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AMD、Windows 10のスケジューラに“Ryzenバグ”はないと結論

Ryzen

 10日掲載の記事「Windows 10はAMD Ryzenの論理コアを正しく認識できず、性能が下がる?」にて、世間で話題となっているRyzenの論理コア問題について取り上げたが、AMDからこの件に関する声明が提出された。

 13日(現地時間)に出たリリースによれば、AMDの調査の結果、Windows 10およびWindows 7は適切にZenアーキテクチャを認識しており、現時点においてOS側のスケジューラの動作に問題は認められなかったという。

 また、いくつかのメディアで取り上げられたCoreinfoの結果については、古いバージョンのCoreinfoを利用したメディアが結果を報告したため、Ryzenの正確なデータが得られないまま情報が拡散してしまったとしており、バージョン3.31以上のCoreinfoを使えば、正しい結果を取得できるとのこと。

 Windows 7とWindows 10で性能が異なる点についても、OS自体のソフトウェアアーキテクチャに起因するものであり、スケジューラの不備は認められないという。

 SMTがゲームで性能を低下させるとの噂については、Arma 3、Battlefield 1、Mafia III、Watch Dogs 2、Civilization VI、For Honor、Hitman、Mirror’s Edgeなどといったタイトルでニュートラルまたはポジティブな結果が出るとしている。

 AMDは、Ryzenの開発者向けキットが世界で300システム以上動作しており、多くのアプリケーションでRyzenのコアとスレッドを良好に利用できていると主張している。