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Xiaomi、ALIENWAREやRazerより冷える同社初のゲーミングノート

小米遊戯本

 中国Xiaomi(小米)は27日(現地時間)、上海でスマートフォン新製品「MIX 2s」の発表会を開催。このなかで、MIX 2sに続いて、同社初となるゲーミングノート「小米遊戯本」を発表した。

 同社のCEOを務める雷軍氏の紹介によれば、本製品はビジネスのシーンでも使えるよう、あえて“低調”(中国語ママ)なデザインを採用。天板のロゴを廃しているほか、多角形を用いないシンプルな外観となっており、「オフィスに置いてもそれがゲーミングノートだと気づかず、仕事中にこっそりゲームしてもばれにくい」という。

小米遊戯本を手にする雷軍氏

 一方で、家に帰ればほかのゲーミングと同じように“派手”に使うことも可能で、4ゾーンの発色が選択可能なRGB LEDバックライト付きキーボードを備えるほか、底面にもライティングを備えており、自動車のアンダーネオンのような効果を実現する。キーボードには5つのマクロキーを備えており、「ゲームの必殺技を1キーで出せるようになるだけでなく、1キーで食事の宅配サービスにアクセスすることも可能だ」と雷軍氏は笑う。

 冷却に重視した設計も特徴。底面の吸気口は開口部を46%までに高め、GPU専用に2本、CPU専用に1本、CPUとGPUをまたがるかたちで1本の極太ヒートパイプを採用。2つのブロワーファンにより冷却し、排気は本体後部と側面の合計4カ所で行なう。同社の測定によれば、2時間のPrime95+Furmarkという高負荷をかけても、ALIENWAREやRazerといった競合より温度が低く、CPUやGPUのクロックを高く維持できるという。

 小米遊戯本は、Xiaomiのコストパフォーマンス戦略を貫く。最上位モデルは、CPUに第7世代Core i7-7700HQ(2.8GHz)、GPUにGeForce GTX 1060(6GB)、メモリ16GB、256GB SSD+1TB HDDを搭載し、価格は8,999人民元(約15.2万円)。これは、ALIENWAREやRazerのほぼ同スペックのモデルの中国での価格の約半額だ。

 下位モデルは第7世代Core i5 Hプロセッサ、GPUにGeForce GTX 1050 Ti(4GB)、メモリ8GB、128GB SSD+1TB HDDを搭載し、価格は5,999人民元(約10.1万円)。

 液晶は1,920×1,080ドット表示対応の15.6型。9.9mmの狭額縁、178度の広視野角、300cd/平方mの高輝度、NTSC比72%の色域が謳われている。OSはWindows 10 Homeで、Office 2016 Home and Studentがプリインストールされている。

 インターフェイスはUSB 3.0×5(うち1基はType-C)、Gigabit Ethernet、HDMI 2.0出力、SDカードリーダ、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、720p対応Webカメラ、音声入出力などを備える。

 本体サイズは364×265.2×20.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.7kg。

“低調”な外観を謳う
その一方で、LEDイルミネーションも備える
“eスポーツ級性能怪獣”を謳う
大面積の吸気口や4カ所の排熱口、5本のヒートパイプや2基のファンにより冷却性を高めた
Prime95+Furmarkを2時間実行。競合と比較して低いCPU温度とGPU温度を実現
競合他社より300MHzほどCPUクロックが高い
GPUも高クロックを維持する
PUBGでもその冷却性能が活かされ、高いフレームレートを実現するという
ホットキーにより必殺技を1キーで出せる
食事の宅配サービスへのアクセスも1キーで行なえる