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性能・サイズ・ルックスにこだわる2018年版スタンダードゲーミングPCを作る
2018年8月11日 11:00
ゲーミングPCを自作する理由は簡単。自作しなければ手に入らないからだ。強力なビデオカードや高性能CPUクーラーなど、大型パーツを余裕で組み込めるのにコンパクト、さらにはイルミネーションも楽しめるという、2018年のトレンドを総ざらいした作例を紹介しよう。(TEXT:竹内亮介)
PCゲームで一番重要なのは、3Dグラフィックス性能を司るビデオカードだ。ここは4K解像度でのプレイも視野に入れ、GeForce GTX 1070 Tiを搭載したMSIの「GeForce GTX 1070 Ti GAMING 8G」を選択した。
ビデオカードの足を引っ張らないよう、CPUに6コアの「Core i5-8600K」、マザーボードは耐久性の高い部品を多数採用し、長時間のゲームプレイでも安定して動作するASUSTeKの「TUF H370-PRO GAMING」を選んだ。CPUクーラーはヒートシンクの幅が狭くて組み込みやすく、冷却性能にも定評があるサイズの「虎徹 MarkⅡ」だ。
各パーツの冷却を司るPCケースは、前面と天板にメッシュ構造を採用し、冷却性能を高めたFractal Designの「Meshify C White Tempered Glass」。ホワイトにブラックを組み合わせた特徴的なデザインはもちろん、大型パーツへの対応も充実している。また左側板は最近はやりの強化ガラス製で、パーツのイルミネーションも楽しめる。
前面に5インチベイを搭載しない構造のおかげで、奥行き39.5cm、高さ44cmとATX対応PCケースとしてはコンパクトなサイズながら、ビデオカードやマザーボードの組み込みは非常にラクに行なえた。
実際に3DMarkやいくつかのPCゲームを動かしてみても、フルHD解像度なら最高画質でもコマ落ちが発生することもなく、非常に快適にプレイできた。長時間のゲームプレイを想定し、3DMarkのStress Testを1時間ほど実行させてみたところ、室温が26.4℃のときにCPU温度は59℃、GPU温度は73℃と、各パーツをしっかり冷却できていることが分かる。
ベンチマーク結果 | |
---|---|
3DMark Fire Strike | 16,380 |
3DMark Time Spy | 6,438 |
ファークライ5 | 最小101fps/最大123fps/平均110fps/レンダリングフレーム数 6,514 |
【検証環境】3DMark:3DMark v2.5.5029 Fire Strike/Time SpyのScore、ファークライ5:解像度は1,920×1,080ドット、画質は「最高」設定でのベンチマークテスト結果、室温:26.4℃、各部の温度:使用したソフトはHWMonitor 1.35で、CPU温度はTemperaturesのPackage、GPU温度はGPUのTmperaturesの値
こんなゲームにオススメ!
- PUBG 『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』
- Studio Wildcard 『ARK:Survival Evolved』
- Ubisoft Entertainment 『ファークライ5』
- Ubisoft Entertainment 『ザ クルー2』
使用パーツ一覧
カテゴリー | 製品名 | 実売価格 |
---|---|---|
CPU | Intel Core i5-8600K(3.6GHz) | 30,000円前後 |
マザーボード | ASUSTeK TUF H370-PRO GAMING(Intel H370) | 15,000円前後 |
メモリ | Micron Crucial CT2K8G4DFS8266(PC4-21300 DDR4 SDRAM 8GB×2) | 20,000円前後 |
ビデオカード | MSI GeForce GTX 1070 Ti GAMING 8G(NVIDIA GeForce GTX 1070 Ti) | 71,000円前後 |
SSD | Western Digital WD Blue 3D NAND SATA WDS500G2B0B(Serial ATA 3.0、500GB) | 15,000円前後 |
PCケース | Fractal Design Meshify C White Tempered Glass(ATX) | 14,000円前後 |
電源ユニット | Antec NeoECO Gold NE550G(550W、ATX、80PLUS Gold) | 9,000円前後 |
CPUクーラー | サイズ 虎徹 MarkⅡ(サイドフロー、12cm角) | 4,500円前後 |
合計:178,500円前後 |
パーツ紹介
本記事は、DOS/V POWER REPORT9月号「特集・買うか、作るか、ゲーミングPC」からの抜粋です。この特集では、完成品、自作を問わず、ゲーミングPCを幅広く取り上げます。メーカー製のデスクトップPC、ノートPC、自作PC、ゲーム向けのPCパーツ選び、ゲーミングマウス&キーボード、ディスプレイなど、PC業界の先端をゆくエッジの効いたゲーミング関連製品を多数紹介しています。