ニュース
Intel、「Alexa入ってる」スマートホーム開発キット
〜ラズパイと接続するスマートホーム機器開発ボード
2017年10月20日 17:53
Intelは19日(米国時間)、Amazonの提供するAI音声アシスタント「Alexa Voice Service(AVS)」に対応したスマートホーム機器開発キット「Intel Speech Enabling Developer Kit」を発表した。音声処理に特化した同キットは、Raspberry Piと接続して利用する。すでにIntelは米国内を対象に予約を開始しており、定価は499ドル(約5万6千円)、予約価格は399ドル(約4万5千円)で、11月末に発送予定。
Intel Speech Enabling Developer Kitは、8基のマイクとAlexaに最適化された2つのDSP(デジタル信号処理プロセッサ)を搭載した、いわばRaspberry Pi向け拡張ボード。専用プロセッサによるノイズ抑制など、高度な信号処理を特徴とする。
さらに、専用プロセッサの恩恵はノイズやエコーを除去するだけでなく、マイクのビームフォーミング機能を可能とし、スピーカー自身が楽曲の再生中であっても声からユーザーを判別できる。全周で、遠くの声を正確に聞き取ることが要求されるスマートホーム機器に好適とする。
Intelは、AI技術の発展により、日常生活にあふれるこまごまとしたタスクを自動化することで解消するスマートホーム製品は今後の成長が見込めるため、Amazonとの協力のもと、高度な音声処理が可能な開発キットの発売につながったとする。