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Dell、「ALIENWARE 15/17」に早速6コアCPUを搭載
~Inspiron GamingはDell Gに改名しラインナップ増
2018年4月3日 21:00
米Dellは、4月3日(現地時間)に同社のハイエンドゲーミングPCとなる「ALIENWARE 15」、「ALIENWARE 17」に最新モデルを追加。また、従来「Inspiron Gaming」シリーズとして展開されてきた普及価格帯ゲーミングノートPCを「Dell G」シリーズとブランド名を変更し、「G7」、「G5」、「G3」の3製品を追加するを発表した。
6コアの第8世代CoreプロセッサにCPUが強化されたALIENWARE 15/17
ALIENWARE 15/17は、それぞれ「ALIENWARE 15R4」、「ALIENWARE 17R5」という世代名がつけられたALIENWAREブランドの最新ゲーミングノートPCだ。筐体などは基本的に前世代と似通っており、従来製品を踏襲しつつ、中身が刷新されている。
製品名 | Alienware 15R4 | Alienware 17R5 |
---|---|---|
CPU | Core i9-8950HK/Core i7-8750HQ/Core i5-8300HQ | Core i9-8950HK/Core i7-8750HQ |
チップセット | Intel CM246 | Intel CM246 |
AMD GPU | Radeon RX 570(8GB/GDDR5) | |
NVIDIA GPU | GeForce GTX 1080(8GB/GDDR5)/GeForce GTX 1070 OC(8GB/GDDR5)/GeForce GTX 1060 OC(6GB/GDDR5) | |
メモリ | 最大32GB(2xSO-DIMM) | |
ストレージ | 最大1TB PCIe M.2 SSD+最大1TB PCIe M.2 SSD+1TB 7,200rpm HDD | |
G-Sync未対応ディスプレイ | 15.6型フルHD60Hz IPS/15.6 フルHD120Hz TN(5ms)/15.6UHD60Hz IPS | 17.3型フルHD 60Hz IPS(アンチグレア、300cd/平方m)/17.3 QHD 120Hz TN+WVA(アンチグレア、400cd/平方m、Tobi Eye-Tracking)/17.3型 UHD 60Hz IPS(アンチグレア、300cd/平方m、Tobi IR Eye-Tracking) |
G-Sync対応ディスプレイ | 15.6型フルHD60Hz IPS/15.6 フルHD120Hz TN(5ms)/15.6UHD60Hz IPS | 17.3型フルHD 60Hz IPS(アンチグレア、300cd/平方m)/17.3型 QHD 120Hz TN+WVA(アンチグレア、400cd/平方m、Tobi Eye-Tracking)/17.3型 UHD 60Hz IPS(アンチグレア、300cd/平方m、Tobi IR Eye-Tracking) |
カメラ | フルHD | フルHD/Windows Hello&Tobi EyeーTracking対応フルHD(オプション) |
USB Standard-A | 2 | |
USB Type-C(USB 3.0) | 1 | |
Thunderbolt 3 | 1 | |
Alienware Graphics Amplifier Port | 1 | |
HDMI | 1(2.0) | |
Mini DisplayPort | 1(1.2) | |
Gigabit Ethernet | 1 | |
音声入出力 | 1 | |
Noble ロックポート | 1 | |
Wi-Fi | IEEE 802.11ac | |
Bluetooth | 4.1/5(オプション) | |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 380×305×25.4mm | 424×332×29.9mm |
重量 | 3.49kg~ | 4.42kg~ |
ACアダプタ | 180W(標準)/240W | 180W(標準)/240W/330W |
バッテリ | 68Wh(標準)/99Wh | |
OS | Windows 10 |
前世代となるALIENWARE 15R3、ALIENWARE 17R4のCPUが、開発コードネームKaby Lake-Hこと、TDP 45Wの第7世代Coreプロセッサベースとなっていたのに対して、ALIENWARE 15R4、ALIENWARE 17R5は、開発コードネームCoffee Lake-Hで知られる第8世代Coreプロセッサベースとなっている。
従来のKaby Lake-HがCPUが最大4コアまでであるのに対して、Coffee Lake-Hは最大6コアまでとなっており、CPUの性能が大きく向上していることが特徴だ。
ALIENWARE 15はCore i9-8950HK/Core i7-8750H/Core i5-8300HQ、ALIENWARE 17はCore i9-8950HK/Core i7-8750Hを選択することが可能。いずれも6コアのCPUで、Core i9-8950HKでは倍率ロックが外されており、容易にオーバークロックすることができる。
ディスクリートGPUに関しては、AMDを選んだ場合従来モデルではRadeon RX 470だったのが、Radeon RX 570が選べるようになっていることが大きな違いとなる。NVIDIAに関しては、従来モデルと同じようにGeForce GTX 1080、GeForce GTX 1070、GeForce GTX 1060から選択できる。
液晶に関しては従来モデルと同じく、ALIENWARE 15は15.6型フルHD(60Hzないしは120Hz)か15.6型4K UHD(60Hz)で、ALIENWARE 17は17.3型フルHD(60Hz)、17.3型WQHD(120Hz、400cd/平方m)、17.3型UHD(60Hz)が選択可能。いずれの製品でもオプションでNVIDIAのG-Sync対応を選ぶことができる(もちろんその場合にはNVIDIAのGPUを選択することが必要になる)。
ALIENWARE 17はオプションとしてWindows Helloの顔認証、Tobi Eye-trackingに対応したIRカメラを選ぶことも可能。
メモリは2つのSO-DIMMで拡張するかたちになっており、最大で32GBの構成が可能になっている。ストレージは2つのM.2スロットと、2.5インチのHDDが利用可能で、最大で1TB PCIe M.2 SSD+1TB 7,200rpm HDDの構成が可能だ。
キーボードは従来から搭載されているALIENWARE TactX keyboardが引き続き採用されており、キーストローク2.2mm、1,000万回の打鍵にも耐える耐久性が確保されているとDellでは説明している。
ソフトウェアもアップグレードされており、新しいALIENWAREコマンドセンターをサポートする。ALIENWAREコマンドセンターは、ALIENWAREブランドのゲーミングPCの設定を一括して行なえる設定ツールで、キーボードやタッチパッド、ボディなどのLEDの色を変更したり、オーバークロックの設定を行なったり、ノートPCのサーマル設定などを行なうことが可能になっている。
Dellによれば米国では4月から販売開始予定で、価格は未定。なお、日本での発売などは現時点では未定だ。
InspironからDell Gへとブランドチェンジされた普及価格帯向けゲーミングノートPC
Dell Gシリーズは、従来はInspiron 15 5000/7000 Gamingとして販売されてきた普及価格帯のノートPCを置き換える製品となる。また、現在「Dell Inspiron Gaming Desktop」として販売されいる製品も、今後はGシリーズのブランドに置き換えられる予定だとDellでは説明している。
今回新製品として発表されたのは、「Dell G7 15」、「Dell G5 15」、「Dell G3 15」、「Dell G3 17」という製品になる。
Dell G7 15 | Dell G5 15 | Dell G3 15/17 | |
---|---|---|---|
CPU | Core i9-8950HK/Core i7-8750HQ/Core i5-8300HQ | Core i7-8750HQ/Core i5-8300HQ | |
GPU | GeForce GTX 1060 MaxQ(6GB/GDDR5)/GeForce GTX 1050 Ti(4GB/GDDR4)/GeForce GTX 1050(4GB/GDDR5) | ||
メモリ | 4~16GB(最大32GB) | 4~16GB(最大32GB) | 4~16GB(最大32GB) |
ストレージ | 最大256GB SSD×2+1TB 5,400rpm HDD | ||
ディスプレイ | 15.6型フルHD(IPS/アンチグレア/非タッチ)/UHD(IPS/アンチグレア/非タッチ~ | 15.6型ないしは17.3型フルHD(IPS/アンチグレア/非タッチ) | |
カメラ | 720p | ||
USB Standard-A | 3 | 2 | |
USB Type-C(USB 3.0) | ー | 1 | |
Thunderbolt 3 | 1 | オプション | |
HDMI | 1(2.0) | 1(2.0) | 1(2.0) |
Gigabit Ethernet | 1 | ||
音声入出力 | 1 | ||
Noble ロックポート | 1 | ||
カードリーダ | SDカードスロット | ||
Wi-Fi | IEEE 802.11ac | ||
BT | 4.2 | 4.2/5 | |
サイズ | 389×274.7×24.95mm | 389×274.7×24.95mm | 380×258×22.7mm(15)/415.4×279.2×25mm(17) |
重量 | 未定 | 2.65kg~ | 未定 |
ACアダプタ出力 | 130W(1050/1050 Ti)/180W(1060) | ||
バッテリ | 56Wh | ||
OS | Windows 10 | ||
価格 | 849ドル~ | 799ドル~ | 799~(17)/749ドル~(15) |
これらもCoffee Lake-Hを採用。dGPUにはオプションでGeForce GTX 1060 MaxQ(6GB/GDDR5)、GeForce GTX 1050 Ti(4GB/GDDR4)、GeForce GTX 1050(4GB/GDDR5)から選べること。
Dell G7 15、Dell G5 15は15型のフルHDないしはUHDディスプレイが選択可能で、Dell G7 15はシリーズの最上位製品として、CPUに倍率ロックが外れているCore i9-8950HKを選べることが最大の特徴。
Dell G3 17、Dell G3 15はより廉価版という扱いになる製品だが、15インチと17インチの2つのパネルから選ぶことができる。解像度はどちらのサイズのパネルを選択した場合でもフルHDとなる。
価格はDell G7 15が849ドル~、Dell G5 15が799ドル~、Dell G5 17が799ドル~、Dell G5 15が749ドル~という設定になっている。いずれも米国ではDellのオンライン販売サイトで4月3日(現地時間)より限定された構成で販売が開始され、4月16日(同)からはより選択できるオプションが増えるかたちでの販売が行なわれる予定だ。なお、日本での販売や価格に関しては現時点では未定。