ベンチで検証! CPUのキキどころ
3世代9種類のCPUで「アサシン クリード ヴァルハラ」のフレームレートを検証
2020年12月11日 09:50
今回テストするのは、オープンワールドアクションアドベンチャー「アサシン クリード ヴァルハラ」。今冬注目の最新タイトルで、3世代9種類のCPUを最新のハイエンドGPU「GeForce RTX 3080」と組み合わせた場合のパフォーマンスをチェックする。
テストするCPUとそのほかの機材は以下のとおり。
プロセッサー・ナンバー | Core i9-10900K | Core i5-10600 | Core i3-10100 | Core i7-6700K | Core i5-6600K | Core i3-6100 | Core i7-2600K | Core i5-2500K | Core i3-2105 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世代 | 第10世代 | 第6世代 | 第2世代 | ||||||
CPUアーキテクチャ | Comet Lake | Skylake | Sandy Bridge | ||||||
製造プロセス | 14nm | 14nm | 32nm | ||||||
コア数 | 10 | 6 | 4 | 4 | 4 | 2 | 4 | 4 | 2 |
スレッド数 | 20 | 12 | 8 | 8 | 4 | 4 | 8 | 4 | 4 |
ベースクロック | 3.7GHz | 3.3GHz | 3.6GHz | 4.0GHz | 3.5GHz | 3.7GHz | 3.4GHz | 3.3GHz | 3.1GHz |
最大ブーストクロック | 5.3GHz | 4.8GHz | 4.3GHz | 4.2GHz | 3.9GHz | ─ | 3.8GHz | 3.7GHz | ─ |
L3キャッシュ | 20MB | 12MB | 6MB | 8MB | 6MB | 3MB | 8MB | 6MB | 3MB |
対応メモリ | DDR4-2933 (2ch) | DDR4-2666 (2ch) | DDR4-2133/DDR3L-1600 (2ch) | DDR3-1333 (2ch) | |||||
PCI Express | PCIe 3.0 x16 | PCIe 3.0 x16 | PCIe 2.0 x16 | ||||||
TDP | 125W | 65W | 65W | 91W | 91W | 51W | 95W | 95W | 65W |
対応ソケット | LGA1200 | LGA1151 | LGA1155 |
CPU | Core i9-10900K | Core i5-10600 | Core i3-10100 | Core i7-6700K | Core i5-6600K | Core i3-6100 | Core i7-2600K | Core i5-2500K | Core i3-2105 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コア数/スレッド数 | 10/20 | 6/12 | 4/8 | 4/8 | 4/4 | 2/4 | 4/8 | 4/4 | 2/4 |
パワーリミット (PL1) | 125W | 65W | 65W | 95W | 95W | 51W | 95W | 95W | 65W |
パワーリミット (PL2) | 250W | 134W | 90W | 118.75W | 118.75W | 63.75W | 118.75W | 118.75W | 81.25W |
パワーリミット (Tau) | 56秒 | 28秒 | 28秒 | 8秒 | 8秒 | 8秒 | 1秒 | 1秒 | 1秒 |
マザーボード | ASUS TUF GAMING Z490-PLUS (WI-FI) [UEFI:1001] | ASUS Z170-A [UEFI:3802] | ASUS P8Z68-V PRO [UEFI:3603] | ||||||
メモリ | DDR4-2933 8GB×2 (2ch、21-21-21-47、1.20V) | DDR4-2133 8GB×2 (2ch、15-15-15-36、1.20V) | DDR3-1333 8GB×2 (2ch、9-9-9-24、1.50V) | ||||||
ビデオカード | GeForce RTX 3080 Founders Edition | ||||||||
システム用SSD | Crucial MX500 500GB (SSD/6Gbps SATA) | ||||||||
アプリケーション用SSD | SanDisk Ultra 3D SSD 1TB (SSD/6Gbps SATA) | ||||||||
電源 | CORSAIR RM850 CP-9020196-JP (850W/80PLUS Gold) | ||||||||
グラフィックスドライバ | GeForce Game Ready Driver 457.30 (27.21.14.5730) | ||||||||
OS | Windows 10 Pro 64bit (Ver 2004 / build 19041.329) | ||||||||
電源プラン | 高パフォーマンス | ||||||||
室温 | 約25℃ |
フルHD解像度と4K解像度で最高画質設定をテスト
アサシン クリード ヴァルハラでは、描画品質プリセットを「最高」に設定して、4K解像度(3,840×2,160ドット)とフルHD解像度(1,920×1,080ドット)でベンチマークモードを実行した。ゲームのバージョンは1.0.4。
4K解像度での平均フレームレートは、第10世代Coreプロセッサの3モデルが58fpsで横並びとなっており、57fpsを記録したCore i7-6700KとCore i5-6600Kがそれに続いている。この設定はGPU負荷が非常に高く、CPUがボトルネックになりにくい設定であるため上位のCPUは横並びとなっているが、CPUコア数の少ないCore i3-6100や、設計の古い第2世代CoreのSandy Bridgeではフレームレートの低下がみられる。
一方、フルHD解像度では、上位のCore i9-10900KとCore i5-10600は96fpsで横並びとなっているものの、4K解像度の時よりCPU毎の差は大きくなっている。Core i5-6600KやCore i7-2600Kはかろうじて60fpsを上回っているものの、CPUがボトルネックとなってGeForce RTX 3080の性能を引き出せていないのは明らかだ。
アサシン クリード ヴァルハラは、最新のオープンワールドゲームらしくCPUのマルチスレッド性能への要求が高いタイトルだ。今回の結果からすると、安定して60fpsの維持を目指すなら、CPUには少なくとも最新世代の4コア8スレッドCPU以上を選ぶべきだろう。
144fpsやそれ以上の高フレームレートを狙うゲーム以外でもCPUへの要求の高いゲームは増えつつあり、CPU性能が不十分だとGeForce RTX 3080のようなハイエンドGPUを使ったとしても、フルHD解像度で60fpsに届かない場合もある。ビデオカードのアップグレードはPCのゲーミング性能を手軽に向上させるのに有効だが、CPU性能が不十分だとGPUが十分な性能を発揮できないことを覚えておきたい。
[制作協力: インテル]