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Intel、ASIC開発企業の買収発表。FPGAとのシナジー見越す

画像はFPGAを搭載したIntelのプログラマブル・アクセラレーション・カード

 Intelは12日(米国時間)、米国企業「eASIC」の買収を発表した。買収後はIntelのプログラマブルソリューション事業に加わる。

 Intelは2015年にFPGA大手のアルテラを買収しており、特に5GネットワーキングやIoTといった分野で、FPGA事業とのシナジーの創出に期待を示している。

 eASICは設計済みのASICに小変更をくわえて製品とする「ストラクチャードASIC」を手がける企業。ASICは特定用途のみで高い性能を発揮するが、用途に応じて個別設計をやり直す短所がある。ストラクチャードASICは、処理能力や低消費電力というASICの長所を残しつつ、ASICの短所の解決を図るアプローチだ。

 Intelは、同社のFPGAをすでに利用している顧客について、低いコストでストラクチャードASICへ転換するサービスも計画中で、消費電力や処理能力といった制約の厳しい用途に新たな選択をもたらすとしている。

 また、長期的にはIntelの保有するEmbedded Multi-Die Interconnect Bridge (EMIB) 技術により、ストラクチャードASICをSiP(System in Package)に加えることも計画されている(EMIBについては"超広帯域メモリの採用を可能にするIntelの新パッケージング技術「EMIB」"も参照)。