PC短評

LTEモデムとポップアップ式Webカメラを備える14型ノートPC「KIC14LTE」

KIC14LTE

 恵安株式会社の「KIC14LTE」は、LTEモデムを内蔵する14型ノートPC。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は39,800円前後の見込み。

 最大の特徴はMicro SIMカードスロット対応のLTEモデムを内蔵する点。この価格帯のノートPCでLTEモデム内蔵はあまり例を見ない。LTEの対応バンドは1/3/5/7/8/18/19/21、WCDMAの対応バンドは1/5/6/8/19。また、OSがWindows 10 Proというのもこの価格帯の製品としては珍しい。ディスプレイは1,920×1,080ドット表示対応の14型IPS液晶を搭載。

 内蔵するWebカメラはポップアップ式を採用。キーボード上部のスイッチを押すことで、カメラが飛び出す仕組みとなっており、昔の自動車のリトラクタブル・ヘッドライトを彷彿とさせるギミックだ。

 一方でおもな仕様はSoCにAtom x5-Z8350(1.44GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、ストレージに32GB eMMCを搭載と、低価格PCらしい構成になっている。

 インターフェイスはUSB Type-C、USB 3.0、Micro HDMI出力、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、音声入出力などを搭載。本体サイズは325.5×214.4×16.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1,145g。電源はUSB Type-Cから給電する。

右側面はイヤフォンジャックのみ搭載
左側面にはUSB 3.0、USB Type-C、micro HDMI。USB Type-Cから給電する
液晶最大輝度。フルHD解像度がうれしい
液晶最低輝度
視野角は広め
日本語配列だが、右側のキー配列がかなり変則的
「ろ」と「む」のキーがかなり変則的な配置だ
キーピッチは約19㎜確保
本体重量は1,148gと軽量
ACアダプタは81g
キーボード上部にポップアップ式Webカメラを備える
天面はマット加工で映り込みなどはない
底面
底面にMicro SIMカードスロットを備え、LTEモデムが利用できる。SIMロックフリーのため、バンドが対応していれば、各社のデータ通信用SIMカードが利用可能だ
給電はUSB Type-Cから行なう。付属のACアダプタを使うほかに、モバイルバッテリなども利用できるようだ
PCMark 10の結果は低価格モデルらしいものだ。CPU性能に縛られず、LTEとフルHD液晶、そして持ち運び可能な大画面に有用性を見いだせるユーザー向けだ