やじうまミニレビュー
フォースメディア「MONALISA」
~ポップアップ式ポート採用、厚さわずか5mmのモバイルバッテリ
2018年6月25日 06:00
スマートフォンのバッテリ不足に悩みながらも、モバイルバッテリを持ち歩かない人にその理由を尋ねると、「重いから」、「かさばるから」という答えが返ってくることが多い。つまり出先でスマートフォンが使えなくなる不便さよりも、重くてかさばることのほうが問題だというわけだ。
そんな人にもぴったりのモバイルバッテリが、今回紹介するフォースメディアの「MONALISA」だ。折りたたみ式USBポートの採用により、本体厚5mmという超薄型を実現しており、バッグのなかでかさばりにくいことが特徴の一品だ。
先日ニュースになっていたので気になっていた人も多いであろうこの製品、実物を試してみたので、その使用感を紹介する。
厚さ5mmの極薄、ただし表面積はそれなりの大きさ
本製品を手に取ってまず驚くのは、表面積の大きさだ。その大きさはじつに95×145mm。官製ハガキ(100×148mm)と比べても、縦横ともに数mmしか違わないことになる。とくに横方向は、5型後半のスマートフォンと重ねても幅が広い。
これは要するに、本体が薄いぶん、表面積を広げることでバッテリ容量を補う発想なのだが、ホームページの写真だけを見ると大きさが把握しにくいため、初めて実物を見るとかなり驚く。ネットで注文する場合、あらかじめ心の準備をしておいたほうがよいだろう。
とはいえ、5mmというその薄さはやはり驚異的だ。バッグのなかに無造作に突っ込んでも、かさばることがまずない。むしろ荷物と荷物の間に挟まって、どこに行ったかわからなくなることを心配したほうがよいほどだ。
容量は3,400mAhで、スマートフォンに換算して約1回分だ。薄型をアピールするモバイルバッテリは、スマートフォン0.6回分だったり0.8回分だったりと、1回分にすら満たない容量の製品が多いので、実用レベルの容量を確保していることは評価できる。
重量は約116gで、こちらは容量からして相応といったところ。出力は2.4Aまで対応している。
どのような運用スタイルに向くか
さて、本製品の薄さを実現している最大の秘密は、使うときだけポートをポップアップさせる構造だ。ポート内にホコリが侵入しにくいという意味でも秀逸だが、運用上注意したいのは、ケーブルを差したままバッグに放り込めないことだ。
たとえば筆者の場合、私物のモバイルバッテリには10cmほどのショートケーブルを差したままバッグのなかに放り込むのがお決まりのスタイルだ。しかし本製品では、ケーブルを差したままだとポートが飛び出たままになり、逆にかさばるようになるほか、破損の心配も出てくる。
そのため、筆者のような使い方をしている場合、本製品はどちらかという予備機という位置づけでバッグに放り込んでおき、メインのモバイルバッテリを使いはたした場合のみ、そちらのケーブルをつなぎ替えて使う、というスタイルのほうが便利かもしれない。
ケーブルを毎回きちんと取り外す習慣がある人ならばまったく問題のない話だが、もし、ふだんから複数のモバイルバッテリを持ち歩いているのであれば、こうした予備機としての使い方のほうが、メリットを実感する機会は多そうだ。
かさばるのはNGという人におすすめ
実際に使ってみてプラス評価なのは、ケーブルを挿すとすぐに給電がはじまることだ。ボタンを押さないと充電がはじまらないタイプだと、ケーブルをきちんとつないでいたのに充電されていなかったミスが起こりがちだが、本製品はその心配がない。筆者が製品選びでかなりこだわっている点なので、個人的に好印象だ。
日々継続して使っていると、厚みのあるモバイルバッテリを持ち歩くのが億劫になってくるこの製品。実用レベルの容量があるモバイルバッテリがあれば便利だが、それほど利用頻度が高いわけでもないし、荷物になるくらいならいっそ不要……と考えている人にこそ、おすすめできる製品と言えそうだ。