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Windows 10 ProでのReFSボリューム作成機能が廃止

~Windows 10 Pro for Workstationとの差別化が目的か

 米Microsoftが、次期大型アップデート「Fall Creators Update」で、Windows 10 Proから「ReFS (Resilient File System)」ファイルシステムの新規ボリューム作成機能を削除する予定であることが判明した。

 ReFSは障害回復機能を備えたファイルシステムで、データ破損を検出するためのチェックサムを含んでおり、Storage Spacesと組み合わせることで、損傷したデータを別ドライブから自動的に再構築できる。

 同社は、ワークステーション向けOSとして最適化を図った「Windows 10 Pro for Workstation」を10日(米国時間)に発表したが、同エディションの特徴として、揮発性/不揮発性メモリの混在環境をシステムメモリとして利用する「NVDIMM-N」や、4基までの物理プロセッサのサポートのほか、ReFSの対応をアピールしていた。

 しかし、Windows 10 Pro for Workstaionの発表時点では、Windows 10 ProもReFSのボリューム作成や読み書きに対応しており、一部では特筆するべき機能としておかしいという指摘も挙がっていた。

 Microsoftは、サポートページにてWindows 10 Fall Creators Updateで削除する機能や非推奨となる機能についてリストを公開しているが、今回、新たに米国時間17日づけで、Windows 10 ProからReFSのボリューム作成機能が削除されることが明らかとなった。

 同ページによれば、Windows 10 EnterpriseおよびWindows 10 Pro for Workstations以外のWindows 10では、ReFSのボリューム作成ができなくなるという。ただし、読み書きは可能であり、あくまで新規ボリュームの作成機能が削除されるかたちとなっている。