GB×2)20,000円前後
ビデオカードMSI GeForce GTX 1070 Ti GAMING 8G(NVIDIA GeForce GTX 1070 Ti)71,000円前後
SSDWestern Digital WD Blue 3D NAND SATA WDS500G2B0B(Serial ATA 3.0、500GB)15,000円前後
PCケースFractal Design Meshify C White Tempered Glass(ATX)14,000円前後
電源ユニットAntec NeoECO Gold NE550G(550W、ATX、80PLUS Gold)9,000円前後
CPUクーラーサイズ 虎徹 MarkⅡ(サイドフロー、12cm角)4,500円前後
合計:178,500円前後

パーツ紹介

強力なデュアルファンでGPUを冷却
Micro-Star International「GeForce GTX 1070 Ti GAMING 8G」
GeForce GTX 1070 TiをGPUとして搭載し、2基のファンで高負荷時でもGPUをしっかりと冷却できるビデオカード
各所のメッシュ構造が冷却を強化
Fractal Design「Meshify C White Tempered Glass」
前面と天板にメッシュ構造を採用するPCケース。5インチベイを搭載せず、ATX対応PCケースとしてはコンパクトで場所を取らない
温度変化に強い高耐久部品を採用
ASUSTeK Computer「TUF H370-PRO GAMING」
耐久性の高いコンデンサやチョークコイルを採用し、金属で強化した拡張スロットを備える「TUF」シリーズのマザーボード
高クロックの6コアモデル
Intel「Core i5-8600K」
定格時3.6GHz、Turbo Boost時4.3GHzの6コアCPU。高クロックが多くのゲームに効くことに加え、プレイ実況もこなせる

本記事は、DOS/V POWER REPORT9月号「特集・買うか、作るか、ゲーミングPC」からの抜粋です。この特集では、完成品、自作を問わず、ゲーミングPCを幅広く取り上げます。メーカー製のデスクトップPC、ノートPC、自作PC、ゲーム向けのPCパーツ選び、ゲーミングマウス&キーボード、ディスプレイなど、PC業界の先端をゆくエッジの効いたゲーミング関連製品を多数紹介しています。