西川和久の不定期コラム
iPhoneと同じプロセッサ、今どきメモリ8GBしかない「MacBook Neo」って使える?
2026年4月8日 06:08
先日、新発売となった「MacBook Neo」をAppleストアまで見に行き、下位モデル(SSD 256GB)を衝動買い。メモリ8GBで大丈夫?なども含めちょっと使ったレポートをお届けしたい。
Appleストアに見に行って衝動買い
3月14日は天気も良く、たまたま友人と昼食をしていたのだが、その後「Neo見に行く?」と、渋谷のAppleストアまで見に行ったのが購入のきっかけだ。まさに衝動買い(笑)。
というのも、筆者ノートPC選びの条件はいくつかあり、その中の1つとして「キーボードバックライトの搭載」が挙げられる。MacBook Neoは事前に非搭載と分かっていたので、予約しなかった経緯がある。
しかし、実際ショップで触ってみると、質感、パネルの画質、音、カメラ、速度……とても10万円を切るノートPCだとは思えなかった。唯一キーボードは歴代のMacBookと比較して少し安っぽいかな!? っとは思ったものの、それでも一般的な同クラスのノートPCと比較するとずっといい。
「下位モデルは9万9,800円と消耗品扱いだし、一台買っとくか!」と、衝動買いした。前に少し触れたが、この円安でちょっとしたノートPCは軽く10万円(20万円?)を超え、(少額減価償却という手もあるが)固定資産扱いに。10万円以上か未満かは、会社にとって経理上雲泥の差がある。
この辺りの話が無関係な人は、上位モデルのTouch IDあり/512GBでも11万4,800円なので、そちらをお勧めする。その理由だが、下位モデルのSSD 256GBだと、一通りアプリなどを入れるとSSDの残が軽く200GBを切り、さすがに心許なくなるからだ。しかしほかは同じ。主な仕様は以下の通り。
| Apple MacBook Neoの仕様(筆者購入の構成) | |
|---|---|
| SoC | A18 Pro(CPU 6コア、GPU 5コア、NPU 16コア) |
| メモリ | 8GB |
| ストレージ | 256GBまたは512GB |
| OS | macOS Tahoe(バージョン26) |
| ディスプレイ | 13型Liquid Retinaディスプレイ、2,408×1,506ドット(219ppi)、光沢、500cd/平方m、sRGBカラー |
| グラフィックス | A18 Pro内蔵。USB Type-C(最大4K、60Hzの外部ディスプレイ1台) |
| ネットワーク | Wi-Fi 6E(802.11ax)、Bluetooth 6 |
| インターフェイス | USB 3.2 Gen 2 Type-C(後部)、USB 2.0 Type-C(手前)、1080p FaceTime HDカメラ、3.5mmジャック、ステレオスピーカー |
| キーボード | Magic Keyboard(JIS配列)。512GBモデルはTouch IDあり |
| バッテリ/駆動時間 | 36.5Whリチウムイオンバッテリ/最大11時間のワイヤレスインターネット |
| カラーバリエーション | シルバー、ブラッシュ、シトラス、インディゴ |
| サイズ/重量 | 29.75×20.64×1.27cm(幅×奥行き×高さ)、重量1.23kg |
| 価格 | 9万9,800円(ストレージ256GB) / 11万4,800円(ストレージ512GB/Touch ID付き) |
SoCはA18 Pro。CPU 6コア、GPU 5コア、NPU 16コアとなる。iPhone 16 Pro/Maxと同じだが、なぜかGPUだけ6コアから1つ減っている。歩留まりなのかコストなのか理由は不明。iPhone 16 Proは筆者も所有しており、これでmacOSが動くと思うと複雑な気分だったりする(笑)。
メモリは8GB。これは実装をケチったわけではなく、SoC的に最大8GBだからだ。元々iPhone用に開発されたのでこの点は仕方ない。ちなみにA19 Proになると最大12GB。ストレージも1TBと2TBまで対応する。もし次モデルが出た場合、この辺りが変わるはずだ。
ストレージは256GBもしくは512GB。上記の通りSoC的な制限となる。OSはmacOS Tahoe(バージョン26)を搭載。iPhone搭載のSoCでmacOSが動くなら、特殊なディスプレイ+キーボード的なドック接続時、macOSが動く仕掛けがあっても面白いかもしれない。
ディスプレイは、13型Liquid Retinaディスプレイ。2,408×1,506ドット(219ppi)、光沢、500cd/平方m、sRGBカラー。外部出力はUSB 3.2 Gen 2 Type-C側で1つのみ。
ネットワークはWi-Fi 6E(802.11ax)、Bluetooth 6。そのほかのインターフェイスは、USB 3.2 Gen 2 Type-C(後部)、USB 2.0 Type-C(手前)、1080p FaceTime HDカメラ、3.5mmジャック、ステレオスピーカー。なお512GBモデルのみTouch IDに対応している。
カラーバリエーションは、シルバー、ブラッシュ、シトラス、インディゴの4色。36.5Whリチウムイオンバッテリを内蔵し、ワイヤレスインターネット時最大11時間。サイズ297.5×206.4×12.7mm、重量1.23kg。
これで価格は256GBモデルが9万9,800円、512GBモデルが11万4,800円。米国での税別価格は599ドル、699ドルなので、恨むべきは円安だろうか。昔の感覚だとロクキュッパとナナキュッパ的な感じだ。
いずれにしてもプロセッサのパフォーマンスはともかくとして、メモリ8GBでどの程度動くの?というのが、MacBook Neoの注目点となるだろうか。
購入した筐体は写真の通りシルバー。実機を見てインディゴと悩んだが、結局無難なシルバーにした。重量は実測で1,235g。個人的に持ち運び用は1kgが基準になっているものの、別のノートPCがあるので、あまり気にならない。いずれにしても1,235gであれば持ち運べない重さではない。
写真からは分からないが、パネル中央上にFaceTime HDカメラ。フチはそこそこある。左側面は奥側がUSB 3.2 Gen 2 Type-C、手前側がUSB 2.0 Type-C、手前に3.5mmジャックとLスピーカー。右側面はRスピーカーのみを配置。裏は四隅にゴム足、トップカバーはいつも通り中央に同社のロゴ。付属品はUSB Type-C(1.5m)ケーブルとACアダプタ(20W)。
実機を見てまず驚いたのが13型Liquid Retinaディスプレイ。10万円前後のノートPCの場合、とりあえず映る的なものばかりで発色はそれなり。しかしNeoのディスプレイはパッと見ただけで「え”」というクオリティだ。加えて同価格帯だとフルHD(下手すればHD)解像度のノートPCがほとんどの中、2,408×1,506ドットも驚異的。同クラスのノートPCやChromebookでは、ちょっと太刀打ちできないのではないだろうか。
キーボードは日本語配列。過去いろいろなMacBookを所有したがキーボードバックライトなしも含めさすがにこの部分に関しては少し安っぽい。とはいえ同クラスのノートPCと比較した場合、特に悪いわけでなく、逆に価格帯を考えれば十分以上。打鍵感は少し軽め。ただストロークは少し深い。タッチパッドは物理的に沈み込むメカニカルクリックだが、手持ちのMacBook Pro 14と比較してあまり違和感はない。
FaceTime HDカメラの映りは良好、サウンドはさすがAppleだけあって鳴りっぷりが良い。発熱はほぼなし。
つまり筐体、ディスプレイ、サウンド、カメラ、(ちょっと他のMacBookと比較して弱いとはいえ)キーボードもそれなり……と、とても10万円前後のノートPCの内容ではなく、ほかのメーカーは困った状態ではないだろうか。
キーボードバックライトがない件については、写真のようにコンパクトなLED照明を別途購入した。ケーブルも付属しているのだが、チープだったのでUSB Type-Cストレート/Type-C L字、30cmも用意した。
このLED照明、明るさ3段階、色温度3段階に調整可能。ただ一番暗くしてもまだ明る過ぎるので、半分程度にしたいところ。またFaceTime HDカメラはちょうど左右が被ってしまう。おそらくMacBook Neoは結構数が出るので、カッコいい専用のLED照明、どこか作らないだろうか?
さて、早速セットアップ。取り急ぎインストールしたアプリは、Chrome、mi、LM Studio、iTerm2、Filezilla、toolkitとbrew、cmux、opencode、gemini-cli。これで空きは165GB。LM StudioはLM Linkを使い、ほかの環境にあるモデルを流用。本機には1本もダウンロードしていない。
Chromeのタブを9つ開き、mi、LM Studio(Web search mcpあり)、iTerm2とか上げてこんな感じだ。8GB中6.36GB使用、スワップ1.33GB。スワップしているものの、特に引っかかるような感じはない。
用途は主にネット(GmailやGoogle系込み)、LM Studio(LM Link)、少しコーディングと文書作成。昔とは違いほとんどがクラウドにあり、ローカルにいろいろ入っている必要がない。ほかの記事を見ているとPhotoshopなども普通に使えるようだが、インストール2台、起動1台の制限があり、MacBook Neoでこの手のを使うのは考えにくく、今回は入れていない。
何に使うか?をザックリ書いた上で実際のパフォーマンスを各種ベンチマークテストで調べてみたい。
シングルコアのパフォーマンスは抜群!
ここからはパフォーマンスチェック。Windows PCとの比較もあるためどちらでも動くGeekbench 6で、Single Core、Multi Core、そしてGPUはOpenCLの値を見たい。
ちょうど一昨年(2024年)、「MacBook Pro 14」(M4 Max/128GB)の時に掲載したデータがM1 ProとPC系3機種あるので併記する。
ご覧のようにシングルコアのパフォーマンスはM4 Maxの15%落ち程度。加えてほかのどのマシンよりも速い。Webブラウザも含め一般的なアプリはシングルスレッドで動くため、普通に使う分には十分な性能というのがこのデータからも分かる。
対してマルチコアとGPUに関しては、CPU 6コア、GPU 5コアなのでさすがに落ち込む。マルチコアに関してはM4 Maxが強すぎ、ほかとの比較はまぁ落ちる……的な感じか。GPUは外付けGPUは別格としても遅め。ここは5コアなので仕方ないところ。
SSDはAmorphousDiskMarkで測定した結果を掲載する。シーケンシャルリード/ライトともに1.5K MB/s程度。今時としては速くない。
参考までにGoogle Octane 2.0は111,418だった。このベンチマークテストはシングルコア(JavaScriptはマルチで動かない)の性能で、M4 Maxが126,181。ちょうどGeekbench 6の15%差と一致する。つまりWebブラウジングはM4 Max搭載MacBook Pro 14と大差ないと言うことになる(笑)。
業務内容にもよるだろうが、最近多くはクラウドサービス+Webブラウザ。このような使い方であれば実質問題ない。本来Chromebookが狙ったものだが、結局多くのケースで安価にするためプロセッサにローエンド用を採用し、コストパフォーマンス的にMacBook Neoに劣ってしまう結果となってしまった。
バッテリは明るさ/音量50%の状態で動画をループ再生させたところ12時間20分だった。これだけ持てば十分だろう。
以上のようにMacBook Neoは、iPhone用のSoC、A18 Proを採用したノートPCだ。スペックだけ見ると8GBで256GBもしくは512GB。使えるの?と思ってしまうが普通に使える。
加えて筐体の質感、ディスプレイ、カメラ、サウンド、バッテリの持ち……どれをとっても10万円前後のノートPCには見えない仕上がりぶりだ。唯一キーボードが少し安っぽいものの、それでも同クラスと比較すると十分上だろう。
世界的にはメモリ不足ということもあり、容量8GB、この価格でこれだけ動けばいいのでは?的な流れになる可能性もあり、この件でMicrosoftが焦ったか?PCメーカーからのプレッシャーがあったのか?は不明だが、先日Windows Insider向け改善点で基本メモリ使用量の削減などを挙げていた。
いずれにしても安くて普通に使えるPCが出ることはユーザーにとってはメリットだ。以降、業界がどう動くか注目したい。




































![【Amazon.co.jp限定】 伊藤園 磨かれて、澄みきった日本の水 2L 8本 ラベルレス [ ケース ] [ 水 ] [ 軟水 ] [ ペットボトル ] [ 箱買い ] [ ストック ] [ 水分補給 ] 製品画像:4位](https://m.media-amazon.com/images/I/41n0o65dSkL._SL160_.jpg)





