やじうまミニレビュー
さらに磨きがかかった宝石のようなDDR4メモリ「G.SKILL Trident Z Royal Elite」
2021年8月11日 06:55
G.SKILL Internationalの「Trident Z Royal Elite」シリーズは、最高の性能と美しいデザインを両立させたDDR4メモリだ。すでに販売中となっており、表面の色(ゴールド&シルバー)、容量、レイテンシの違いなどで複数のモデルが用意されている。今回はシルバー色で8GB×2、レイテンシが16-19-19-39/1.35V駆動の「F4-3600C16D-16GTESC」のサンプルを写真でご紹介する。
同社は2017年にRGB LEDイルミネーションを搭載した「Trident Z RGB」シリーズを投入。RGB LED搭載メモリとしては上品で柔らかな発光で、一定の人気を集めた。そして2018年11月に、鏡面仕上げヒートスプレッダを備えた「Trident Z Royal」を投入。きらびやかな見た目のRGB LEDイルミネーションとラグジュエリーな外観で、この時はメモリとしては異例とも言える大きな注目を集めた。
そして2021年、このTrident Z Royalをベースにデザインをさらにエレガントに昇華させたのが、Trident Z Royal Eliteだ。ヒートスプレッダ自身がポリゴンで構成されたかのような起伏を帯びた表面となり、よりラグジュアリーらしい見た目となった。電源投入時もさることながら、電源がオフの状態でも見た目だけで十分に楽しめる仕上がりとなっている。
その一方で、同社のTrident Zシリーズ譲りの性能も妥協していない。そもそも最低ラインが3,600MHz駆動というオーバークロック品となっていて、JEDECスタンダード最速の3,200MHzより高速。さらに高速な4,000/4,266/4,600/4,800/5,066/5,333MHzラインナップも用意しているため、メモリオーバークロック耐性が高いCPU個体を所持しているオーバークロックに腕に自信のあるユーザーのニーズにも応えられる。
現時点で用意されている速度および容量ラインナップを整理すると以下の通りとなっており、クロックによって用意されている組枚数などが異なる点は注意したい。基本的に駆動電圧が高ければ高いほど低レイテンシ/高クロックとなっている。当然のことながらこの高クロックで動作するには、それ相応のCPUとマザーボードも用意しなければならない。
速度 | 容量 | 電圧 | レイテンシ |
---|---|---|---|
5,333MHz | 8GB×2 | 1.6V | 22-32-32-52 |
5,066MHz | 20-30-30-50 | ||
4,800MHz | 1.5V | 19-28-28-48 | |
16GB×2 | 1.55V | 20-30-30-50 | |
4,600MHz | 1.5V | 20-30-30-50 | |
4,266MHz | 16-19-19-39 | ||
16GB×4 | 19-26-26-46 | ||
32GB×2 | 19-26-26-46 | ||
4,000MHz | 8GB×2 | 1.55V | 14-15-15-35 |
16GB×2 | |||
1.4V | 16-19-19-39 | ||
32GB×2 | 18-22-22-42 | ||
3,600MHz | 8GB×2 | 1.45V | 14-14-14-34 |
8GB×4 | |||
8GB×8 | |||
16GB×2 | |||
16GB×4 | |||
16GB×8 | |||
8GB×2 | 1.35V | 16-19-19-39 | |
8GB×4 | |||
16GB×2 | |||
16GB×4 |
マザーボードに搭載してみたが、やはり独特の雰囲気を醸し出していて美しい。ここまで来るとマザーボードも凝ったデザインのものを採用したり、DIYで装飾したりしたいところだ。
DDR4メモリは本来単なる工業品でしかなく、数年も経てば淘汰されてしまう運命なのだ。しかし、例え使い終わっても棚に飾っておける「工芸品」としてあえて仕上げているのは、やはり同社はメモリに対して強い思い入れや、愛があってこそ実現できたのではないのだろうか。
ちなみにPC Watch創刊25周年を記念して、G.SKILLより読者プレゼント用に1セットご提供頂いたので、興味のある読者はぜひ応募してみてほしい。