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モバイルで考えうる最強スペックをギリギリまで詰め込んだ「MSI GS66 Stealth」

エムエスアイコンピュータージャパン 「GS66 Stealth GS66-10SGS-020JP」

 エムエスアイコンピュータージャパンは、薄型軽量筐体の本格ゲーミングノートPC新モデル「GS66 Stealth」を発売した。本格ゲーミングノートPCながら薄型軽量筐体を実現するという従来モデルの特徴を受け継ぎつつ、スペックを強化し魅力が向上している。

 今回、GS66 Stealthの最上位モデルとなる「GS66 Stealth GS66-10SGS-020JP」を試用する機会を得たので、ハード面を中心に紹介する。すでに発売中で、実売価格は377,800円前後。

ブラック一色のシャープで落ち着いたデザインが特徴

 「GS66 Stealth GS66-10SGS-020JP」(以下、10SGS-020JP)は、従来モデルとなるGS65 Stealthから筐体デザインを一新。従来モデルも、本格ゲーミングノートPCとしては比較的シンプルで落ち着いた印象のデザインだったが、10SGS-020JPはよりシンプルさが突き詰められている。

 従来モデルでは、天板やタッチパッドの周囲などにゴールドのラインを配置したり、MSIのシンボルでもある天板のドラゴンエンブレムもオレンジでしっかり目立つように色づけされていた。しかし10SGS-020JPではそういった目立つ装飾が完全に省かれ、筐体はブラック一色となっている。天板のドラゴンエンブレムもブラックで、ぱっと見ではゲーミングPCとは思えないようなシャープで落ち着いた印象のデザインとなっている。

 もちろん、ゲーミングPCだからといって奇抜なデザインや派手な装飾が絶対に必要というわけではない。実際には、そういった奇抜なデザインや派手な装飾が不要と考えるユーザーも少なくないはずで、10SGS-020JPの落ち着いたデザインはかなり魅力となりそうだ。また、ゲーミングPCクラスの高性能PCを使いたいクリエイターにとっても、手にしやすいと感じるはずだ。

 サイズは、358.3×248×19.8mm(幅×奥行き×高さ)と、15.6型ゲーミングノートPCとしてはなかなかのコンパクト筐体となっている。ディスプレイが狭額縁仕様となっている点がフットプリントの小型化に貢献し、筐体が2cm切りという点もなかなかいい感じだ。

 数字だけ見るとイマドキのコンパクトさ追求ノートPCと大きく変わらないと感じるかもしれないが、CPUにCore i9-10980HK、ディスクリートGPUにGeForce RTX 2080 Super with Max-Q designを搭載と、ゲーミングノートPCとして現役最強クラスのスペックを搭載していることを考えると、驚異的なコンパクトさと言っていいだろう。

 重量は公称で約2.1kg、実測では2,178gだった。重量的には15.6型ノートPCとして特別軽いとは感じないかもしれないが、こちらもスペックを考えると十分に軽いと言える。

ディスプレイを開いて正面から見た様子。ディスプレイが狭額縁仕様となっており、本体の小型化に貢献している
天板部分。マット調のブラックで落ち着いた印象。ドラゴンエンブレムもブラックで、ゲーミングPC特有の派手さは全くない
本体正面
左側面。後方は底面のゴム足でやや高くなっているが、高さは19.8mmとまずまずの薄さだ
背面
右側面
底面。フットプリントは358.3×248mm(幅×奥行き)と15.6型ノートPCとして十分なコンパクトさとなっている
重量は実測で2,178g。ハイエンドゲーミングノートPCと考えると十分に軽いと感じる

モバイル向け最強CPUと最強ディスクリートGPUを搭載

 10SGS-020JPはGS66 Stealthの最上位モデルだが、スペックは非常に充実している。

 CPUは先ほど紹介したようにCPUはCore i9-10980HK、ディスクリートGPUはGeForce RTX 2080 Super with Max-Q designをそれぞれ採用している。CPUはモバイル向け第10世代Coreプロセッサーの最上位、ディスクリートGPUもモバイル向けGeForce RTXシリーズ最上位であり、デスクトップ向けCPUやGPU採用モデルを除いてゲーミングノートPCとして現役最強スペックとなっている。

 この最強CPUとディスクリートGPUを小型軽量筐体に搭載するということで気になるのが冷却性だが、その点も抜かりがない。10SGS-020JPでは7本のヒートパイプと3基の空冷ファンを組み合わせた冷却システム「Cooler Boost Trinity+」を採用。空冷ファンは厚さ0.1mmのファンブレードを採用することで従来モデルと比べてエアフローが15%向上しているとのこと。

 そして、底面に多数のパンチホールを備える吸気口を用意するとともに、左右側面および背面から排気するというエアフローによって最強CPUとディスクリートGPUを強力に冷却するようになっている。これによって高性能CPUとGPUも安定して動作可能というわけだ。

10SGS-020JPの冷却システム「Cooler Boost Trinity+」では、厚さ0.1mmのファンブレードを備える新開発空冷ファンを3基採用し、冷却性能を向上させている(CES 2020で撮影)
底面の吸気口から外気を取り入れ、背面および左右排気口から排出するエアフローでCPUやディスクリートGPUを強力に冷却する

 CPUやGPUだけでなくそのほかのスペックも充実。メモリは標準で32GB(16GB×2)、内蔵ストレージは容量1TBのPCIe/NVMe SSDと、どちらもハイエンドゲーミングノートPCとして十分満足できるものとなっている。なお、本体内にはSSD用のM.2スロットが2本用意されており、もう1台SSDを搭載可能だが、ユーザーによるSSDの増設は残念ながら行なえない。

 ネットワークは、2.5Gbps LAN(2.5GBASE-T)対応のKiller Ethernet E3100と、IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)準拠無線LANのKiller Wi-Fi 6 AX1650iをそれぞれ搭載。有線LAN、無線LANともにKillerブランドという点はゲーミングPCとして安心できる部分だ。また、有線LANと無線LANを同時に利用するチーミング機能「Killer Double Shot Pro」もサポート。ゲームの通信は有線LAN、その他の通信は無線LANで接続するといった利用が可能となっている。

 もちろん有線LAN、無線LANとも速度はギガビット超えとなっており、大容量データを扱う場面でも短時間での転送が可能なため、クリエイティブ用途やビジネス用途に活用する場面でも大いに活躍してくれるはずだ。

300Hz駆動の高速フルHD液晶を搭載

 ディスプレイは、フルHD(1,920×1,080ドット)表示対応の15.6型液晶を採用。パネルの種類は非公開ながらIPSレベルとしてしており、視野角は十分な広さが確保されているとともに、視点を大きく移動させても明るさや色合いの変化はほとんど感じられない。ディスプレイ表面は非光沢処理となっているため、外光の映り込みは少なく、ゲームプレイ中に外光の映り込みが気になることはほとんどない。もちろんこれは、10SGS-020JPをゲーム以外の用途に利用する場合でも快適な利用に繋がることになる。

 ここまでは、ゲーミングノートPCに搭載される15.6型フルHD液晶として標準的だが、10SGS-020JPはリフレッシュレートが最大300Hzと高速駆動に対応しているという部分が大きな特徴となっている。ゲームの映像も高リフレッシュレートで非常に滑らかに表示できるため、快適なゲームプレイが可能となる。リフレッシュレートが高いほどFPSゲームなどのターゲッティング精度が高まるという報告もあり、プロレベルのゲーマーにとっても大きな魅力となるはずだ。

 このほか、独自ユーティリティ「MSI Dragon Center」の「True Color」または同じく独自ユーティリティ「True Color」を利用して、用途に応じた表示モードの変更が可能。用意されている表示モードは、Gamer、Anti Blue、sRGB、Designer、Office、Movieの6種類。こういった機能を用意しているということからも、GS66 Stealthが単にゲーミング用途のみをターゲットとしているわけではない、ということがわかるだろう。

 また、ゲーミングノートPCとしては珍しく、ディスプレイがほぼ180度まで開く点も特徴の1つだ。これは、ビジネス用途などで便利に活用できるはずだ。

フルHD表示対応の15.6型フルHD液晶は300Hz駆動に対応し、ゲーム映像などを滑らかに表示できる。表面は非光沢処理で外光の映り込みも気にならない
視野角は十分に広く、視点を大きく動かしても明るさや色合いの変化は感じられない。発色は十分に鮮やかだ
独自ユーティリティ「MSI Dragon Center」の「True Color」で用途に応じた表示モードの変更が可能
タクストレイに格納されている「True Color」でも表示モードを変更可能。こちらでは輝度や色温度の調節も簡単に行なえる
ディスプレイを180度まで開ける点も特徴だ

Per Key RGBバックライト搭載キーボードはゲーミングPCらしい部分

 ゲーミングPCにとってキーボードも重要なデバイスの1つだ。GS66 Stealthでは、デンマークのゲーミングデバイスメーカー「SteelSeries」と共同開発したゲーミングキーボードを採用している。

 仕様としてはキーの間隔が開いたいわゆるアイソレーションタイプで、配列は日本語となっている。主要キーのキーピッチは約19mmフルピッチを確保。ストロークは1mm程度とやや浅めの印象。

 ただ、ちょうどいい堅さとしっかりとしたクリック感や、キーの中心からやや外れた場所でもしっかりタイピングできるため、ゲームプレイで不満を感じることはなさそうだ。ゲーミングPC用キーボードらしく、FとJだけでなくWキーにも突起が用意され、ポジションをしっかり把握できるよう配慮されている点も嬉しい部分だ。

 ゲーム以外の用途で活用することを考えた場合には、Enterキー付近やスペースキー左右などの一部キーが間隔なく配置されている点や、Enterキー右にもキーを配置している点がやや残念に感じる。MSI製ノートPCのキーボードでよく見られるが、英語配列のキーボードをベースに日本語化していることが大きな原因で、この点はもう少し配慮してもらいたいと感じる。

 なお、キーボードにはキーごとに発色をコントロールできるPer Key RGBバックライトを搭載している。バックライトの発色は、独自ユーティリティ「SteelSeries Engine 3」を利用して細かく設定できる。標準で用意されているプリセットの発光パターンを選択して利用したり、発色や発光パターンをキー単位にカスタマイズできるため、好みの発色・発光パターンを設定して派手に運用することも可能。もちろんまったく発光させない設定も行なえるので、ビジネスシーンでの利用も安心だ。

 ポインティングデバイスは、クリックボタン一体型のタッチパッドを搭載。ゲームプレイ時にはタッチパッドを利用することはほとんどないと思われるため、あまり仕様は気にしなくてもいいとは思うが、十分な広さの面積があり、一般的なノートPC同様にジェスチャー操作にも対応しているため、ウィンドウ操作などでは申し分なく利用可能だ。もちろんタッチパッドの動作は簡単にオフにできるため、ゲーム中の誤動作も心配無用だ。

ゲーミングデバイスメーカー「SteelSeries」と共同開発したアイソレーションタイプのゲーミングキーボードを搭載。配列は日本語だ
主要キーのキーピッチは約19mmフルピッチを確保
ストロークはやや浅めだが、しっかりとしたクリック感と適度な硬さのタッチで打鍵感はかなり優れる
Wキーにもポジション用の突起を用意する点はゲーミングキーボードらしい特徴
キーごとに発色や発光パターンを設定できるPer Key RGBバックライトを搭載
発色や発光パターンは、独自ユーティリティ「SteelSeries Engine 3」で細かく設定可能だ
Enterキー付近の一部キーが隙間なく配置されたり、Enterキー右にもキーを配置する点は少々残念
クリックボタン一体型のタッチパッドは面積が広く使い勝手は標準的。動作のオフも簡単に行なえる

ゲーミングPCとして必要十分のポートを用意

 側面ポート類は、ディスプレイが約180度開くこともあって、左右側面に配置している。左側面には電源コネクタとThunderbolt 3、HDMI、USB 3.2 Gen2 Type-Aを、右側面にはオーディオジャック、USB 3.2 Gen2準拠USB Type-C、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、有線LANの各ポートをそれぞれ用意している。

 2ポート用意されているUSB Type-Cのうち、左側面のThunderbolt 3はUSB PDに対応しており、内蔵バッテリーの充電など給電が行なえるという。実際に、手持ちの出力最大100Wと65WのUSB PD対応ACアダプタを利用して試してみたところ、いずれも給電が行なえることを確認した。

 ただ、それ以下の出力のUSB PD対応ACアダプタでは給電を確認できなかった。MSIはUSB PDのみでシステムを動作させるには65W以上の給電が必要としており、これは正常な挙動と言っていいだろう。

 なお、出力100WのUSB PD対応ACアダプタを利用したとしても、CPUやGPUを満足に動作させるには出力不足となる。MSIもCPUとGPUの性能を最大限引き出すには付属ACアダプタの利用が必須としており、USB PD対応ACアダプタを利用した給電は緊急時の給電やバッテリー充電に活用する程度と考えたほうがいいだろう。

 付属ACアダプタは出力が230Wと大きいためサイズも比較的大きく、重量も付属電源ケーブル込みで898.5gだった。

 このほかには、ディスプレイ上部にWindows Hello対応の顔認証カメラを搭載する。生体認証機能を標準で搭載する点は、ゲーム以外の用途に活用する場面でもアドバンテージとなるだろう。Webカメラとしては92万画素カメラとして活用できる。

 OSは、Windows 10 Pro 64bitを採用。ゲーミングPCではWindows 10 Homeの採用例が多いが、10SGS-020JPでは標準でWindows 10 Pro採用ということで、ゲーム以外の用途にも柔軟に対応可能と言える。

左側面には、電源コネクタ、Thunderbolt 3、HDMI、USB 3.2 Gen2 Type-Aの各ポートを用意
右側面には、オーディオジャック、USB 3.2 Gen2準拠USB Type-C、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、有線LANの各ポートを用意する
付属ACアダプタは出力230Wのやや大型のものとなっている
ACアダプタの重量は、付属電源ケーブル込みで実測898.5gだった
ディスプレイ上部には、Windows Hello対応の顔認証カメラを搭載。92万画素カメラとしても活用できる

ハイエンドゲーミングノートPCらしい優れた性能を発揮

 では、ベンチマークテストの結果を紹介しよう。今回利用したベンチマークソフトは、UL LLCの「PCMark 10 v2.1.2177」、「3DMark Professional Edition v2.12.6964」、Maxonの「CINEBENCH R20.060」、スクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」の4種類だ。

 また、10SGS-020JPではユーティリティ「Dragon Center」でCPUやGPU、冷却システムの動作モードを設定できるようになっている。今回のテストではその中から、最も優れた性能を引き出せる「Extreme Performance」に設定して行なっている。なお、このExtreme Performanceでは詳細設定でCPUとGPUのオーバークロック動作も設定可能となっているが、今回はオーバークロックには設定せずにテストを行なっている。結果は以下にまとめたとおりだ。

GS66 Stealth GS66-10SGS-020JP
CPUCore i9-10980HK(2.40/5.30GHz)
チップセット
ビデオチップGeForce RTX 2080 Super with Max-Q design
メモリDDR4-2666 SDRAM 32GB(16GB×2)
ストレージ1TB SSD(NVMe/PCIe)
OSWindows 10 Pro 64bit
PCMark 10v2.1.2177
PCMark 10 Score6562
Essentials9627
App Start-up Score12062
Video Conferencing Score8511
Web Browsing Score8693
Productivity8926
Spreadsheets Score10940
Writing Score7283
Digital Content Creation8925
Photo Editing Score12082
Rendering and Visualization Score14344
Video Editting Score4103
CINEBENCH R20.060
CPU3602
CPU (Single Core)481
3DMark Professional Editionv2.12.6964
Night Raid43352
Graphics Score86337
CPU Score11345
Sky Diver44564
Graphics Score67473
Physics Score18220
Combined score32226
Time Spy7909
Graphics Score7788
CPU Score8673
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
高品質 1,920×1,080ドット フルスクリーン8333

 各結果を見ると、さすがハイエンドゲーミングノートPCらしく、いずれのテストも非常に優れたスコアが得られていることがわかる。

 今回はCPUやGPUのオーバークロックは試さなかったが、CPUのCore i9-10980HKは倍率ロックフリーとなっているため、多少の安定動作を犠牲にしても性能が欲しい時などはオーバークロック設定でさらなる性能強化も目指せるため、性能重視のノートPCとして魅力はかなり大きいと言える。300Hz駆動のディスプレイと合わせて最新ゲームを快適にプレイできるのはもちろん、動画編集などのクリエイティブ作業も非常に快適にこなせるはずだ。

 ベンチマークテスト実行中の冷却システムの動作音だが、ファンの動作音と排気口からの風切り音双方がしっかりと耳に届く印象で、ややうるさく感じる。さすがに静かな場所での利用は厳しいと感じるほどの音だが、轟音というほどではなく、ハイエンドクラスのゲーミングノートPCとしては標準的な動作音と言える。

 続いてバッテリ駆動時間をチェックしてみた。10SGS-020JPには容量99.9Whという、航空機内に持ち込めるギリギリの大容量リチウムポリマーバッテリを内蔵。駆動時間は公表していないが、ハイエンドゲーミングノートPCながら比較的長時間の駆動が可能と考えられる。

 今回は、Windowsの省電力設定を「バランス」、電源モードを「より良いバッテリー」、バックライト輝度を50%、キーボードバックライトをオフ、Dragon Centerの動作モード設定を「Balanced」、無線LANを有効にした状態で、PCMark 10のBatteryテスト「PCMark 10 Battery Profile」の「Modern Office」を利用して計測したところ、3時間10分の駆動を確認した。内蔵バッテリ容量やテスト設定を考えると、やや短いという印象だが、10SGS-020JPは、もともとモバイル用途を想定しているわけではなく、それほど大きな問題とはならないだろう。

コンパクトなハイエンドゲーミングノートPCとして魅力あり

 10SGS-020JPは、15.6型ゲーミングノートPCとしては比較的コンパクトかつ軽量な筐体ながら、モバイル向けとして現役最強のIntel製CPUとNVIDIA製ディスクリートGPUを搭載することで、非常に高性能なゲーミングノートPCとして仕上がっている。ハイエンドゲーミングノートPCは大きく重いという常識を覆す、意欲的な製品と感じる。

 そして、ゲーミングPCらしからぬシンプルかつシャープな筐体も特徴で、この点はMSIが10SGS-020JPをゲーミングだけでなくクリエイター用途などにも対応させたいという意図が見える。OSにWindows 10 Proを採用したり、Windows Hello対応の顔認証カメラを標準搭載するといった点も、そういった考えがあるからだろう。

 そのため、とにかく最強クラスのスペックを備えるハイエンドゲーミングノートPCを探している人はもちろん、圧倒的な処理能力を備えるクリエイター向けノートPCを探している人にもお勧めできる製品だ。あとは40万円近い価格をどう考えるかだが、コストよりも性能を優先させたいなら、迷わず候補に入れるべきだろう。