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Meta Quest ProでMacを操作!仮想マルチディスプレイ環境を構築する
2023年3月31日 06:37
Metaのビジネス向け最新ヘッドセット「Meta Quest Pro」は、Meta公式のバーチャル会議室アプリ「Horizon Workrooms」とPC接続用アプリ「Meta Questリモートデスクトップ」を使うことでMacなどのPCの画面を映し出して操作することができます。
しかし、この2つの組み合わせでは、最大3つのスクリーンしか仮想空間上に表示できません。そこで活用したいのが、サードパーティ製の「Immersed」です。
このアプリを利用すると最大5つまでスクリーンを増やしたり、空間内にスクリーンを自由に配置したりすることが可能。スクリーンごとに最適なコンテンツを映し出すことで、Macの作業をもっと効率的に行なえます。
特に、自宅に複数のディスプレイを持っていない人や、物理的なディスプレイを持ち運べない外出先や出張先などでマルチディスプレイ環境を構築したい人に最適です。さっそく使い方を見ていきましょう。
Immersedのインストール方法
ImmersedはMeta Quest Pro内の仮想空間に、Macの画面を表示するリモートデスクトップアプリです。そのため、初めて利用するにはMeta Quest ProとMacの両方にアプリをインストールする必要があります。
まず、Meta Quest Pro側では、ホーム画面から[ストア]メニューを選択。そしてそこからImmersedを検索して[インストール]をクリックします。
すると、インストール終了後にチュートリアルの画面が表示されるので、ここでいったんMeta Quest Pro側の作業をストップ。次に、Mac側の作業に移ります。
MacにImmersedをインストールするには、Webブラウザを開いて、Meta Quest Pro側のチュートリアル画面に表示されている「immersed.com/setup」へアクセス。そして、「Immersed Desktop Agent」をクリックしてダウンロードしたあと、Macへのインストールを行ないます。
そして最後に、MacでImmersedを起動して[ログイン]をクリックしてアカウントを作成します。
メールアドレスとパスワードを登録すると確認メールが届くので、そこに書かれているリンクをクリックし、チュートリアルの画面に表示されているユーザーネームとペアリングコードを入力すれば双方のImmersedがつながります。
Immersedの操作方法を習得
Immersedを利用するには、インストール作業をMeta Quest ProとMacの両方で行なう必要があるのでやや時間はかかりますが、手順を1つずつ追っていけばいいので難しくはありません。
また、セットアップ完了後は、Meta Quest Proに戻ってチュートリアルの続きを見てみましょう。ここではImmersedでの操作にコントローラを使うかハンドジェスチャを使うかの選択や、クイックメニューの表示方法など基本的な操作方法が説明されます。
また、スクリーンの動かし方に関してもレクチャーしてくれますので、それらを一通り覚えれば準備は完了です。あとはImmersedの仮想空間上で、実際にスクリーンの設定を行なって自分好みのマルチデイスプレイ環境を構築していきましょう。
ImmersedでVRデスクトップを構築
初めてImmersedを使い出した際は仮想空間上にはMacのメイン画面だけが表示されます。ここでメイン画面左上にある[+]をクリックすると、スクリーン(拡張デスクトップ)を追加することが可能です。
スクリーンは最大5枚まで増やせます。現実世界ではMacに5つの外部ディスプレイを接続するのは多くの人にとって難しいでしょうから、それをバーチャルで再現できるのは大きなメリットです。
また、複数のスクリーンを追加したら、スクリーンごとの表示設定をしておきましょう。Immersedの仮想空間上に表示されるスクリーンは、スクリーンごとに湾曲表示とフラット表示が選ぶことができます。
さらに、Immersedではそれぞれのスクリーンを自分が使いやすいように個別または連係させて位置を移動させたり、スクリーンごとに解像度を変更したりできるのもメリットです(標準的なアスペクト比だけでなく、ワイド画面や縦長にも変更可能)。
このように、Immersedを使えば単にバーチャルでマルチディスプレイ環境を構築できるだけでなく、現実世界では難しいスクリーンごとの柔軟な設定を行ない、Macの作業を効率化できるのです。
最新のMeta Quest Proは、2020年に発売開始されたMeta Quest 2と表示解像度は同じものの、レンズ(光学)部分が向上しています。そのため、Immersedを使ってMacの画面を仮想空間に表示しても細かな文字でもきれいに見え、十分に実用的です。
さまざまな機能をもっと活用
Immersedでは、そのほかにもユーザー同士でアバターの姿でお喋りができる「PUBLIC」や、実際の空間の一部をバーチャル内に表示する「PORTALS」といったユニークな機能がたくさん搭載されています。
こうした機能を活用することで、現実世界でMacを使うのとは一味違った形で作業することができますので、気になった人はぜひMeta Quest Proを手に入れて使ってみてください。