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Synology、国内にルーターを初投入。使い勝手とセキュリティ重視の設計
~パブリッククラウドを利用した新ソリューションも発表
2016年11月2日 17:54
NAS製品などを展開している台湾Synologyは2日、新製品および新ソリューションを発表する「Synology 2017」を開催した。
同イベントは先日概要を掲載した通り、ユーザーに向けてSynologyの技術などを紹介する催しとなっており、本日の19時より開始される。なお、事前申請のため当日参加はできない。
ここではユーザーイベント開催前にメディア向けに実施された説明会の内容をお伝えする。
日本にSynologyのルーターを初投入
今回の説明会で、国内未発売のホーム/SOHO向けルーター「RT1900ac」の後継となる「RT2600ac」が日本に投入されることが発表された。RT2600acはまだどの地域でも販売されておらず、発売時期と価格は未定とのことだが、Synologyらしい機能を引っさげての登場となる。
ルーター用のUIとなる「SRM」は、同社のNAS製品で使われている「DSM」のようにグラフィカルベースの操作系となっており、単純明快であることが特徴。DSMと同じく各種機能をプラグイン的に提供する「パッケージセンター」といったお馴染みのものを使用でき、外付けのHDDなどを接続することで同社のNASのように使うこともできる。
RT2600acではSOHOにも好適ということもあり、セキュリティを特に重視して設計。Web VPNとSSL VPNを活用して安全性を確保する。また、アプリごとに通信規制を設けることもでき、BitTorrentによるファイル通信など、利用に好ましくないと思われるものを任意に指定可能。
MU-MIMOをサポートし、CPUには1.7GHzで動作するQualcommのデュアルコアCPUを搭載する。今のところ詳細な仕様は明かされていない。
説明会では同社が新しく提供予定のパブリッククラウドを利用した「C2 Backup」と「C2 Site Recovery」なども説明。パブリッククラウド自体をSynologyが運営するとのことで、まずは欧州から導入をする予定。Webコンソールを利用してバックアップ作業を行なったり、リカバリのためのスナップショットを残しておくことなどができる。
このほかにも、Synologyでは初となるSSDのみを利用した高速性重視の24ベイNAS「FlashStation FS3017」の説明も行なわれた。こちらは実機の展示はなかったものの、Xeonを6基実装し、512GBのメモリを搭載したビジネス向け製品と成り、従来のハイエンドNASと比較して5倍以上高速になるということだった。