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こういう最適化もありか~と思わせるMINISFORUMのArc A730搭載ミニPC

MINISFORUM「Neptune HN2673」

 MINISFORUMの「Neptune HN2673」は、Intelのモバイル向けディスクリートGPU(dGPU)「Arc A730M」を搭載したミニPCだ。

 今回、Neptune HN2673の「16GBメモリ+512GB SSD」モデルをテストする機会が得られたので、静粛性にも優れているとされるMINISFORUMのIntel Arc搭載ミニPCの実力をチェックしてみた。

4基の冷却ファンで静かに冷やすArc A730M搭載ミニPC

 Neptune HN2673は、Intelの6P+4Eコア/16スレッドCPU「Core i7-12650H」と、Xe-HPGアーキテクチャベースのdGPU「Arc A730M」を搭載したミニPC。OSにはWindows 11 Proがインストールされている。

 今回テストするのは通常価格12万6,980円の「16GBメモリ+512GB SSD」モデルで、ほかにも「32GBメモリ+1TB SSD」(13万7,980円)や「64GBメモリ+1TB SSD」(15万6,980円)が用意されている。

【表1】MINISFORUM「Neptune HN2673」のスペック
OSWindows 11 Pro
CPUCore i7-12650H (6P+4Eコア/16スレッド)
dGPUArc A730M
iGPUUHD Graphics
メモリ16GB DDR4-3200 (8GB×2)
ストレージ512GB NVMe SSD (PCIe 4.0 x4)
有線LAN2.5GbE
無線機能Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3
画面出力USB Type-C(2基)、HDMI 2.0(2基)
USB/ThunderboltUSB 3.2 Gen 2 Type-C(3基)、USB 3.2 Gen 2 Type-A(1基)、USB 3.2 Gen 1 Type-A(2基)、USB 2.0(2基)
そのほかのインターフェイス6Gbps SATA×2、音声入出力
ACアダプタ出力約240W
本体サイズ約67×180×208mm (スタンドを含まず)
本体重量非公開
6P+4Eコア/16スレッドCPU「Core i7-12650H」
Intelのモバイル向けdGPU「Arc A730M」

 Neptune HN2673の本体サイズは約67×180×208mmとされているのだが、これは本体のみのサイズで専用のスタンドを含むと幅が約103mm、高さは約238mmとなる。本体への電力供給はACアダプタで行なう仕様となっており、最大出力約240Wの大型ACアダプタが付属する。

 画面出力用のインターフェイスは本体背面に配置されており、HDMI 2.0とUSB Type-C(DisplayPort)を2基ずつ備えている。いずれも4K/60Hz出力に対応しているが、dGPUであるArc A730Mに直結されているのはHDMIポートのみで、USB Type-CについてはCPU内蔵GPU経由での出力だった。

 ネットワーク機能は有線の2.5GbEに加え、Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.3を搭載。そのほか、本体の前面と背面にはUSBポートなどのインターフェイスを備えている。

専用スタンドを装備したNeptune HN2673
本体の通気性を確保するため、専用スタンドを利用した縦置きでの利用が基本となっている
前面。インターフェイスはUSB 3.2 Gen2 Type-A、USB 3.2 Type-C、音声入出力、電源スイッチ、CMOSクリアスイッチ。
背面。インターフェイスは2.5GbE、USB 3.2 Gen2 Type-C(2基)、USB 3.2 Gen1 Type-A(2基)、USB 2.0(2基)、HDMI(2基)、電源入力
左側面。サイドパネルの大部分にメッシュパネルを採用することで通気性を確保している
右側面。左側面と同じようにメッシュパネルを搭載
天面。シャーシに直接六角形の穴を開ける形で通気口を設けている
底面。天板と同じような通気口を設けている
最大出力239.4W(19.0V/12.6A)のACアダプタが付属
ACアダプタのサイズはおおよそ170×78.5×39.5mm(突起部を除く)で、かなり大きい

 Neptune HN2673は左側面に4基の冷却ファンを搭載しており、ファンが作り出すエアフローと通気性に優れたケースの組み合わせによってCPUやGPUを冷却する。

 一見すると冷却性能を追求しているように見えるNeptune HN2673の冷却システムだが、実際には静粛性を重視した設計とチューニングが施されている。たとえば、CPUであるCore i7-12650Hのサーマルスロットリングの作動温度がTjMAXの100℃から13℃引き下げられているのだが、これこそ静粛性と安定動作を両立するためのチューニングの1つだ。

 また、Neptune HN2673の筐体は両側面のパネルを取り外せる。左側面からは冷却ファンにアクセスできる一方、右側面からは2.5インチドライブベイにアクセス可能で、6Gbps SATA対応の2.5インチSSD/HDDを2台増設できる。

左側面に搭載されている4基の冷却ファン
Core i7-12650Hは、熱保護機能(TCC)によるスロットリングの作動温度が13℃引き下げられている
サイドパネルを取り外した右側面内部
右側面内部には2.5インチドライブベイが用意されており、6Gbps SATA対応のSSD/HDDを2台搭載できる

ベンチマークテストでNeptune HN2673のパフォーマンスをチェック

 ここからは、Arc A730Mを搭載するNeptune HN2673のパフォーマンスをチェックしていく。

 比較相手にちょうどよいミニPCが無かったので、今回は4~5年ほど前のゲーミングPCを想定したCore i9-9900K+GeForce RTX 2060 6GB環境を用意した。型落ちとはいえ電力や温度の制限が遥かに緩いデスクトップ環境を相手に、Arc A730M搭載ミニPCがどれだけの性能を発揮できるのかにも注目だ。

【表2】テスト条件
機材Neptune HN2673比較機材(Core i9-9900K環境)
CPUCore i7-12650H (6P+4Eコア/16スレッド)Core i9-9900K (8コア/16スレッド)
CPU電力リミットPL1=45W、PL2=95W、Tau=56秒PL1=95W、PL2=210W、Tau=28秒
CPU温度リミット100℃ (-13℃)100℃
マザーボード(BIOS=1.0E)ASUS TUF Z390-PLUS GAMING (BIOS=3006)
メモリ16GB DDR4-3200 (8GB×2)16GB DDR4-2666 (16GB×2)
GPUArc A730M (6GB GDDR6)ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 AMP
GPUドライバ31.0.101.4577GRD 536.67 (31.0.15.3667)
Resizable BAR有効有効
システム用SSD512GB NVMe SSD (PCIe 4.0 x4)Samsung 512GB (PCIe 3.0 x4)
電源専用ACアダプタ (約240W)1,200W電源 (80PLUS Platinum)
OSWindows 11 Pro 22H2 (build 22621.2070、VBS無効)Windows 11 Pro 22H2 (build 22621.2070、VBS無効)
電源プランバランスバランス
室温約27℃
8コア/16スレッドCPU「Core i9-9900K」
GeForce RTX 2060 6GB搭載ビデオカード「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 AMP」

Cinebench R23

 CPUの3DCGレンダリング性能を計測するCinebench R23では、Neptune HN2673がMulti Coreで約19%、Core i9-9900K環境を下回った一方、Single Coreでは逆に4%上回った。

【グラフ01】Cinebench R23 (R23.200)「Multi Core」
【グラフ02】Cinebench R23 (R23.200)「Single Core」

Blender Benchmark

 Blenderの公式ベンチマークソフトである「Blender Benchmark」では、CPU性能の計測を行なった。なお、GPUテストについてはテスト時点のArc A730Mのドライバではテストが実行できなかったため省略している。

 結果としては、Neptune HN2673のCore i7-12650HがCore i9-9900K環境を20~27%下回っている。Cinebench R23のMulti Coreもそうだったように、CPUの温度や電力を制限しているNeptune HN2673のマルチスレッド性能はそこまで高いわけではない。

【グラフ03】Blender Benchmark v3.1.0 (Blender v3.6.0)「CPU」

3DMark「CPU Profile」

 CPUの性能をスレッド数ごとに確認する3DMarkのCPU Profileでは、Neptune HN2673がCore i9-9900K環境を7~48%下回った。

 スレッド数が減るとCPUの消費電力と発熱も減少するので差も縮まってはいるが、テストの大部分でブースト動作を維持できるCore i9-9900K環境には及ばない結果に終わっている。

【グラフ04】3DMark v2.26.8125「CPU Profile」

PCMark 10

 PCMark 10でもっともテスト数の多いExtendedを実行した結果、Neptune HN2673の総合スコアは7,598を記録し、Core i9-9900K環境の8,034を約5%下回った。

 CPUベンチマークの結果に比べればNeptune HN2673がCore i9-9900K環境を相手に善戦しており、Digital Content Creationでは写真編集でスコアを稼いでCore i9-9900K環境を逆転している。

【グラフ05】PCMark 10 Extended (v2.1.2636)

UL Procyon

 UL Procyonでは、AI推論のパフォーマンスを計測する「AI Inference Benchmark for Windows」にて、CPUとGPUのパフォーマンスをそれぞれ計測した。

 CPUのテスト結果では、Core i7-12650HがCore i9-9900K環境をfloat32で約16%、float16で約22%下回った一方で、Integerでは逆に約4%上回った。

【グラフ06】UL Procyon v2.6.466「AI Inference Benchmark for Windows」(CPU)

 GPUテストではWindows MLを利用した場合のスコアに加え、Arc A730MではIntel OpenVINO、GeForce RTX 2060ではNVIDIA TensorRTを利用した場合のスコアも取得した。

 Windows ML利用時はGeForce RTX 2060を3~53%下回ったArc A730Mは、OpenVINO利用時でもfloat16とIntegerではGeForce RTX 2060(TensorRT)を29~33%下回っているが、float32では全体ベストとなるスコア「499」を記録している。

【グラフ07】UL Procyon v2.6.466「AI Inference Benchmark for Windows」(GPU)

3DMark

 3DMarkのゲームベンチマークでは、「Speed Way」、「Port Royal」、「Time Spy」、「Fire Strike」、「Wild Life」を実行した。

 Neptune HN2673は、Speed Wayで約6%、Port Royalで約5%、Fire Strikeで約20%、それぞれCore i9-9900K環境を下回った一方、Time Spyで約6%、Wild Lifeでは4~22%上回っている。

 大差で下回ったFire Strikeについては、CPUのマルチスレッド性能の影響が大きいPhysics ScoreとCombined Scoreが響いた結果であり、GPUとしてのArc A730MはGeForce RTX 2060に近い性能を発揮していることが伺える。

【グラフ08】3DMark v2.26.8125「Speed Way」
【グラフ09】3DMark v2.26.8125「Port Royal」
【グラフ10】3DMark v2.26.8125「Time Spy」
【グラフ11】3DMark v2.26.8125「Fire Strike」
【グラフ12】3DMark v2.26.8125「Wild Life」

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク

 ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークでは、グラフィック品質を「最高品質」に設定して、フルHD/WQHD/4Kの3画面解像度でベンチマークを実行した。

 Neptune HN2673のスコアはCore i9-9900K環境を10~16%下回ったものの、平均フレームレートではフルHDで106.6fps、WQHDでも72.8fpsを記録しており、WQHD以下であればゲームをプレイするのに十分なパフォーマンスが得られている。

【グラフ13】ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク「スコア」
【グラフ14】ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク「平均フレームレート」

BLUE PROTOCOL ベンチマーク

 BLUE PROTOCOL ベンチマークでは、グラフィック品質を「最高画質」に設定して、フルHD/WQHD/4Kの3画面解像度でベンチマークを実行した。

 Neptune HN2673のスコアはCore i9-9900K環境を20~29%下回っており、平均フレームレートはフルHDで71.2fps、WQHDで49.7fps、4Kで26.9fpsだった。BLUE PROTOCOLを高画質設定でプレイしたいのであれば、Neptune HN2673はフルHD解像度がターゲットになるだろう。

【グラフ15】BLUE PROTOCOL ベンチマーク「スコア」
【グラフ16】BLUE PROTOCOL ベンチマーク「平均フレームレート」

エーペックスレジェンズ

 エーペックスレジェンズでは、グラフィック品質をできる限り高く設定して、フルHD/WQHD/4Kの3画面解像度での平均フレームレートを計測した。テスト時の上限フレームレートは300fps。

 Neptune HN2673の平均フレームレートはフルHDで128.4fps、WQHDで106.4fps、4Kで66.0fpsで、これはCore i9-9900K環境を3~22%下回った。100fps以上の平均フレームレートを記録できる実力はあるので、エーペックスレジェンズをプレイできる性能は十分に備えていると言える結果ではある。

【グラフ17】エーペックスレジェンズ (v3.0.39.35)

STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール

 STREET FIGHTER 6 ベンチマークツールでは、グラフィック品質を最高の「HIGHEST」に設定して、フルHD/WQHD/4Kの3画面解像度でテストを実行した。テスト時の上限フレームレートはFIGHTING GROUNDが60fpsで、BATTLE HUBとWORLD TOURが120fps。

 Neptune HN2673はフルHDとWQHDにおいて、FIGHTING GROUNDで約60fpsの平均フレームレートを記録している。WQHDについては僅かに60fpsを割り込むシーンがあったのでグラフィック設定を調整したいところではあるが、これはNeptune HN2673はWQHD以下の解像度でSTREET FIGHTER 6プレイ可能な性能を備えていると期待できる結果だ。

【グラフ18】STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール「フルHD (1,920×1,080ドット)」
【グラフ19】STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール「WQHD (2,560×1,440ドット)」
【グラフ20】STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール「4K (3,840×2,160ドット)」

モンスターハンターライズ:サンブレイク

 モンスターハンターライズ:サンブレイクでは、グラフィック品質を「高」に設定して、フルHD/WQHD/4Kの3画面解像度で平均フレームレートを計測した。

 Neptune HN2673の平均フレームレートは、フルHDで88.9fps、WQHDで71.4fps、4Kで31.1fpsとなっており、Core i9-9900K環境を21~35%下回った。WQHD以下であればある程度快適なプレイが望めるだろう。

【グラフ21】モンスターハンターライズ:サンブレイク (v16.0.1.0)

エルデンリング

 エルデンリングでは、グラフィック品質を「最高」に設定して、フルHD/WQHD/4Kの3画面解像度で平均フレームレートを計測した。なお、レイトレーシングと自動描画調整については無効にしている。

 Neptune HN2673の平均フレームレートは、フルHDで45.5fps、WQHDで38.1fps、4Kで24.4fpsとなっており、Core i9-9900K環境を18~45%下回った。Core i9-9900K環境との差はともかく、フルHDでも60fpsを下回ってしまっているので、快適なプレイを望むならフルHDでグラフィック品質の調整すべきだろう。

【グラフ22】エルデンリング (v1.10)

システムの消費電力とワットパフォーマンス

 ベンチマーク実行中にワットチェッカーを使って計測したシステムの消費電力と、その結果をもとにワットパフォーマンスを計算してみた。

 まず、システムの消費電力については、アイドル時消費電力こそCore i9-9900K環境を上回ってしまったものの、ベンチマーク実行中の消費電力は平均値/最大値ともにNeptune HN2673が低い数値となっている。

 特に、CPUベンチマークであるCinebench R23(Multi Core)やBlender Benchmarkでは、平均162.8~188.3WのCore i9-9900K環境に対し、Neptune HN2673は平均90.6~92.3Wと大幅に低い消費電力だった。

【グラフ23】3DMark実行中とアイドル時のシステムの消費電力 (平均/最大)

 ベンチマークスコアを平均消費電力で割ることで求めたワットパフォーマンスについては、Neptune HN2673がCore i9-9900K環境をCPUベンチマークで43~56%、GPUベンチマークでも9~46%上回った。

【グラフ24】各GPU搭載システムのワットパフォーマンス(スコア/平均消費電力)
【グラフ25】Core i9-9900K/GeForce RTX 2060 のワットパフォーマンスを100%とした場合

ベンチマーク中のモニタリングデータ

 Cinebench R23(Multi Core)とファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク(4K/最高品質)実行中のモニタリングデータをまとめた結果が以下のグラフだ。

 Cinebench R23実行中のCPU温度は最大92.0℃の平均86.6℃で、TjMAXの100℃から13℃オフセットした87℃でサーマルスロットリングが作動している様子が数値から見てとれる。結果として、CPU消費電力はリミット値を下回る最大42.6W(平均37.0W)で、CPUクロックはPコア平均2,082MHz、Eコア平均1,869MHzだった。

 ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク実行中は、CPU温度が最大99.0℃(平均77.8℃)、GPU温度が最大90.0℃(平均84.7℃)となっている。この時のCPUクロックはPコア平均2,413MHz、Eコア平均1,964MHzで、GPUクロックは平均1,730MHzだった。

【グラフ26】ベンチマーク実行中のCPU/GPU温度 (平均/最大)
【グラフ27】ベンチマーク実行中のCPU/GPU消費電力 (平均/最大)
【グラフ28】ベンチマーク実行中のCPU/GPUクロック (平均/最大)
【グラフ29】Cinebench R23実行中のモニタリングデータ
【グラフ30】ファイナルファンタジーXIVベンチマーク実行中のモニタリングデータ

 モニタリングデータの数値からは、ベンチマーク実行中に動作温度は高めでサーマルスロットリングの作動も確認できるNeptune HN2673だが、今回実物をテストしてみて特に感銘を受けたのが、その静粛性だ。

 本体から30cm離れた位置に設置した騒音計で計測した騒音値が以下のグラフで、アイドル時の動作音が非常に静かなのはもちろん、CPUが常時サーマルスロットリング状態のCinebench R23実行時の39.8dBAや、最大の42.9dBAを記録したファイナルファンタジーXIVベンチマーク実行時であっても「ミニPCとしてはかなり静か」と言えるほど、ファンノイズは小さかった。さすがに無音というほどではないものの、オフィスなど周囲への配慮が必要な環境でも利用できるレベルの静粛性を実現している。

【グラフ31】MINISFORUM HN2673の騒音値

フルHDゲーミングPCとしても通用するArc A730M搭載ミニPC

 Arc A730Mを搭載したNeptune HN2673のパフォーマンスは、フルHD解像度であれば十分にゲーミングPCとして通用するレベルであり、OSのWindows 11 Pro込みで10万円台前半で購入できるミニPCとしては上々だ。

 CPU性能はそれほど強力ではないものの、搭載パーツの性能を無理に引き出すよりも静粛性を重視したNeptune HN2673の冷却システムは好印象だった。オフィスでも使えるビジネス用PCやサブPCとしての適正も高いNeptune HN2673は、10~15万円程度の予算でミニPCを探しているユーザーにとって、ぜひチェックしておきたい1台だ。