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Google、スマホ向けARプラットフォーム「Project Tango」のサポートを終了

~背面カメラだけで使える「ARCore」に注力

Tangoに対応したPHAB2 Pro

 米Googleは15日、拡張現実(AR)プラットフォーム「Project Tango」のサポートを、2018年3月1日をもって終了すると発表した。

 同社では、今年はじめに発表した「ARCore」を、Project TangoにかわるAR向けのプラットフォームととしてアナウンスしている。

 Project Tangoは、2014年から開発が進められてきたARプラットフォーム。国内ではLenovo「PHAB2 Pro」、ASUSの「ZenFone AR」の2製品が対応スマートフォンとして投入されている。

 Project Tangoでは、通常の背面カメラに加えて、モーショントラッキングのための魚眼カメラや深度計測用の赤外線センサーなど、特殊なハードウェアの搭載が必要とされていたが、後継となるARCoreでは、ほとんどのスマートフォンが標準で搭載する、背面RGBカメラのみを使って空間の特徴点を認識し、慣性センサーと組み合わせてトラッキングを実現しているため、ハードウェアのコストが抑えられているのが特徴。

 同日に公開された「ARCore Developer Preview 2」では、既存のJava/Unity/Unreal SDKを補完するAndroid NDK用の新C APIのほか、電話をかけた後にARアプリに戻れるといったような、ARアプリがARセッションを一時停止/再開できるようにする機能などが追加されている。

 Googleでは、今後数カ月を目処に正式版の「ARCore 1.0」を公開する予定で、1億台以上のデバイスでARをサポートするとしている。