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MacでWebサイトを“Webアプリ化”しよう!
2024年6月28日 03:11
毎日のように閲覧するWebサイトが、1つや2つはあるでしょう。そのようなWebサイトは、SafariでWebアプリ化するととても便利です。通常のアプリを起動するような感覚で手軽にアクセスできますし、インターフェイスがすっきりとして快適にサービスを利用できるようになるからです。ここでは、WebサイトをWebアプリ化する方法やそのメリット、そして一歩進んだ設定や活用方法について詳しく解説していきます。
Webアプリ化のメリット
macOS Sonomaでは、Safariを使って任意のWebサイトをWebアプリとして保存することが可能です。SafariでWebアプリ化したいWebサイトを表示したら、[ファイル]メニューにある[Dockに追加]を選んでみましょう。
そして表示されたダイアログで名前を設定して[追加]をクリックすれば、そのWebサイトがWebアプリとしてDockに登録されます。このようにWebアプリ化したWebサイトは、通常のMacアプリのような感覚で利用できます。
Dockのアイコンをクリックすれば開けますし、Safariを終了しても独立して起動させ続けることが可能です。ログイン項目に追加したり、LaunchpadやSpotlightから起動したりできるようになるのもメリットです。
また、Webアプリ化するとツールバーがスリム化され、戻るボタン、進むボタン、共有ボタンだけが表示されるようになります。そのためインターフェイスがよりすっきりとし、コンテンツの表示エリアも若干広くなるので視認性が高まります。
さらに、WebアプリはSafariとは完全に切り離されて動作するため、閲覧履歴やCookie、Webサイトデータ、設定情報もSafariとは共有されません。Webアプリで行なったページの閲覧や検索、フォームへの入力といったあらゆる行動がSafari側に影響を与えることはなくなります。
設定を変更して使いやすくしよう
Webアプリは、若干のカスタマイズが可能です。メニューバーから[Webアプリの名前]→[設定]項目を選んで設定ウィンドウを開いてみましょう。すると、設定ウィンドウの[一般]タブからWebアプリの名前やURL、アイコンを編集することができます。
また、[外観]という項目にある[ナビゲーションコントロールを表示]のチェックを外すと、[戻る]/[進む]ボタンや[共有]ボタンが表示されなくなり、タイトルバーが細くなってより見た目がすっきりとします。
さらに、[タイトルバーにカラーを表示]の設定をオフにすることも可能です。
タイトルバーのカラーはユーザーが任意に設定するわけではなく、Webサイトで使われているカラーを元に自動でつけられます。もしカラーが気に入らない場合はオフにするとよいでしょう。
なお、通知に対応するWebサイトをWebアプリ化した場合は、[プライバシー]タブ内に[通知設定]のボタンが表示されます。
このボタンをクリックするとシステム設定の[通知]項目が開きますので、ここから通知の方法を設定しておけばロック画面や通知センターに表示したり、Webアプリのアイコンに更新件数をバッジとして表示したりすることが可能です。
相性が良いのはどんなWebサイト?
基本的にはどのようなWebサイトでもWebアプリ化できますが、実用性を考えると向き不向きがあります。まず相性が良いものとして挙げられるのは、SNS系のWebサービスやインターネットラジオ、音楽ストリーミングサービスなどです。
これらはSafariでも長時間に渡って起動し続けておくことが多いでしょうし、毎日のように起動することが多いと思うので、Webアプリ化すればより使いやすくなります。
また、Webベースでの利用が前提となっているグラフィックスやビジネス、会計サービスなども相性バッチリです。特にメニューが豊富で高機能なサービスほど、Webアプリ化すればよりネイティブアプリの感覚で扱えます。
一方で、文字が中心のWebサイトやニュースメディアなどは、Webアプリ化してもそれほど多くのメリットを感じられないかもしれません。インターフェイスがすっきりとするので見やすくなるというメリットはあるものの、複数のタブを開いたり、ブックマークやリーディングリストに追加したりといった操作はできなくなります。
もちろん、何を便利と感じるかは人それぞれですので、まずは自分が頻繁に閲覧するWebサイトからWebアプリ化してみると良いでしょう。作成したWebアプリは手軽に削除することができますので、いろいろと試してみることが重要です。