Mac Info
Mac上でiPhoneを操作できる!macOS Sequoiaの目玉機能「iPhoneミラーリング」を活用しよう
2024年10月24日 06:35
macOS Sequoiaの目玉機能の1つが、「iPhoneミラーリング」です。この機能を使えば、Macのデスクトップ上にiPhoneの画面を表示して操作できるため、MacとiPhoneの間の作業をこれまで以上に簡単に行なえます。本記事では、iPhoneミラーリングの設定方法に加え、アプリ操作や通知管理、オーディオ再生などの便利な活用方法を紹介します。
iPhoneミラーリングの初期設定はとても簡単
iPhoneミラーリングを初めて利用する際は、初期セットアップが必要です。
macOS Sequoiaにアップグレードすると「iPhoneミラーリング」アプリのアイコンがDockに追加されているのでクリックしてみましょう。
すると、セットアップアシスタントが自動的に起動するので、あとは画面上に表示される指示に従っていけば、ものの数分でMacのデスクトップ上にiPhoneの画面が現れるはずです。
もしもうまくいかない場合は、自分のデバイスが利用条件を満たしているかを確認してみましょう。
iPhoneミラーリングを利用するには、macOS Sequoia以降が搭載されたAppleシリコン、またはApple T2セキュリティチップを搭載したMacと、iOS 18以降を搭載したiPhoneが必要です。
また、両方のデバイスで同じApple IDにサインインしていること、iPhoneがロックされていてMacの近くにあること、iPhoneでモバイル通信接続を共有していないこと、iPhoneとMacでBluetoothとWi-Fiがオンになっていること、Macでインターネット接続を共有しておらずAirPlayもSidecarも使用していないことなどを確認しましょう。
ミラーリングウィンドウの操作方法を覚えよう
Macのデスクトップに表示されたiPhoneミラーリングのウィンドウ(以下、ミラーリングウィンドウ)は、マウスやトラックパッド、キーボードで操作・入力できます。
たとえば、ポインタをミラーリングウィンドウの上部に合わせるとツールバーが表示され、好きな位置にドラッグして移動できます。
また、ミラーリングウィンドウのサイズは[表示]メニューからの選択、またはショートカットキーを使って変更できます。「大きく」「実際のサイズ」「小さく」の3段階で調整できるので、ディスプレイの大きさや利用シーンに合わせて見やすく変更してみましょう。
macOS Sequoiaの新機能「ウインドウをタイル表示」と組み合わせて使えば、ミラーリングウィンドウを任意の場所に配置することも可能です。
なお、ツールバーの左上には[閉じる]ボタンとDockへ収納する[最小化]ボタンがありますが、表示の最大化や配置を変更する緑色のボタンは利用できません。
iPhoneのホーム画面やアプリを操作しよう
ミラーリングウィンドウは、マウスやトラックパッドの2本指スワイプやスクロールなどの操作にも対応しています。
これにより、iPhoneのホーム画面の移動や「今日の表示」からのウィジェット操作、Spotlight検索などの機能が利用できます。
ただし、通常は画面の上端から下方向にスワイプして表示する「コントロールセンター」や「通知センター」は今のところ利用できません。
また、ツールバーの右上にはホーム画面に戻るボタンと、アプリスイッチャーのボタンが配置されていますが、利用頻度が高い場合は、それぞれ[Command]キー+[1]キーと、[Command]キー+[2]キーのショートカットを覚えておくとよいでしょう。
さらに、iPhoneミラーリングで便利なのは、ミラーリングウィンドウ内にあるアプリもMac上でほぼそのまま利用できる点です。
2本指ジェスチャーによる写真の拡大/縮小、SNSの画面スクロール、タップしたままのドラッグなども利用でき、テキスト入力についてもわずかな遅延を感じますが問題なく利用できます。
ただし、オーディオはMac本体側から再生されるなど通常のアプリとは挙動が異なること、「FaceTime」などiPhone内蔵カメラを利用するアプリは利用できないことには注意が必要です(「電話」アプリの発信/着信についてはMacから操作可)。
iPhoneミラーリングでは通知も届く
iPhoneミラーリングが有効な状態では、iPhoneに届いた通知は自動的にMacのデスクトップにも表示されます。
このMacへの通知設定は、iPhoneの「設定」アプリでも、Macの「システム設定」の[通知]からでもアプリごとに個別に指定できます。Macで受け取る必要のない通知についてはオフにしておくとよいでしょう。
また、原稿執筆時点では利用できませんが、iPhoneミラーリングにはデバイス間で写真やファイルをドラッグ&ドロップ操作で素早く移動できる機能が今後のアップデートにより搭載される予定です。
現状ではAirDropやiCloud Driveによる同期など従来からある連係機能を利用するしかありませんが、この機能が利用できるようになればiPhoneミラーリングの実用度はさらに高まるでしょう。