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HTC、高解像度やハイレゾ対応を図ったVR HMD「VIVE Pro」
~ケーブルレスVRを実現する無線アダプタも
2018年1月9日 13:54
台湾HTCは8日(米国時間)、「CES 2018」が開催される米ラスベガスにて、新型VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「VIVE Pro」を発表した。価格の発表および発売は近日中に行なうとしている。
VIVE Proは、VR HMD「VIVE」の上位に位置づけられた製品で、VR愛好家やエンタープライズ向けに設計されているとする。
ディスプレイは3.5型AMOLED(有機EL)を採用し、片眼あたり1,440×1,600ドットへと高解像度化。両眼2,880×1,600ドット(615 PPI)となり、VIVE比で78%の解像度向上を謳う。
音響面では、着脱可能な「Hi-Res(ハイレゾ)」対応のヘッドフォンを備え、臨場感のある豊かなサウンドを提供するとしている。アンプも強化され、高インピーダンスのヘッドフォンも駆動できるよう改善されているという。
マイクには、アクティブノイズキャンセル機能を備えたデュアルマイクを搭載。新ヘッドストラップは人間工学に基づいており、重量バランスが調整され、装着感を改善しているという。
ヘッドストラップ以外でも装着感の向上が図られており、より幅広い顔にフィットするフェイスクッションと、花びらからインスパイアされたというノーズパッドを搭載する。
本体前面に装備されたカメラは、VIVEの単眼から、2眼へと増えている。公式ページでは、ユーザーが家具などに衝突するのを回避するため、捉えた物体の輪郭線をVR上で表示する「シャペロン」システムのために利用されるとしているが、これはVIVEも同様の仕様となる。
同社では、2眼化されたカメラについて「開発者の創造性を高める」としているが、将来的なAR対応などが予定されているのかは不明だ。
そのほかのおもな仕様は以下の通り。
製品 | VIVE Pro | VIVE |
---|---|---|
ディスプレイ(片眼あたり) | 3.5型1,440×1,600ドットAMOLED | 3.6型1,080×1,200ドットAMOLED |
リフレッシュレート | 90Hz | |
視野角 | 110度 | |
センサー | SteamVRトラッキング、重力、ジャイロ、近接、IPD | SteamVRトラッキング、重力、ジャイロ、近接 |
インターフェイス | USB 3.0 Type-C、DisplayPort 1.2、Bluetooth | HDMI、USB 2.0、Bluetooth |