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Intel、新プロセッサ搭載の深度計測カメラ「RealSense 400」シリーズ
2018年1月22日 14:03
米Intelは18日(米国時間)、深度計測カメラモジュール「RealSense D400」シリーズの出荷開始を発表した。
出荷開始されたのは「D415」と「D435」の2モデルで、米国直販価格はそれぞれ149ドル、179ドル。
RealSenseはUSB接続の深度計測カメラで、D400シリーズでは、複雑な深度測定データのリアルタイム処理が可能な「D4プロセッサ」を新たに搭載。屋内/屋外どちらでも、照明環境によらず使用できるという。
D400シリーズは、オープンソースのソフトウェア開発キット(SDK)として、世界初のクラスプラットフォーム対応を謳う「RealSense SDK 2.0」で開発が可能となっている。
同社では、ハードウェア/ソフトウェア開発者だけでなく、メーカーや教育機関向けにも最適と謳うほか、大量出荷製品への組み込みにも対応できるとしている。
D415とD435のおもな違いは、カメラ部分と深度計測可能な視野角で、D415はローリングシャッター、D435はグローバルシャッターを採用しており、D435のほうが深度計測の対応視野角が広く設定されている。
このため、同社ではD415を一般用途向け、D435をVRのような高速なキャプチャ性能を要求される用途向けの製品としている。
おもな仕様は以下の通り。
製品 | D415 | D435 |
---|---|---|
深度計測技術 | ステレオアクティブ赤外線 | |
イメージセンサー | ローリングシャッター方式/ピクセルサイズ: 1.4×1.4um | グローバルシャッター方式/ピクセルサイズ: 3×3um |
プロセッサ | RealSense vision D4プロセッサ | |
モジュール | RealSenseモジュールD410 | RealSenseモジュールD430 |
深度測定視野角(±3度) | 水平63.4度/垂直40.4度 | 水平85.2度/垂直58度 |
深度計測解像度 | 最大1,280×720ピクセル | |
深度計測フレームレート | 最大90fps | |
最低計測深度 | 16cm | 11cm |
最大計測深度 | 約10m(キャリブレーションや環境、照明などで変動) | |
RGBセンサー解像度 | 1,920×1,080ドット/30fps | |
RGBセンサー視野角(同) | 水平69.4度/垂直42.5度 | |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 99×20×23mm | 90×25×25mm |
インターフェイス | USB 3.0 Type-C | |
直販価格 | 149ドル | 179ドル |