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Leap Motion、100ドル以下のARヘッドセットを試作

 Leap Motionは9日(現地時間)、100ドル以下で量産可能なAR(拡張現実)ヘッドセットの試験的プラットフォーム「North Star」を発表した。

 2つの1,600×1,440ドットのディスプレイを備え、120fpsの映像を100度以上の広視野角で映し出せる。また、180度のハンドトラッキングセンサーを組み合わせ、容易にAR環境を作り出せる。ハードウェアとソフトウェアを含むすべてのプラットフォームは、来週(4月第3週)に公開する予定だという。

 このARヘッドセットは曲面の半透過リフレクタを備えており、光の50%を反射させ、残り50%を透過させる。反射板の後ろにはLCDパネルがあり、その映像を反射させる。また、高いリフレッシュレートを実現するために、Analogixのディスプレイドライバと、BOEディスプレイの2つの高速スイッチング3.5インチLCDを組み合わせ、120fpsを実現した。

 リリースで紹介されているヘッドセットは最終版ではなく、来週リリースされるものではセンサーや電気回路を封入するためのスペースの確保やケーブル管理の改善、人間工学的なデザインを反映させるという。

 さらなる進化に必要な点もあり、具体的にはユーザーの目の自動で正確な位置合わせ、アイ・フェイストラッキングカメラの装備、周辺光センサー、指向性スピーカー、リフレクタの可変透明性を実現するためのコーティング、マイクロアクチュエータによりディスプレイをミリメートル単位で動かし、可変でダイナミックな被写界深度を実現するための機構などを挙げている。