やじうまミニレビュー
モニターの上に載せられるUSB扇風機を使ってみた
2023年8月19日 06:11
今年の夏はとにかく暑い。日常的に気温が30℃を超え、自宅でエアコンをつけていても涼しさを感じられない日が増えている。また、去年よりも対面での仕事が増えて外出の頻度も高まってきており、会社や取材先に着くころには汗だくになっているのは日常茶飯事だ。
汗だくの状態では集中力が奪われ、作業効率も大きく低下し、仕事が思うように進まない。何か対策をしなければと考えていたとき、ちょうど上海問屋から面白そうな商品が発売されていた。それが、モニターの上にかけて使用できるUSB扇風機「DN-916267」である。
筆者は、ノートPCの上にDN-916267が置かれた上記の画像を見ただけで、面白いアイデアだと感じ、とりあえず扇風機として風が出れば良いという気軽な気持ちで、以下の記事を執筆中に衝動買いしていた。今回はこのUSB扇風機の使用感について紹介する。
ドスパラ(上海問屋)にて2,280円で購入できる本製品は、ノートPCのディスプレイやモニターの上にかけて使用できるUSB扇風機だ。ルーバー付きで吹き出し口の向きを上下に調節可能で、風量も3段階で調節ができる。付属のスタンドを使用すれば縦置きも可能だ。
実際に使用してみたところ、最初に感じたのは「思ったより大きいな」ということだった。ノートPCのサイズを考慮せずに衝動買いしたこともあり、ディスプレイの上に取り付けると一部はみ出てしまう。
取り付け自体は問題ないが、本製品の本体サイズは353×76×43mmであるため、外観の安定感を重視するのであれば、15型以上のノートPCに使用するのが好ましいかもしれない。
風量については、最大風量でもそれほど強力ではない。筆者の感想としては、バスの座席上のクーラーを思わせるような風量で、爆風を浴びたいという方には不向きだが、長時間浴びっぱなしのような使用には適していると思われる。
ただ、これはディスプレイの上に置くような横置きでの使用時に限った話であり、縦置きで使用すると結構な風を感じることができる。より涼を感じたい際は、縦置きがおすすめだ。
ファンの駆動音はそれなりに大きい。最大風量では割と気になる音量になるため、会社内などでの使用時には気を使う必要があるかもしれない。しかし、筆者としては本製品の駆動音は、一般的なUSB扇風機のそれと変わらないので、普段からUSB扇風機を使っている方ならば、それほど支障はないと思われる。
筆者的には、この製品はノートPCの下に設置して使用するのもおすすめだ。これは本来想定された使い方ではないと思うが、ノートPCの下に置くことで、PCを空冷しつつ、ノートPCスタンドのようにタイピングしやすい角度に調節できる。
また、本製品はサイズ的に大きめではあるものの、形状は棒状であるため、持ち運びもそこまで不便ではない。筆者も出社の際に持ち運んでおり、ノートPCを入れている鞄であれば、PCと一緒に入れて持ち運ぶことができるだろう。
まとめると、DN-916267は、体を冷やしたいときは縦置き、長時間風を浴びたい時は横置き、体を冷やす必要がないときはPCスタンドとして使うのがおすすめだ。一方で、正直に言えば、風量がそこまで強くなく、静音性にもやや難があるため、USB扇風機として万人にお勧めできる商品ではないというのが使ってみた結論である。
ただ、ディスプレイ上に取り付けられるという独自のコンセプトに魅力を感じるなら、低価格なので購入してみる価値はあると考える。筆者としては本製品でもUSB扇風機として十分に使用できると思っているが、欲を言えば、爆風モードを搭載したモデルか、より静音性を重視したモデルが登場してほしいので、新モデルが発売される程度にはこういった商品が人気になってくれればと願っている。
なお、本記事を執筆中に気づいたのだが、本製品とほぼ同一と思われる商品でバッテリ駆動も可能なモデルが、本製品よりも安価に発売されている。今後本製品の購入を検討している方には、以下の商品も検討材料として参考になるだろう。