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日本マイクロソフト主催のHoloLensイベントに200人超のユーザーが集結
2018年1月19日 07:00
日本マイクロソフトが日本におけるMicrosoft HoloLensの提供から1周年を迎え、「ホロレンジャー」と呼ばれるHoloLensおよびWindows MR系のアプリを開発しているコミュニティへの感謝祭を開催した。東京・秋葉原のUDXビルに約200名の参加者を集めて開催されたこのイベント、案内開始から数時間で満員御礼となったという。
冒頭にステージに登壇してHoloLensのこの1年間を振り返った日本マイクロソフトWindows本部長の三上智子氏は、「2016年11月のテックサミットで平野社長が発売を予告、日本で発売されてちょうど1年の誕生日。米国での発表から1年後の発売となったが、それまでアンダーグラウンドで活躍していたコミュニティが堂々と自分たちの仕事をアピールできるようになった」とコミュニティを祝福。
生みの親ともいえる米MicrosoftのAlex Kipman氏が発売後の日本の開発者向けイベント「de:code」のために来日し、HoloLensに対する日本人開発者の愛を生で感じて戻っていったことを告げ、三上氏自身にとってもマイクロソフト在籍中いちばんの思い出となったと当時を振り返った。
また、JALからスタートした法人使用についても、続々と後を追うかたちで続き、それらの事例が世界を驚愕させていることもアピールした。この年末年始の商戦からは、サードパーティ製のMRデバイスでもVRができるようになったことを受け、新しい体験がこれからどんどん広がっていくとし、盛りだくさんの楽しい1年間を期待してほしいとした。
三上氏は2年目のHoloLensの展開について、世の中に定着させるフェイズに入るという。開発者はAIやIoTなどの分野と協業するようになるだろうし、エンタープライズについてははたいていの会社はこれまでにすでに数台のデバイスを買ってもらってはいるが、それを実際に実導入に導きたいとした。
そして、働く人を支援するとともに、フロントラインワーカーにも積極的に使ってもらうためにも、パートナーは、もっともっと増やし、それによって、もっといろんなソリューションを作りたいという。
1周年を記念し「HoloLensアプリ開発コンテスト」の開催もアナウンスされた。ビジネスアプリ部門とエンターテイメント部門があり、今年春に開催されるde:codeイベントで優秀者を発表するという。応募は4月1日から末日までの1カ月だ。
あいにく会場には姿を見せなかったが平野拓也社長のビデオメッセージも披露された。平野氏は「最初はどうかと思った。説明してもコンセプトが伝わらない。でも一度見せて、かぶってもらうと相手の目がキラキラと輝き出す。それを見て、まだまだ可能性を感じる。まだHoloLensは入り口にたったところ。これからさらに盛り上げたい。Holoマジシャンのみなさんに魔法を作ってほしい」と会場の開発者らにエールを送った。