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ChatGPTを活用できるChrome拡張機能を使ってみよう!

 大きな話題を呼んでいる対話型のテキスト生成AI「ChatGPT」は、さまざまなWebブラウザやクライアントアプリを使って利用できます。中でも、Google Chrome向けにはChatGPTをより便利に活用するための拡張機能が多数リリースされており、もちろんMacユーザーも利用可能。簡単に質問や要約ができたり、プロンプトと呼ばれる質問文を整理できたり、より便利にChatGPTを活用できます。ここでは、特におすすめの拡張機能を8つ紹介しましょう。

①「WebChatGPT」

 ChatGPTは2021年9月までのデータを使って訓練されているので、それ以降の情報に関しては回答が得られなかったり、場合によっては間違った答えが返ってきたりします。そんな弱点を補うのがWebChatGPTです。この拡張機能をインストールすると、インターネットで検索してきた内容をChatGPTの回答に追加してくれます。

ChatGPTは最新情報には疎く、質問の内容によっては間違った回答が返ってきます
WebChatGPTを使えば、インターネットの最新情報が回答に組み込まれます。回答内に脚注がつけられ、下部に参考文献のURLが表示されます
回答は文章ではなく、Webの検索結果として表示されることもあります
ウィンドウ下段に表示している[3 results]をクリックすると、追加する検索結果を増やすことができます
検索期間を限定したい場合は[Any time]をクリックして[Past day(過去1日)」や「Past week(過去1週間)」、「Past month(過去1カ月)」のいずれかを選びましょう
[Any region]をクリックすると、検索結果を地域で限定できます

②「ChatGPT for Google」

 わざわざChatGPTのサイトにアクセスしなくても、Google検索するだけで検索結果と一緒にChatGPTの回答を表示してくれるのがChatGPT for Googleです。ChatGPTの回答内容をワンクリックでクリップボードにコピーしたり、ChatGPTとの会話の内容をシェアできます。

ChatGPT for Googleを使ってGoogle検索すると、ChatGPTの回答が画面右側に表示されます
ChatGPTの回答欄にあるコピーボタンをクリックすると、回答内容がクリップボードに保存できます
ChatGPTとの会話内容をシェアしたいときは回答欄にあるシェアボタンをクリックして、確認のダイアログで[Create Share Link]ボタンをクリックしましょう
共有された会話内容は、ChatGPT for Googleのサーバーにアップロードされます。リンクアドレスを伝えれば誰でもその会話内容を見ることができます

③「ChatGPT Writer」

 “こんな文章を作ってほしい”とChatGPTにリクエストすれば作成してくれますが、メールのサンプル文章を生成したいならChatGPT Writerが便利です。Chrome上のツールバーに表示されるChatGPT WriterのアイコンをクリックするとChatGPT Writerの画面が表示され、「Briefly enter what do you want to write」欄に、作成したいサンプル文章の内容(たとえば「転職の挨拶メール」など)を入力。[Generate]をクリックすれば、サンプル文章が作成されます。

Chromeのツールバーにある拡張機能アイコンをクリックして、リスト内のChatGPT Writerのピンを選択してツールバー上にピン留めしておきましょう
ツールバー上にピン留めしたChatGPT Writerをクリックして、「Briefly enter what do you want to write」欄にサンプル文章の内容を簡潔に入力します
サンプル文章が作成されます。[Copy Response & Close]をクリックすると、テキストをコピーできます
Gmailでは、「新規メッセージ」のウィンドウの下段にChatGPT Writerのボタンが追加されますのでクリックします
ChatGPT Writerの画面が開きます。「Briefly enter what do you want to email」の欄に作成したい文章の内容を入力して[Generate Email]をクリックします
サンプル文章が作成されるので[↓Insert generated response]をクリックします
「新規メッセージ」にサンプル文章がペーストされます。あとは内容を整えて、宛先や件名を入力すれば送信できます

④「Superpower for ChatGPT」

 ChatGPTに質問する内容、つまり答えを導くために必要な命令文は「プロンプト」と呼ばれます。過去に利用したプロンプトはChatGPT画面の左端にあるサイドバーに履歴として残っていますが、Superpower for ChatGPTをインストールすれば、フォルダを使って整理したり一括保存したりできます。

Superpower for ChatGPTをインストールすると、ChatGPTのサイドバーの一番上に[Search conversations]という検索ボックスが追加されます。ここからプロンプトのタイトルや質問、回答内容に対してキーワード検索が行なえます
プロンプトのタイトルを変更したい場合は、ポインタを重ねたときに表示されるペンアイコンをタップして書き換えましょう
検索ボックスの右側にあるアイコンをタップすると、フォルダが作成できます。プロンプトをドラッグして重ねればフォルダに分類できます
回答エリアの上にあるナビゲーションバーのボタンを使うと、回答内容の雰囲気を変えることができます。たとえば[Tone]を[Default]から[Friendly]に切り替えるとフレンドリーな回答文章になります
[Writing Style]で回答文の執筆スタイルを変えたり、[Language]で回答文の言語を変更したりできます
サイドバーの[Export All]を選ぶと、ChatGPTとの会話内容をMac内に保存できます。回答エリアの右下に表示される[Export]ボタンからも保存できます

⑤「Merlin Chat GPT」

 Webブラウジング中に分からないことがあるのでChatGPTに尋ねたい。そんなときに便利なのがMerlinです。この拡張機能をインストールすると、ChromeでWebサイト閲覧中に[command]キー+[M]キーを押すだけで素早くChatGPTに質問できます。

Webブラウジング中に[command]キー+[M]キーを押すと、Merlinのウィンドウが開きます。ここからプロンプト(質問内容)を入力するだけでChatGPTに質問できます
Webサイト上でテキストを選択した状態で[command]キー+[M]キーを押すと、選択した部分をプロンプトに入力した状態でMerlinのウィンドウが開きます。追加したいプロンプトがあれば入力して質問しましょう
Merlinを利用するにはアカウントの作成が必要です。拡張機能をインストールしたら何かGoogle検索を行なってみましょう。画面右側に「Sign In to get Merlin search response」と表示されるので、[Log In]をクリックしてアカウントを作成しましょう

⑥「YouTube & Article Summary powered by ChatGPT」

 YouTubeで配信しているコンテンツの内容を文字起こししたいときに便利な拡張機能はYouTube & Article Summary powered by ChatGPTです。ChromeでYouTube動画を再生すると、[Transcript & Summary]のエリアが現れ、自動で文字起こししてくれます。また、その内容をワンタッチで要約してもらうことも可能です。字幕の付いていない海外動画の内容をテキスト化して日本語に要約したいときに便利です。

拡張機能をインストールしたら、ツールバー上にある拡張機能のアイコンをクリックして[YouTube & Article Summary…]をクリックします
設定画面に切り替わるので[Language]を[日本語]に切り替えておきましょう
YouTubeにアクセスしてコンテンツを再生すると、画面右側に[Transcript & Summary]のエリアが現れます。クリックすると自動で文字起こしした内容が表示されます
文字起こしの内容を要約したいときは[Transcript & Summary]内のツールボタン[View AI Summary]をクリックします

⑦「ChatGPT Prompt Genius」

 ChatGPTの履歴をローカル上に保存したいなら、ChatGPT Prompt Geniusを使ってみましょう。プロンプトの内容をテキストやPDF、PNGで保存できます。よく使うプロンプトを登録してワンタッチで呼び出す機能もあります。

サイドバーにある[Share & Export]をクリックし、メニューから保存したい形式を選びましょう。PDFやPNG、md(マークダウン)が選べます
よく使うプロンプトは登録しておくと便利です。右側のサイドバーから[+New Prompt]を選んで[Name]や[Prompt]を入力たら[Save]をクリックします
登録したプロンプトは、入力欄で「/」と入力すると、一覧から選べます

⑧「ChatGPT Glarity」

 いろいろなコンテンツの内容を自動要約してくれるのが、ChatGPT Glarityです。閲覧中のWebサイトのページ内容をワンタッチで要約できるほか、Google検索の結果も要約してくれます。そのほかYouTubeのコンテンツ内容も要約できます。

インストールしたらツールバーの拡張機能アイコンをクリックして、リスト内のChatGPT Glarity右側にある[︙]から[オプション]を選択します
[Options]にある[Language]を[Japanese]に変更しましょう
Google検索すると、画面右側に自動的に要約した結果が表示されます。要約表示のエリアを広げたり狭めたりしたいときは右下の[+][ー]をクリックしましょう
Webサイトの閲覧中にウィンドウ右端の要約アイコンをクリックして[Summary]を選ぶと、そのページに表示されている内容を要約してくれます
YouTubeのコンテンツ内容も再生するだけで自動的に要約してくれます。講演やセミナーの内容を確認したいときに最適です