ニュース

NVIDIA、Pascal世代初のQuadro P6000/P5000を発表

~前世代Quadro M6000から80%性能向上

 米NVIDIAは、ワークステーション向けGPUのQuadroシリーズでは初となるPascal世代のビデオカード「Quadro P6000」と「Quadro P5000」を発表した。

 前世代Maxwell版を引き継ぐモデルとなり、Quadro M6000で7TFLOPSだった単精度小数点演算性能は、Quadro P6000では12TFLOPSへと上がり、80%性能が向上しているという。CUDAコア数は3,840基で、Quadro M6000よりも1,768基増加。メモリには24GBのGDDR5Xが実装された。

 主な仕様の違いは下表の通り。

Quadro P6000/P5000の仕様と既存製品との比較
Quadro P6000Quadro P5000TITAN X(Pascal版)GeForce GTX 1080Quadro M6000
CUDAコア数3,840基2,560基3,584基2,560基3,072基
メモリGDDR5X 24GBGDDR5X 16GBGDDR5X 12GBGDDR5X 8GBGDDR5 12GB
単精度浮動小数点演算12TFLOPS8.9TFLOPS11TFLOPS8.2TFLOPS7TFLOPS
最大消費電力250W180W250W180W250W
インターフェイスPCI Express 3.0 x16

  7月24日~28日の期間にかけて米国で開催されるコンピュータグラフィックスの祭典「SIGGRAPH 2016」にてお披露目される予定で、3Dでのリアルタイムのオイルペインティングや、VRWorks360 Video SDKを使用しての4K動画のリアルタイム編集などをデモンストレーションするという。

 Quadro P6000/P5000は今秋登場予定。