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SK Hynix、自社製ファーム・コントローラ搭載の72層512Gb 3D NANDを採用のエンタープライズSSD

72層3D NANDチップ搭載品の画像

 SK Hynixは4日(韓国時間)、同社の72層512Gb(ギガビット) 3D NANDを採用したエンタープライズSSDの開発完了を発表した。従来の1チップ256Gbのものと同じサイズで倍の記録密度を実現し、最大で4TBをラインナップする。ファームウェアやコントローラも同社が開発したものである点も特徴となる。

 今回発表されたSSD製品群の詳細は明らかではないが、リリースでは少なくとも、通常の2.5インチSATA 3接続のものとカードタイプのPCI Express接続のものがあるとされている。いずれもサーバーやデータセンター向けで、2.5インチタイプでは、シーケンシャルリード/ライトは最大でそれぞれ560MB/s、515MB/sを謳う。また、ランダムアクセス性能はリード/ライトそれぞれ98,000IOPSと32,000IOPSを達成した(過去記事も参照"3D NANDが128TBの超大容量SSDを実現へ")。

 PCI Express接続のものはより高速で、最大で1TBと容量では低く留まるものの、同2,700MB/sと1,100MB/s、230,000IOPSと35,000IOPSを謳う。

 同社は、2017年に一般向けのSSD市場に3D NAND技術、内製のコントローラとファームウェアを採用した製品を投入している。今度はそれらの技術を盛り込んだ製品で、成長するエンタープライズ向けSSD市場で競争力を高めていくとしている。