ニュース
ジャパンディスプレイ、LTPS技術採用の13.3型4K液晶ディスプレイを開発
~アモルファスシリコンタイプよりも30%以上省電力
2016年8月10日 06:00
株式会社ジャパンディスプレイは9日、ノートPC向けの13.3型4K低温ポリシリコンTFT液晶(LTPS LCD)を開発し、7月よりサンプル出荷を開始したことを発表した。
年内の量産開始を目指しており、続いてLTPS LCDの10型~17型サイズの投入や、3K解像度のサポートも含めてラインナップを拡充予定。また、液晶画素内にタッチパネル機能を組み込むインセルタッチ技術「Pixel Eyes」に対応した製品を2017年より投入する。
LTPS LCDは同社がスマートフォン向けディスプレイとして開発し、培った技術を採用した液晶ディスプレイで、アモルファスシリコンTFT LCD(a-Si LCD)や酸化物TFT LCDと比較して画素の開口率が高く、バックライトの消費電力を削減できるという特徴がある。
今回発表したLTPS LCDの13.3型はa-Si LCD)と比べて開口率が30%以上高く、消費電力を30%以上削減できるとする。また、LTPS LCDは狭額縁ディスプレイの設計にも有利としており、ノートPCのデザインの自由度を高められるとする。
主な仕様は、解像度が3,840×2,160ドット、画素密度332ppi、輝度400cd/平方m、コントラスト比1,500:1、色再現域(NTSC比)72%、LCDとバックライト込みの消費電力は4.7W。