PC短評

メモリ12GB、Ice Lake搭載で399ドルの小型デスクトップ「CHUWI CoreBox Pro」

CoreBox Pro

 CHUWIの直販サイトで10月20日に登場予定の「CoreBox Pro」は、同社がこれまでもリリースしてきた小型デスクトップブランド「CoreBox」の最新モデル。クラウドファンディング形式で出資を募っており、製品入手に必要な出資額は399ドル。同社製品ページのメールマガジンに登録すると割引される。

 第10世代(Ice Lake)Core i3-1005G1(2コア/1.2GHz、ビデオ機能内蔵)を搭載し、12GBメモリを搭載。ストレージは256GB M.2 NVMe SSDを内蔵し、付属の変換ケーブルを使用して2.5インチドライブも拡張できるなど、低価格ながらIce Lake搭載、標準搭載のメモリ容量が大きいなど、コストパフォーマンスに優れるのが特徴だ。

 そのほかの仕様としては、2基のGigabit EthernetとWi-Fi 6も装備、Thunderbolt 3とHDMI出力、DisplayPortを備え、4Kのトリプルディスプレイ構成にも対応する。本体サイズは173×158×73mm(幅×奥行き×高さ)、重量は実測で894g。筐体デザインは、2018年に発売したKaby Lake-G搭載の「HiGame」と同じだ。

前面は右上の電源スイッチのみというシンプルなデザイン
側面は排気口のみを備える
背面には、Gigabit Ethernet×2、音声入出力、USB 3.0×2、HDMI出力、DisplayPort、USB 3.0×2、Thunderbolt 3、電源端子とすべての拡張端子類を備える
天面にはCHUWIのロゴがプリントされたシンプルなデザイン
底面は吸気口となっており、効率的に吸気できるように、上下にゴム足を備え、スペースを確保している

 今回はメモリを16GBに増設した試用機でテストしたが、PCとしての性能はかなり高く、リモートワークなどの日常業務での利用であればストレスは皆無だ。静音性にもかなり優れており、設置位置から少し離れるとファンの音はほぼ耳には届かないほどで、リビングなどに設置してもファンの音などが気になることはないだろう。

 自宅に高解像度のディスプレイを使って、リモートワーク環境を構築しようと検討しているビジネスユースにとっては、魅力の1台となりそうだ。

底面部は4隅のネジ留めを開けることで外せる。蓋の裏には2.5インチベイが用意されている
底面を開くことでストレージの拡張が行なえる
本機に接続するためのSATA変換ケーブルが付属する
電源はACアダプタを使用
重量は実測で894gだった
縦置きにも対応する
PCMark 10のスコアは3,396とCore i3ながら高めのスコア
3DMark(Sky Diver)の結果は5,050だった