ニュース

“120Hzでなかった”4K液晶は景表法違反、消費者庁がUPQとDMMに再発防止求める

DMM.comでの120Hz表記(消費者庁のニュースリリースより)

 消費者庁は29日、株式会社DMM.comおよび株式会社UPQが以前に“120Hz駆動”と称して販売していた液晶ディスプレイ「DMM.make 50インチ 4Kディスプレイ」、「DMM.make 65インチ 4Kディスプレイ」、「Q-display 4K50」、「Q-display 4K50X」、「Q-display 4K65」が、景品表示法(景表法)違反にあたるとし、再発防止を求める処置を行なった。

 DMM.comの製品は、2016年11月25日から2017年4月12日までのあいだ、ホームページ上などに「120Hz駆動」、「120Hz倍速駆動」、「前後から予測して新しい映像を生成」などと表記していたが、実際にはそのような機能を備えていなかった。

 UPQの製品も、(製品によって表示期間が異なるが)2016年8月6日から2017年4月12日までのあいだ、「120Hz駆動」などと表記していたが、同様にそのような機能を搭載していなかった。

 消費者庁は、「これらの表記内容は、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示すものであり、景品表示法に違反するものである旨を一般消費者に周知徹底すること」を求めたほか、「再発防止策を講じて役員に周知徹底」、そして「今後、同様の表示を行なわないこと」を命じた。

 UPQは30日に声明を出し、全国紙の新聞2紙でお詫びと周知をするとともに、1カ月間、自社ホームページでお詫びと周知を実施する。お詫びの文面は消費者庁対策課への文案の提出/確認/承認(約1~2カ月)のあとに、周知を行なう予定。