編集部・ライターの今年“これ買った”!

寝落ちしても問題なし、リモートで電子書籍のページをめくれる指輪型デバイス

このコラムは、編集部員やライターがこの1年を振り返り、実際に買って「良かった!」と思う製品を簡単に紹介するコーナーです。
Bluetoothでペアリングするリモコンデバイス。操作は親指で行なう

 今年(2023年)はiPadシリーズの新モデルが登場しなかったこともあり、スマホやタブレットをひっくるめたデバイスの購入台数は例年に比べて控えめだったが、そんな筆者にとって今年購入した中でもっとも利用頻度の高いデバイスは、スマホやタブレット本体ではなく、それらと組み合わせて使うキヤノンのリモコンデバイス「ページクリッカー」かもしれない。

 これはBluetoothでタブレットなどと接続して使うプレゼン用途のデバイスなのだが、電子書籍のページめくりにも利用できるのが特徴だ。対応するのはKindleやebookjapanなど、特定のアプリに限られるが、面倒な割り当ての設定をすることなく、ページの「進む」「戻る」が簡単に行なえる。

 ワイヤレスで電子書籍のページめくりを行なえるデバイスは他にも存在するが、本製品は指にはめて使うため握り続ける握力もいらず、手につけたまま寝落ちしても問題ないのが最大のメリットだ。コミックなどの右綴じ書籍は、中央のメインボタンが「戻る」、その隣のサイドボタンが「進む」といった具合に、あるべき配置が逆になってしまうが、こうした使い勝手のよさの前には些細な問題にすぎない。

 当初はタブレットアームに取り付けたiPadとの組み合わせでのみ使用していたが、ほかにAndroidやFireタブレットでも利用できることが分かったために、現在では(再ペアリングも面倒なので)タブレットごとに複数を常備して広く活用している。電子書籍をタブレットで読む機会が多い筆者にとって、いま手元からなくなると大変困るこのデバイス、実売価格も5千円を切っており、多くの人にその便利さを体験してほしい製品だ。

指を通すことから保持のために握力を必要としないのが最大の利点
右綴じ書籍では中央が「戻る」、左が「進む」になる
iOSのほかAndroid、FireOSでも利用可能。ちなみにバッテリ残量が表示できるか否かはOSにより異なる