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深層学習でドット絵のような荒い写真を高画質化できるプログラムがGitHubに公開

 David Garcia氏が開発した、非常に荒い解像度の写真を深層学習(ディープラーニング)を用いて高画質化するプログラムがGitHubで公開されている。

 「srez」と名付けられたこのプログラムは、16×16ドットの低画質を縦横4倍の64×64ドットに引き伸ばす。その際に、深層学習で得られたパターンを参照し、非常に高画質に仕上げる。上記の写真は、一番左が16×16ドットのもの、その右が通常のバイキュービック法で64×64ドットに引き伸ばしたもの、その右がsrezで出力されたもの、一番右が元の写真となる。

 結果は一目瞭然でかなりオリジナルに近い品質が得られている。ただし、参照したデータセットが正面を向いた高画質な顔で構成されているため、顔が正面を向いていないもの、手が写っているもの、眼鏡をかけた顔などについてはまだ改善の余地があり、画質が低かったり歪んだりしている。この結果はGeForce GTX 1080を使って3時間かけて出力したという。

 プログラムの動作環境は、Tensorflow、numpy、scipy、moviepyを導入したPython 3。