Hothotレビュー

マウスのCLIP STUDIO同梱ノート「DAIV 4N」を試す

~マンガ家にも使ってもらった

マウスコンピューター「DAIV 4N」

 マウスコンピューターは、薄型・軽量なマグネシウム合金製新筐体に、第10世代(Comet Lake)のCore i7と、ディスクリートGPU「GeForce MX250」を搭載した14型クリエイター向けモバイルノートパソコン「DAIV 4N」を1月に発売した。税別価格はOfficeなしで139,800円、Office Home & Business 2019付きで163,800円。

 その後、本製品はセルシスのマンガ・イラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」推奨モデルとなり、注文時に「CLIP STUDIO PAINT PRO 1デバイスプラン(年間プラン)」(2,540円)を選べるようになったほか、このオプションを使わない場合も「CLIP STUDIO PAINT DEBUT(無料)」が標準で付属するようになった。

 今回本製品の実機を借用したので、詳細スペック、外観、ノートパソコンとしての使い勝手、AV品質、性能などについて検証するのに加え、マンガ家の北上諭志氏にも本製品でじっさいにイラストを描いていただき、製品の感想を伺った。

CPUはCore i7-10510U、ディスクリートGPUはGeForce MX250を搭載

 ハードウェアの標準構成として用意されているのは1モデルのみ。OSは「Windows 10 Home 64bit」、CPUは「Core i7-10510U」(4コア8スレッド、1.80~4.90GHz)、ディスクリートGPUは「GeForce MX250」を採用。メモリは16GB(DDR4-2666 SDRAM)、ストレージは256GB(PCIe NVMe)を搭載している。

クリエイター向けパソコンブランド「DAIV」ならではの精悍なイメージのパッケージ
パッケージには、本体、ACアダプタ、電源ケーブル、説明書類が同梱されている

 ただし、マウスコンピューターの直販サイトから購入するさいに、OSをWindows 10 Home 64bit/Windows 10 Pro 64bit、メモリを16GB/32GB、ストレージを256GB(PCIe NVMe)/256GB(Samsung PM981a)/512GB(SATA3)/512GB(PCIe NVMe)/512GB(Samsung PM981a)/1TB(PCIe NVMe)/1TB(Samsung PM981a)からカスタマイズ可能だ。

 ディスプレイは14型フルHD液晶(1,920×1,080ドット、157ppi、輝度非公表、NTSC比72%、非光沢、タッチ非対応、スタイラス非対応)を搭載。通信機能はIEEE 802.11a/b/g/n/a/ac/ax、Bluetooth 5、GigaBit Etherneをサポートしている。

 バッテリ容量は公表されていないが、Battery reportコマンドで確認したところ設計容量46,740mWhのリチウムイオンバッテリが搭載されており、バッテリ駆動時間は前述のとおり最大12時間が謳われている。

 生体認証システムとしては、ディスプレイ上部にWindows Hello対応顔認証カメラが搭載されている。

 クリエイター向け製品ならではの特典がペイントツール「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」。シリアルナンバーが同梱されており、プログラムをセットアップ後にシリアルナンバーを入力すれば、無料で利用可能だ。

説明書類は、製品仕様、ファーストステップガイド、マウスコンピューターサポートマニュアル、保証書、CLIP STUDIO PAINT DEBUTシリアルナンバーで構成。CLIP STUDIO PAINT DEBUTのシリアルナンバーは裏面に記載されている
マウスコンピューターの直販サイトでは、DAIV 4Nと一緒にペンタブレット「Wacom One」(税別36,900円)も購入可能

 このほかの詳細スペックについては下記の表を参照してほしい。

【表1】DAIV 4Nのスペック
製品名DAIV 4N
OSWindows 10 Home
CPUCore i7-10510U(4コア8スレッド、1.80~4.90GHz)
GPUIntel UHD Graphics(300MHz~1.15GHz)、NVIDIA GeForce MX250
メモリDDR4-2666 SDRAM 16GB
ストレージ256GB PCIe NVMe SSD
ディスプレイ14型フルHD液晶(1,920×1,080ドット、157ppi、輝度非公表、NTSC比72%、非光沢、タッチ非対応、スタイラス非対応)
通信IEEE 802.11a/b/g/n/a/ac/ax、Bluetooth 5、GigaBit Etherne
WWAN
インターフェイスUSB 3.0 Type-C(USB Power Delivery対応)×1、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0×1、HDMI×1、ヘッドセット端子×1
カメラ100万画素
バッテリ容量46,740mWh(Battery reportコマンドで計測)
バッテリ駆動時間約12時間
バッテリ充電時間非公表
本体サイズ320.2×214.5×17.5mm(幅×奥行き×高さ)
重量約1.09kg
セキュリティWindows Hello対応顔認証カメラ
ビジネス統合アプリオプション
同梱品ACアダプタ、電源ケーブル、説明書類(製品仕様、ファーストステップガイド、マウスコンピューターサポートマニュアル、保証書、CLIP STUDIO PAINT DEBUTシリアルナンバー)
カラーブラック
価格Officeなし : 139,800円(税別)、Office Home & Business 2019付き : 163,800円(税別)

USB PD対応小型充電器やモバイルバッテリが使える

 DAIV 4Nのサイズは320.2×214.5×17.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.09kg。筐体素材には軽さと剛性を兼ね備えたマグネシウム合金を採用することで、従来製品「DAIV NG4500シリーズ」と比較して、約48%軽量化(約2.1kg→約1.09kg)、約31%薄型化(25.7mm→17.5mm)、約20%小型化(約862㎠→約684㎠)されている。実測重量は1,079.5gとなっており、ディスクリートGPUを搭載し、約12時間のバッテリ駆動時間を謳うノートパソコンとして満足いく携帯性だ。

 また、付属のACアダプタも約370gと軽量に作られている。さらに、USB Power Delivery(60W以上)にも対応しているので、サードパーティー製USB PD対応小型充電器やモバイルバッテリを使用可能だ。クリエイター向けの高性能パソコンとしてだけでなく、外出用ノートパソコンとしても活躍してくれるモバイル性能を備えている。

本体天面。マグネシウム合金製の筐体にはマット加工が施されており、手脂が比較的目立ちにくい
本体底面。CPUやディスクリートGPUを効率的に冷やすために、放熱口は大きめに確保されている
ディスプレイ面。ディスプレイ上部には100万画素のWebカメラとWindows Hello対応顔認証カメラが内蔵されている
キーボードは82キーの日本語仕様
本体前面(上)と本体背面(下)。本体内の熱は背面の向かって左から排気される

 インターフェイスは、USB 3.0 Type-C(USB PD対応)×1、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0×1、HDMI×1、ヘッドセット端子×1、GigaBit Ethernetが用意されている。USB 3.0 Type-C端子は映像出力に対応していないので、デュアルディスプレイ環境はHDMI端子経由となる点には留意してほしい。

右側面(上)にはUSB 3.0 Type-C(USB Power Delivery対応)×1、USB 3.0 Type-A×1、HDMI×1、電源端子、左側面(下)にはセキュリティロックスロット×1、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(RJ-45)×1、USB 3.0 Type-A×1、USB 2.0×1、ヘッドセット端子×1が配置されている
ディスプレイの最大展開角度は154度
ACアダプタのコード長は実測150cm、電源ケーブルの長さは実測180cm
ACアダプタの型番は「FSP065-RBBN3」。仕様は入力100-240V~1.5A、出力19.0V/3.42A、容量65.0W
本体の実測重量は1079.5g
ACアダプタと電源ケーブルの合計重量は実測370g
システム情報
主要なデバイス
Windows 10のバージョン1909適用後、初期状態に戻したさいのCドライブの空き容量は203.18GB(256GBモデルの場合)
「powercfg /batteryreport」コマンドを実行したところ、DESIGN CAPACITY、FULL CHARGE CAPACITYともに46,740mWhと表示された

大幅に薄型化が図られているが快適に打鍵できるキーボード

 DAIV 4Nには、2段階で明るさを調整可能なバックライトが内蔵された82キーの日本語キーボードが採用されている。キーピッチは約18mm、キーストロークは約1.4mm。文字キーの押圧力は実測0.55Nだ。じっさいに長めの文章を入力してみたが、個人的にはよいフィーリングだと感じた。また「,」、「.」、「/」、「\」以外のキーは等幅に揃えられており、素直な配列だ。従来モデルより大幅に薄型化が図られているが、フルスピードで快適にタイピングできるキーボードに仕上げられている。

キーピッチは約18mm
キーストロークは約1.4mm
キーボードの押圧力は実測0.55N前後
【表2】キーボードの押圧力の一例
FキーEnterキーSpaceキー
DAIV 4N0.55N0.55N0.58N
MUGAストイックPC30.51N0.46N0.47N
LG gram 2-in-10.6N0.6N0.6N
16インチMacBook Pro0.55N0.55N0.55N
ZenBook Duo0.56N0.54N0.55N

 ダイビングボード構造のタッチパッドのストロークはやや深めで、クリックも底付近で発生するが、押圧力が軽めに設定されており、試用中誤操作することはほとんどなかった。クリエイティブワークにはマウスやペンタブレットをつなげるだろうが、基本的なパソコン操作ならタッチパッドで快適にこなせると思う。

パームレストは相当力を入れてもたわみはほとんど発生しない
キーボードバックライトは白色。明るさは2段階に調整できる
タッチパッドのサイズは実測116×72mm。快適にジェスチャー操作可能な広さが確保されている
タッチパッドのストロークはやや深め。しかし軽めのクリック感が設定されており、操作しやすい

 100万画素のWebカメラの画質はノートパソコン品質。ビデオ会議には十分だが、生配信などに利用するなら1080p対応のWebカメラなどを用意しよう。

ディスプレイ上部には、100万画素のWebカメラ、Windows Hello対応顔認証カメラ、デュアルアレイマイクが内蔵されている
100万画素のWebカメラで自撮りしてみた。写真では全体的にボケた印象を受けるが、ビデオ会議用途なら問題ない品質だ

Web用のカラーイラストを描くために十分な色域のディスプレイ

 DAIV 4Nには14型フルHD液晶(1,920×1,080ドット、157ppi、輝度非公表、NTSC比72%、非光沢、タッチ非対応、スタイラス非対応)が搭載されている。実際にカラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で色域を計測したところ、sRGBカバー率99.8%、sRGB比101.6%、Adobe RGBカバー率74.5%、Adobe RGB比75.3%、DCI-P3カバー率74.9%、DCI-P3比74.9%、NTSCカバー率69.1%、NTSC比72.0%という結果になった。

 NTSC比はスペックどおり72.0%が実測されており、sRGBカバー率も100%に近い値となっている。Webサイトに掲載するカラーイラストを描くために十分な色域を備えていると言える。

sRGBカバー率99.8%、sRGB比101.6%
Adobe RGBカバー率74.5%、Adobe RGB比75.3%
DCI-P3カバー率74.9%、DCI-P3比74.9%
NTSCカバー率69.1%、NTSC比72.0%
モバイルノートパソコンとしてsRGBカバー率99.8%は平均以上の色域だ
広視野角が謳われているだけに、かなり深い角度からでもディスプレイになにが表示されているのか判別できる

 一方サウンド面については、大型スピーカーが内蔵されているわけではないが、音響効果ユーティリティソフト「Sound Blaster Cinema 5」がプリインストールされており、臨場感あるサウンドを楽しめる。ただし、おそらくサウンドを破綻させないためだと思われるが、音量は小さめだ。DAIV 4Nの前でミュージックビデオや映画を鑑賞するなら十分だが、オーディオコンポ的に音楽を部屋中に流すのなら外付けスピーカーなどを用意しよう。

ステレオスピーカーは本体底面手前に内蔵されている
音響効果ユーティリティソフト「Sound Blaster Cinema 5」がプリインストール
YouTubeで公開されている「前前前世(movie ver.) RADWIMPS MV」を最大ボリュームで再生したさいの音圧レベルは最大72.0dB(50cmの距離で測定)

マンガ家 北上諭志氏の評価

 ここで、プロのマンガ家である北上諭志氏の評価を紹介する。北上氏は、本誌連載中のマンガ「マウス担当新人営業 松浮アリスの営業日誌」の作者でもある。

 マンガ家の北上諭志です。今回、マウスコンピューターさんがマンガ家もターゲットにしたノートパソコンを発売されたということで、僕も試させてもらいました。まず、外観ですが、大きさ、薄さ、軽さはとても良いなと思いました。

 CLIP STUDIOがそこまでの最高性能のパソコンでなくてもサクサク動くのですが、スペックに関しても、じっさい僕が制作作業で使っているデスクトップパソコンとは、GPUとSSDが少し違うくらいで、性能にはまったく問題ありませんでした。マンガの制作作業はかなりの長時間になるので、スタッフとSkypeで通話しながらだったり、最近では映画やドラマを流しながら延々作業したりしているのですが、その場合でもスムーズに動作していました。

 また、作業中マシンの騒音が全然しないことに驚きました。とくにシナリオやセリフ、コマ割りなんかを考える時は静かなほうがいいので、騒音がない点は大きなメリットですね。

 CLIP STUDIO PAINT DEBUTが無料ついてくる点について、プロとしてマンガやイラスト制作している人は上位版を使う人がほとんどかと思いますが、これから、はじめてデジタルで簡単なイラストやマンガを描いて、SNSで投稿したいといった人にはとてもありがたいのではと思います。あるいは、この製品は15万円を切っていてコストパフォーマンスが高いので、プロでも、サブ機や自宅外で使う用として買うのもありだと感じました。

 なお、はじめてデジタルでイラストする人はこのDAIV 4N 1台で何ら問題ないと思いますが、本格的にやるなら、大きめの外部ディスプレイをつなぐとさらに快適になると思います。

 そして、本製品を使って、松浮アリスと先輩のイラストも描き起こしていただいた。

5分の4K動画の書き出しを5分台で完了!

 最後に性能をチェックしよう。今回は下記のベンチマークを実施している。

  • 総合ベンチマーク「PCMark 10 v2.0.2165」
  • バッテリベンチマーク「PCMark 10 Modern Office Battery Life」
  • 3Dグラフィックベンチマーク「3DMark v2.11.6866」
  • CPU/OpenGLベンチマーク「CINEBENCH R15.0」
  • CPUベンチマーク「CINEBENCH R20.060」
  • 3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジ-XIV: 漆黒の反逆者 ベンチマ-ク」
  • ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 7.0.0」
  • Adobe Lightroom Classic CCで100枚のRAW画像を現像
  • Adobe Premiere Pro CCで実時間5分の4K動画を書き出し

 下記が検証機の仕様とその結果だ。

【表3】ベンチマ-ク結果
PCMark 10 v2.0.2165
PCMark 10 Score4342
Essentials8737
App Start-up Score14397
Video Conferencing Score6274
Web Browsing Score7385
Productivity6370
Spreadsheets Score6214
Writing Score6531
Digital Content Creation3991
Photo Editing Score4252
Rendering and Visualization Score3579
Video Editting Score4178
PCMark 10 Modern Office Battery Life7時間40分(ディスプレイ輝度50%)
3DMark v2.11.6866
Time Spy1228
Fire Strike Extreme1682
Fire Strike3296
Night Raid12926
Sky Diver11503
CINEBENCH R15.0
OpenGL93.02 fpsCPU752 cb
CPU(Single Core)196 cb
CINEBENCH R20.060
CPU1578 pts
CPU(Single Core)435 pts
ファイナルファンタジ-XIV: 漆黒の反逆者 ベンチマ-ク
1,280×720ドット 標準品質(ノ-トPC)12506(非常に快適)
1,920×1,080ドット 標準品質(ノ-トPC)8079(非常に快適)
SSDをCrystalDiskMark 7.0.0で計測
1M Q8T1 シーケンシャルリード3135.282 MB/s
1M Q8T1 シーケンシャルライト1124.104 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルリード1400.573 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルライト1172.185 MB/s
4K Q32T16 ランダムリ-ド561.629 MB/s
4K Q32T16 ランダムライト815.970 MB/s
4K Q1T1 ランダムリ-ド45.201 MB/s
4K Q1T1 ランダムライト166.920 MB/s
Adobe Lightroom Classic CCで100枚のRAW画像を現像
7,952☓5,304ドット、カラ- - 自然8分4秒81
Adobe Premiere Pro CCで実時間5分の4K動画を書き出し
3,840×2,160ドット、30fps5分43秒53

 まずCPUスコアについてはCINEBENCH R15.0で752 cb、CINEBENCH R20.060で1469 ptsを記録。Uプロセッサーを搭載したノートパソコンとしては、性能を最大限近くまで引き出せている。

 またディスクリートGPUを搭載しているだけに、3DMark、ファイナルファンタジ-XIV: 漆黒の反逆者 ベンチマ-クのスコアも順当な結果。たとえば3DMarkのFire Strikeを例に挙げれば、ディスクリートGPU非搭載のノートパソコンの約3倍のスコアを記録している。

 実アプリケーションを使ったベンチマークでは、「Adobe Premiere Pro CC」で5分の4K動画の書き出しを5分台で完了した。エフェクトをふんだんに使った動画編集ならより上位のクリエイター向けパソコンで行なうべきだ。しかし、カットをつないで、テロップを追加するぐらいの4K動画編集・書き出しなら、十二分にこなせる性能を備えている。

ベンチマークを実施するさいには、統合ユーティリティソフト「Control Center」の電源設定を「ハイパフォーマンスモード」、Windows 10の電源モードを「最も高いパフォーマンス」に設定している
「ファイナルファンタジ-XIV: 漆黒の反逆者 ベンチマ-ク」実行中のキーボード面の最大温度は53.3℃
底面の最大温度は63.9℃
ACアダプタの最大温度は47.3℃

性能とモバイル性を両立させたクリエイティブワーク用ノートパソコン

 DAIV 4N最大の特徴はやはりモバイル性能。クリエイティブ系アプリを快適に利用できる性能を厚さ17.5mm、重量約1.13gの薄型・軽量筐体に搭載しており、ペンタブレット「Wacom One」とセットにしても、手軽にどこにでも持ち運べる。プロのマンガ家も納得の性能とモバイル性を両立させたクリエイティブワーク用ノートパソコンを求めている方に、自信を持って勧められる1台だ。