PC短評

桜の絵柄が美しい!Ryzen搭載の限定版ミニPC「UM773 SE」を隅々までチェック!

「MINISFORUM UM773 SE」

 近年ではミニPCカテゴリの代表格とも言えるMINISFORUMから、筐体にサクラをあしらった特別仕様「UM773 SE」が日本限定(当初予定、現在は米国でも販売)で登場し、直販サイトで既に発売されている

 「UM773 SE」は、既存の「UM773 Lite」をベースにピンクとホワイトのカラーで、サクラの花柄をプラスチックの筐体にあしらった特別なモデル。本体サイズは約128×127×48mm(ゴム足含む)、本体重量は約652gと小型軽量でまさに手のひらサイズ。ACアダプタも約490gで、すべてを合わせるとざっくり1kgちょっとになる。付属品は専用のスタンド、VESAマウント、HDMIケーブル、交換用のゴム足、筐体の裏蓋部分に2.5インチのSATA HDDまたはSSD(7mm厚まで)を増設可能なSATAケーブルが付属する。

サクラと富士山らしきイラストのスリーブが掛けられた日本特別仕様
パッケージに無駄がなくサイズ感もピッタリで気持ちが良い
専用のスタンド、VESAマウント、HDMIケーブル、交換用のゴム足のほか、2.5インチのHDD/SSD接続用SATAケーブルが付属

 CPUにはRyzen 7 7735HS、グラフィックスはCPUに統合されたRadeon 680M グラフィックスが搭載、それ以外のメモリやストレージは直販サイトから構成を選択することができる。

 今回手元にきたサンプルのシステムメモリはDDR5 SODIMM 8GB×2、ストレージはPCIe Gen 4.0×4接続の512GB M.2 SSD(Type 2280)、OSはWindows 11 Proがインストールされている完成品だった。

 インターフェイスは、前面にDMIC(デジタルアレイマイク)、USB4、USB 3.1 Type-C、音声入出力、背面にUSB 2.0×2、フルサイズのHDMI出力×2、USB 3.1×2、2.5Gigabit Ethernet、無線はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2に対応。

前面右からDMIC、データ通信のみ対応するUSB 3.2(Type-C/Gen2)、USB4(Type-C)、コンボジャック
背面右からUSB 2.0(Type-A/Gen2)×2、HDMI出力×2、USB 3.2(Type-A/Gen2)×2、2.5Gigabit Ethernet
平置きでも十分コンパクトだが、専用スタンドを使えばスリムに縦置きすることもできる
ACアダプタの出力は19.0Vの6.3Aで119.7W

 MINISFORUMの直販サイトではメモリとストレージ、OSが付属しないベアボーンキットのほか、容量の異なるメモリとストレージを組み合わせてWindows 11 Proがプリインストールされた構成を選択することができる。プリインストールされたOSはキーボードのレイアウトが英語に設定されていることがあり、例えば「@」などが正しく入力できないことがある。その際はOSセットアップ後に設定からレイアウトを変更するといいだろう。

 筐体の裏蓋はゴム足の下にあるネジ4本を取り外し、裏蓋側にあるプラスチックのツメを避けるようにゆっくりと持ち上げることで内部にアクセスできる。SO-DIMMのスペースは広く、ヒートシンクの下にストレージ、さらにその下にネットワークカードがある。M.2 SSDのスロット前方(本体正面側)には、2.5インチのHDD/SSDを接続するための白いコネクタがある。

 筐体の裏蓋を取り外せば簡単にメモリやストレージの増設および交換ができるため、手持ちに予備のパーツやOSがあれば流用するのもいいだろう。

裏蓋を取り外すと、ストレージをカバーする黒いヒートシンクが中央に現れる
メモリはADATA AD5S48008G-B
ストレージはKINGSTON OM8PGP4512Q-A0
ネットワークカードはMEDIATEK MT7921K
2.5インチのHDD/SSDを接続するための白いコネクタ
ケーブルはどちらの方向でもコネクタに差さってしまいそうだが、ケーブル根本に白丸のマークがついている方向に端子がある。利用する際は実際の端子の向きを確認したほうがいいだろう
2.5インチのSATA HDDまたはSSDは裏蓋の内側にマウント可能
Windowsのキーボードレイアウトが英語になっている場合は、OSのセットアップ後に設定を変更する必要があるかもしれない
付属する簡易マニュアルに、キーボードレイアウトの変更方法が記載されていた

 CPUには、モバイル向けとなるZen3+アーキテクチャ「Rembrandt-R」から、ゲーミングやクリエイティブなどアッパーミドル向けのセグメントに対応する8コア/16スレッドのRyzen 7 7735HSを搭載、ブースト時は4.75GHzで駆動するハイパフォーマンスを実現。RDNA2グラフィックスは12のGPUコアを備えた2,200MHzのRadeon 680Mを内蔵する。サンプルのシステムメモリは8GB×2、ストレージは512GBのM.2 SSD、OSはWindows 11 Pro。

 CPUのレンダリングでパフォーマンスを測定するCinebench R23では、マルチコアは12851、シングルコアは1523、総合的なパフォーマンスを計測するPCMark10ではスコア6920となっており、一般的に使用されるアプリケーションのほか、LightroomやPhotoshopといったソフトウェアの動作も問題ない。

Cinebench R23のマルチコアは12851、シングルコアは1523
PCMARK10のスコアは6920、デスクトップPCと遜色のないパフォーマンスを発揮

 GPUのパフォーマンスを測定する3DMARK Night Raidは26858、Wild Lifeは15823、Fire Strikeは6437、Time Spyは2666となり、ディスクリートのグラフィックスには及ばないが、カジュアルなタイトルであれば十分遊べるパフォーマンス発揮する。

 プラスチックの筐体がややチープであるものの、サクラをモチーフにデザインされた日本限定の特別仕様。最新のUSB4をはじめ、多くのUSBポートとフルサイズのHDMI出力、加えて2.5Gigabit Ethernetも備え、2.5インチのHDD/SSDも増設可能と、色々魅力的なマシンだと感じた。私、これ買います。

内蔵グラフィックス向けのベンチマーク、Night Raidのスコアは26858
クロスプラットフォーム向けのベンチマーク、Wild Lifeのスコアは15823
DirectX 11を使用するデスクトップPC向けのベンチマーク、Fire Strikeのスコアは6437
DirectX 12を使用するデスクトップPC向けのベンチマーク、Time Spyのスコアは2666