編集部・ライターの今年“これ買った”!

スマホはもちろん、ノートPCもこれだけでまかなえるミニマムサプライ「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W) 」

このコラムは、編集部員やライターがこの1年を振り返り、実際に買って「良かった!」と思う製品を簡単に紹介するコーナーです。
約36×29×29mm、40gのAnker 511 Charger (Nano 3, 30W)

 今年(2023年)は、ずっと30WのUSB PD電源アダプタに注目していた。iPhone、そしてAndroidスマートフォンの多くがUSB PDでの急速充電をサポートするようになり、以前は20W前後だった対応電力も30Wが当たり前となっている。そして、秋のiPhone 15シリーズは、かねてより噂されていた通り、LightningからUSB-C(USB Type-C)にポート形状を変更し、需要も高まっているという。

 30Wの出力があれば、モバイルノートPCにも対応できる場合が多い。30Wでは満充電にできなかったり、ヘビーな処理には充電が追いつかずにバッテリが減ってしまうといったこともあるかもしれないが、経験的にそんなに困ったことはない。

ミニマムオールマイティとしての30Wチャージャー

 2021年の秋にAnkerが発売した「Anker 711 Charger (Nano II 30W)」は34gという画期的な重量で30Wをサポートすることに驚かされた。ただ、残念ながらコンパクトさゆえにプラグを折りたたむことができなかった。これだとカバンに裸で突っ込んででおくような使い方をすると、ほかのデバイスやカバンそのものにダメージを与える可能性がある。

 それでも便利に使っていたら、その翌秋には「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W) 」が登場し、めでたくプラグ部分が折りたためるようになった。カラバリも豊富になった。その代償として6gの増量とわずかなサイズアップを受け入れなければならなかったが、現時点では、最高のお気に入り製品だ。USB PDアダプタはサイズが大きくなると、隣のコンセントが使えないといった弊害もあるが、このサイズならほぼその心配はない。

左がプラグを折り畳めない先行モデルのAnker 711 Charger (Nano II 30W)。約32 x 28 x 27mm、34gは画期的だ。そして右がプラグが折り畳めるAnker 511 Charger (Nano 3, 30W)

軽快で使いやすい単ポートのアダプタ

 511と711は今も併売されている。延長コードやタップなどを一緒に持ち歩く場合は、装着しっぱなしにすればプラグを折り畳めない不便も解消できる。使い方の工夫で乗り切れるなら、6gとはいえ重量とサイズ感を優先させてもよさそうだ。

 今どき単ポート? と思うかもしれないが、複数ポートの連携でのケーブルの抜き差し時に起こる電力瞬断などの副作用、あるいは出張宿泊時のベッドとデスクに分散といった使い方を考えると単ポートの方が使いやすかったりもするわけだ。

2個のアダプタとケーブルをポーチに入れて出張セットに。これで137g。最近の百均には中身の見える透明ポーチがいろいろあってうれしい
タップを携行するならプラグは折り畳めなくてもいい