やじうまミニレビュー

スマホを16.7℃も冷却!カーメイトのMagSafe対応ハンディファンで快適に

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
「スマホ冷却ハンディファン WH(ZE31/ZE31E)」直販価格5,480円

 夏の風物詩といえば、スイカ、風鈴、うちわ、浴衣などがあるが、昨今、新たに加わったのがハンディファンだ。7月、8月に街中を眺めていると、日傘を差しながら、もう片方の手でハンディファンを持っている人の姿を見かけることも、決して珍しくなくなった。

 そこで今回ご紹介したいのが、カーメイトの家電シリーズ「IRIE(アイリー)」から登場した「スマホ冷却ハンディファン WH(ZE31/ZE31E)」だ。ペルチェ式の冷却プレートを備えたハンディファン自体は珍しくないが、本製品はこの冷却プレートがMagSafeに対応。MagSafe対応のiPhoneなどを装着し、自分自身が涼みながら、スマートフォンを冷却することも可能なのである。

 今回は本製品の実機を借用したので、ハンディファンとしての基本性能をチェックしつつ、スマホをどのぐらい冷却できるのかについて、じっくり検証してみた。

MagSafe対応の冷却プレートを備えたハンディファン

 本製品は、直径約90mmで7枚の羽根を備えたハンディファンだ。前面のペルチェ式冷却プレートには、いわゆる「MagSafe」規格に合わせたサイズの磁石が埋め込まれており、MagSafe対応のiPhoneや、Pixelsnap対応のPixelに装着可能。もちろんMagSafe互換をうたう「メタルリング」などを装着すれば、ほかのスマホでも利用できる。

前面のペルチェ式冷却プレートを装備

 本体サイズは高さ215×幅105×奥行き40mm、重量は290g。4,000mAh(12.8Wh)のバッテリを内蔵しており、連続使用時間は風量「中」で約6時間、風量「最強」かつ冷却機能をオンにした状態で約1時間30分とうたわれている。充電は左側面のUSB Type-C端子から行なう。充電しながら本製品を利用することも可能で、モバイルバッテリなどと組み合わせれば、さらに長時間運用できるわけだ。

本体サイズは高さ215×幅105×奥行き40mm、重量は290g。左側面にはUSB Type-C端子を用意
重量は公称290g、実測322.5g

 操作はメインスイッチと冷却スイッチの2つで行なう。メインスイッチを長押しすると電源が入り、そのあとメインスイッチを押すたびに、最弱、弱、中、強、最強の5段階で風量が切り替わる。冷却スイッチを押すと冷却プレートが冷える。こちらは強さを調節できず、オン、オフのみ切り替え可能だ。

上から電源オフ時、電源オン時、冷却プレートオン時。電源をオンするとバッテリ残量が4段階で表示され、冷却プレートのオン/オフは右端の青いインジケータで確認できる

 本製品の売りの一つがヒンジ機構だ。角度を無段階で調整でき、スマホスタンドとしても利用可能。また180度折り曲げれば、コンパクトに収納できる。

ヒンジは無段階で調整できる
スマホスタンドとして利用可能だ

 安全面にも配慮されており、安全性と耐久性に優れた「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用。過充電、過放電防止機能、温度保護機能に加え、羽根への異物巻き込み時にはモーターが自動停止する安全機能も搭載されているという。「ハンディファン用バッテリ釘挿し試験」「ハンディファン圧壊試験」なども実施されており、もちろん慎重に扱うのは大前提ではあるが、安心感は高いといえるだろう。

底面には容量だけでなく、「リン酸鉄リチウムイオン電池」が使用されていることも記載されている

最大風速は2.93m/s、動作音はおおむね50~56dBA

 まずはハンディファンとしての基本機能をチェックしていこう。風速は最弱の1.53m/sから、弱1.96m/s、中2.33m/s、強2.69m/s、最強2.93m/sと、設定を上げるごとにしっかりと向上している。最強では3m/sに迫っており、携帯型のハンディファンとして十分な風量を実現しているといえるだろう。

風速は30cmの距離で測定

 一方、動作音は正面から計測すると約50~56dBA、真横では55~56.4dBA程度であった。風量を上げても動作音の増加は比較的小さい。もちろん静音というわけではないが、強い風量を得るために騒音が極端に大きくなることはないようだ。ハンディファンとしての作りは、ワンコインで買えるような製品とは一味違うというのが率直な感想だ。

動作音は同じく30cmの距離から、正面と真横の2つの条件で測定

背面温度は16.7℃低下、AnTuTuスコアは約12.1%向上

 さて、それでは本題だ。スマホ冷却ハンディファンは、スマホをどのぐらい冷やすことができるのだろうか? そして、その効果は? まずはスマホ冷却ハンディファン装着の有無で、スマホの背面温度がどのぐらい変わるのか見てみよう。

 高負荷をかけるために使用したのは「AnTuTu Benchmark V11.0.2」、端末は「iPhone 17」。気温は26℃という環境下で、ベンチマークの進捗が95~100%の間に、背面中央付近の温度をサーモグラフィーカメラで計測した。結果は、スマホのみが42.5℃、スマホ冷却ハンディファン装着時が25.8℃。その差は実に16.7℃。高い冷却効果が得られていることは間違いない。

「AnTuTu Benchmark V11.0.2」実行時の背面温度は、スマホのみが42.5℃、スマホ冷却ハンディファン装着時が25.8℃

 それでは今度は、その効果をパフォーマンス面からチェックしてみよう。「AnTuTu Benchmark V11.0.2」のスコアを比較すると、スマホのみの総合スコアは1982314、スマホ冷却ハンディファン装着時は2221694。スマホ冷却ハンディファン装着時には、総合スコアが約12.1%も向上している。少なくとも今回の条件では、冷却によって高負荷時の性能低下が抑えられた可能性が高く、大幅なスコアアップという明確な結果を確認できたわけだ。

 夏場に位置情報ゲームなどを長時間プレイする際には、この冷却性能により大きな恩恵を受けられるはずだ。

「AnTuTu Benchmark V11.0.2」の総合スコアは、スマホのみで1982314、スマホ冷却ハンディファン装着時で2221694

 なお、位置情報ゲームと並んで端末が発熱しやすい用途として挙げられるのが、長時間の動画撮影だ。しかし、この用途に本製品はそもそも向いていない。少なくともiPhone 17では、スマホ冷却ハンディファンを装着するとアウトカメラを隠してしまうからだ。

 アウトカメラではなく、インカメラでの自撮りであればこの問題は発生しない。ただし、本製品はファンを回していないと冷却プレートを冷やすことができない。インカメラでの動画撮影時にファンの動作音が入らないように、次期モデルでは冷却プレートのみを冷やせるモードをぜひ実装してほしいところだ。

iPhone 17にスマホ冷却ハンディファンを装着するとアウトカメラが隠れてしまう

ハンディファンとしてもスマホクーラーとしても実力十分

 「スマホ冷却ハンディファン WH(ZE31/ZE31E)」は自分もスマホもキンキンに冷やしてくれる?……というタイトルで始めた本記事だが、予想以上の効果があるというのが率直な感想だ。まあ酷暑の日に自分をキンキンに冷やせるかといえば、そこにはハンディファンという機構上の限界がある。それでもハンディファンとしては上位クラスの性能を備えており、冷却プレートが大きいので、額などに当てると本当に気持ちいい。

 そしてスマホへの冷却効果は、これはもう間違いない。位置情報ゲームでサーマルスロットリング現象に悩まされている方には、まさに福音ともいえるアイテムだと思う。

 もうすぐ9月に入ろうとする時期ではあるが、残暑が厳しいザンショ(笑)と嘆くことになる可能性は十分にある。ハンディファンとしての基本性能に優れ、スマホスタンドかつ冷却アイテムとして活用できるという付加価値を備えた本製品は、個人的にもほしいと感じさせられた製品だ。

 夏のサバゲーにハンディファンがあると、ホント助かるんですよね~。