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7型クラムシェル「GPD Pocket 2」は569ドルでクラウドファンディング開始予定

 中国GPDが10月に発売を予定しているUMPC「GPD Pocket 2」の価格が明らかとなった。

 Indiegogoでの予告ページによると、クラウドファンディングで製品を入手できる出資額は569ドル(約63,200円)~639ドル(約71,000円)。また、一般小売価格は729ドル(約81,000円)~789ドル(約88,000円)。この価格差はおそらくメモリ4GB版と8GBの違いだが、7月11日現在、出資受付は開始されておらず不明だ。

 GPD Pocket 2は現在販売中のUMPC「GPD Pocket」の後継で、CPUをAtom x7-Z8750からCore m3-7Y30に強化し、eMMCも高速化することでおおむね2倍の性能を達成。また、UHS-Iに対応したmicroSDカードスロットも付き、実測(SanDisk 128GB microSD)で最大88MB/sの転送速度を実現。USB Type-A端子も2個となり拡張性が向上した。

 筐体はマグネシウム/アルミニウム合金のユニボディ構造を採用。ディスプレイは1,920×1,200ドット表示対応の7型H-IPSパネル。スティック型のポインティングデバイスは廃止されたが、かつてシャープが販売していた「Netwalker」に似た光学式のポインティングデバイスが右上についた。

 本体はファンによるアクティブクーリング機構を搭載しており、CPU性能を引き出すとしているが、キーボード奥のファンクションキーに「one-button fan mute」機能がついており、ワンタッチでファンをオフにでき、静かな環境でも使えるという。なお、従来は側面排気だったが、本機は後部排気となったようだ。

 Type-CポートはUSB PD 2.0に対応し、30分で50%の充電が可能という。また、任意のUSB ACアダプタもしくはモバイルバッテリに対応しており、手持ちの製品1つでスマートフォンと同様に充電できるとしている。

 なお、すでに報じているとおり、キーボードの配列が変わったほか、初代のキーボードはQ/W/E……の列に対し、A/S/D……の列が半キーずつ、その下のZ/X/C……の列がさらに半キーずつずれていたレイアウトだった。しかし写真を見るかぎり、GPD Pocket 2ではA/S/D……の列の全体的なキーピッチがほかの列と異なる。

 実際の使い勝手は使い込んでみないとわからないが、ホームポジションで常時指を置くスペースを確保したためかもしれない。とはいえ、CNC削り出しのフレームであればまだ修整は効くので、10月の発売までに変更される可能性もある。

 バッテリは6,800mAhのリチウムポリマーで、駆動時間は約6~8時間。本体サイズは181×113×8~14mm(幅×奥行き×高さ)、重量は465g。