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このゲーミングノート、ゲーマーだけに使わせるのはもったいない!

~「MSI GS65 Stealth Thin 8RF-007JP」

Micro-Star International
GS65 Stealth Thin 8RF-007JP
実売価格:350,000円前後

 ゲーミングノートPCとは思えないサイズ感が新鮮だ。厚さ17.9mm、重さ1.88kgの薄型軽量に加えて、左右ベゼル幅4.9mmの狭額縁デザインの採用により、15.6型パネルを搭載しながら14型クラスに近い底面積を実現している。

 さらに、ACアダプタも180Wと大出力ながら厚さ約24mm、重量516g(いずれも実測)とコンパクト化されており、真に“持ち運んで使える”可搬性を備えている。デザイン面では、ラメの入ったブラックとゴールドのシックな配色を採用。エッジをダイヤモンドカットで仕上げた高級感ある外観も印象的だ。

 これだけの薄型軽量ボディにハイスペックを詰め込んでいることにもまた驚かされる。CPUは6コアのCore i7-8750H、GPUにはNVIDIAのGeForce GTX 1070 with Max-Q Designを採用する。ノーマルのGTX 1070よりクロックは抑えられているが、一流の性能を持つことはベンチマークテストでも実証されている。

 薄型だけに温度には多少デリケートな部分があり、設置の際は底部の吸気口まわりのスペースを確保する配慮は必要。それだけ気を付けていれば冷却性能は十分で、28℃前後の室温であればボディの熱さはとくに気にならない。また、リフレッシュレート144Hz、応答速度7msに対応し、ゲームや動画をなめらかに表示できる液晶ディスプレイはsRGBカバー率約100%と色域も広く、目視でもパキッとした表示で好印象だ。

 このほかにも、Thunderbolt 3を含む先進のインターフェースを備え、ハイレゾ音源にも対応するなど、かつてないレベルで高性能と可搬性を両立しつつ、性能以外の付加価値も備える。高価な製品であるが、価格以上の満足感が得られることは間違いないだろう。(TEXT : 鈴木雅暢)

①Thunderbolt 3、ハイレゾ対応
Thunderbolt 3(Type-C)のほかにType-AのUSB 3.1を3基装備するなど先進のインターフェースを装備。ハイレゾ対応DACを搭載しており、対応ヘッドホンを接続することでハイレゾ音源が楽しめる
②上質を感じさせる落ち着いたデザイン
ゲーミングPC=ド派手のイメージをくつがえす落ち着いたデザイン。それでいてラメ入りブラックとゴールドのコントラストが個性を放つ。この上質感がゲーミングノートの新潮流となるか?
③専用設計の冷却機構
高性能と薄型軽量を両立するため「Cooler Boost Trinity」と呼ばれる専用の冷却機構を搭載。底面部には小さな吸気口が無数にある
④Dragon Centerで一括設定
パフォーマンスやファン速度のモード変更、ディスプレイのプロファイル設定、Windowsキーの無効化設定など独自の設定を一括して行なえる
⑤美しく光るキーボード
ゲーミングデバイスで実績のあるSteelSeries製のキーボードを搭載。ストロークは浅めながらスイッチの感触は非常によい。キートップ一つ単位でRGB LEDの発光制御ができる「Per-Key RGB」に対応。プリセットも豊富に用意されており、美しいイルミネーションが楽しめる。テンキーレスでキーピッチは主要キーで縦横とも19mm(実測)を確保。主要キー以外も余裕がある
ベンチマーク結果
PCMark 10 Extended6,239
3DMark Fire Strike12,323
3DMark Time Spy4,803
消費電力アイドル時:15.7W
高負荷時:160W
CPU:Intel Core i7-8750H(2.2GHz)●メモリ:16GB(PC4-19200)●グラフィックス機能:NVIDIA GeForce GTX 1070(GDDR5 8GB)●ストレージ:512GB SSD[M.2(PCI Express 3.0 x4)、NVMe]●液晶ディスプレイ:15.6型(1,920×1,080ドット)●主なインターフェース:Thunderbolt 3×1、USB 3.1×3、HDMI×1、Mini DisplayPort×1、ヘッドホン×1、マイク×1●LAN:1000BASE-T●無線LAN:IEEE802.11a/ac/b/g/n●OS:Windows 10 Home 64bit●そのほか:Bluetooth 5●バッテリ駆動時間:約6時間(JEITA2.0準拠)●サイズ(W×D×H):357.7×247.7×17.9mm●重量:1.88kg
【検証環境】ファークライ5:内蔵ベンチマークで測定、PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS:マップ“Erangel”におけるリプレイデータを再生し、その際のフレームレートをOCATで測定、アサシン クリード オリジンズ:内蔵ベンチマークで測定、レインボーシックス シージ:内蔵ベンチマークで測定、アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:3DMark-Fire Strike実行中の最大値、電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO

本記事は、DOS/V POWER REPORT9月号「特集・買うか、作るか、ゲーミングPC」からの抜粋です。この特集では、完成品、自作を問わず、ゲーミングPCを幅広く取り上げます。メーカー製のデスクトップPC、ノートPC、自作PC、ゲーム向けのPCパーツ選び、ゲーミングマウス&キーボード、ディスプレイなど、PC業界の先端をゆくエッジの効いたゲーミング関連製品を多数紹介しています。