ニュース

Visual Studioプレビュー版でARM64アプリ開発が可能に

Windows 10 on ARMのHP ENVY x2

 Microsoftは8日(米国時間)、「Visual Studio」のVer 15.8 Preview 1で、64bit版ARMアプリの開発キットおよびツールをプレビュー搭載したことを発表した。

 x86ではなくARMアーキテクチャで動作する「Windows 10 on ARM」PCでは、Snapdragon 835をSoCとして採用しているが、互換性を維持するため、32bit x86エミュレーションが行なえるよう設計されている。しかし、Snapdragon 835は64bit ARMであり、フル性能を活用するためにはネイティブアプリの開発が要求されていた。

 今回、Visual StudioでARM64アプリをビルド可能となったことで、エミュレータを利用せずに、ハードウェア性能を最大限活かせるネイティブアプリが作成できるようになった。なお、すでにARM32のSDKは利用可能となっている。

 加えて、Visual Studioプレビュー版では、初期レベルサポートながら、既存のC++ Win32アプリをARM64アプリとしてリビルドするためのツールも実装されている。

 ただし、今回公開されたのは初期のプレビューであるため、ツールを使用して開発されたARM64アプリの正式なサポートは行なわれず、ARM64パッケージをMicrosoftストアで配布することはできない。