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HDDクラッシャーの日東造機が“高速CPU殻割り機”を発売
~15分で100枚殻割り可能、合計8種類のCPUをサポート
2017年11月1日 06:00
日東造機株式会社は、15分間で100個のCPUを殻割り可能というCPU分離装置「HORUKAMU HK-1V」を発売した。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は198,000円の見込み。
日東造機と言えば、HDD破壊装置のCrush Boxシリーズで話題を呼んだメーカーであり、ご存知の方も多いだろう。PC Watchでは過去に直接日東造機におじゃましてCrush Boxを試させてもらったこともある(あの物理HDDクラッシャーで実際にHDDを破壊してきた)。
今回同社は、CPUに含まれるレアメタルなどを分離するためのリサイクル装置として「HORUKAMU HK-1V」を投入する。ちなみにリリース文による説明によれば、この名称は狩猟犬のジャックラッセルテリアの特徴である“掘る”と“噛む”にCPU分離作業が似ていることが由来としているという。
Crush Boxのときも、いたってまじめな製品にファンキーなイメージイラスト載せるという非凡さを発揮していたが、今回の製品についてもやはり日東造機らしさがかもし出されている。
都市鉱山発掘ツールと銘打たれた本製品は、CPUを本体に置き、レバーを上げてレバーを下ろすという動作だけで、CPUを安全かつ簡単に、そして短時間に殻割りできるのが特徴。レバーを下げたさいに特殊構造の2枚V字刃が基板からヒートスプレッダを引き剥がすようになっている。上述のように15分間で100枚、つまり1分で約6枚の殻割りを行なうことができ、銅製のヒートスプレッダと、金を多く含む基板部分を分離して、高効率なリサイクルを実現する。
なお、自作PC向けに売られている殻割り機と違い、壊すことが前提の機械のため、CPUダイ上の部品などが無事で済むかどうかはわからない。そもそもの販売市場は国内外のPCリサイクル事業者や金属資源回収事業者となっている。
対応CPUは書かれていないが、リリースの画像を見るかぎり、IntelとAMDの両方に対応できる模様。分離するCPUに合わせたアダプタは8種用意されている。
動作は電源不要で、本体サイズが158×500×130mm(幅×奥行き×高さ)、重量5.5kgと、持ち運びもしやすい。