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Google、ARアプリ開発キット「ARCore」を正式公開

~写真識別機能も提供を拡大

 米Googleは23日(米国時間)、AR(拡張現実)開発者向けに、アプリ開発キット「ARCore」のバージョン1.0を公開した。

 ARCoreはAndroid用のAR SDKで、今回の1.0公開でプレビュー提供を終えて正式公開となる。これにより、アプリ開発者は、ARアプリをPlayストアで公開可能となった。

 ARCore 1.0では、ポスターや家具、おもちゃ箱、本、缶など、テクスチャを持った物体の表面に仮想オブジェクトを配置できるよう改善されているという。開発ツールの「Android Studio」ベータ版では、エミュレータのARCoreサポートが追加されているため、デスクトップPCから仮想環境でアプリをテストできる。

 現時点でARCoreが動作するのは、Samsung「Galaxy S8/S8+/Note8/S7/S7 edge」、LG「V30/V30+(Android Oのみ)」、ASUS「Zenfone AR」、Google「Pixel/Pixel XL/Pixel 2 XL」、OnePlus「OnePlus 5」の13機種。

 Googleでは、SamsungやHuawei、LG、Motorola、ASUS、Xiaomi、HMD/Nokia、ZTE、Sony Mobile、Vivoなどと提携し、2018年中に対応機種を増やしていく予定としている。

ARCore 1.0のデモ

 同時に、カメラを使った認識アプリ「Google Lens」のプレビュー版公開も発表されている。Google Lensは、数週間以内に提供予定の「Googleフォト」アプリ最新版(英語版のみ)のカメラ機能に組み込まれ、撮影した写真の内容について詳細情報を取得できるという。

 また、同じく数週間以内に、一部の互換性のあるスマートフォンでは、「Google Assistant」でもGoogle Lensの機能を使えるようになる予定だという。

 すでにテキスト選択機能や、1回のタップで写真から連絡先やイベントを作成する機能などを持っているが、今後数週間以内に、犬種や花のような一般的な動物や植物を認識するためのサポートなどが追加される予定。

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