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Synology、手軽にVPNを構築できる高速CPU搭載の無線LANルーター「RT2600ac」

RT2600ac

 Synologyは、国内では同社初となる無線LANルーター「RT2600ac」の発売を発表した。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は3万円前後の見込み。7月下旬より販売を開始する。

 RT2600acは家庭用だけでなく、SOHOにも活用可能な4×4 MU-MIMO対応製品。IEEE 802.11ac Wave 2に対応し、最大2.53Gbps(800Mbps[2.4GHz帯]+1,733Mbps[5GHz帯)の広帯域を確保できる。各デバイスとの接続性を改善させるビームフォーミングにも対応。

 WANポートを2基備えていることから2つのインターネット環境を構築可能なのも特徴。一方のネットワークに不具合が生じた場合のフェイルオーバーとして機能させることで、ネットワークの信頼性を高められる。さらに、オプションのVPN Plus Serverアドオンパッケージを導入することで、クライアント不要のWebVPNや安全性をより高めたSynology SSL VPNを簡単に設定できる。もちろん標準のSSTP、PPTP、OpenVPN、L2TP over IPSec VPNもサポートする。

 主力製品であるNASで培ってきた技術や知見が活かされており、高いセキュリティや安定性を確保しつつ使いやすいUIで操作が可能な独自ソフトウェア「Synology Router Manager(SRM)」を搭載。初心者でも簡単にネットワーク設定全体の管理が行なえることに加え、上級者向けにも効率的なセットアップやカスタマイズなどが行なえるネットワークツールが用意されている。

 一般向けの無線LANルーターとしては高速な1.7GHzのデュアルコアCPUを搭載し、メモリはDDR3 512MBを実装。Gigabit Ethernet対応のWANポートが2基に、通常のGigabit Ethernetポートを4基(1基はWANと排他利用)を備える。外部ストレージなどを接続するためのUSB 3.0、USB 2.0、SDカードスロットも装備。

 本体サイズは280×169×77mm(幅×奥行き×高さ)。