編集部・ライターの今年“これ買った”!

2年連続で通算2台目の「iPhone 13 mini」を購入。その理由は?

このコラムは、編集部員やライターがこの1年を振り返り、実際に買って「良かった!」と思う製品を簡単に紹介するコーナーです。
「iPhone 13 mini」。手のひらにすっぽり収まるサイズと軽さが最大の特徴。iPhone 14シリーズではこの「mini」モデルは消滅した

 筆者が今年購入したデジタルガジェットの中で、現在一番利用頻度が高いのは、おそらくメインで使っているスマホ「iPhone 13 mini」だ。かつてのiPhone 5sの頃からコンパクトなスマホを愛用する筆者としては、このフィット感は最適で、もはや手放せない相棒といったところだ。

 あれ、でも買ったのが「今年」ってよく考えるとおかしくね? と首をひねる読者諸兄もいるだろう。まったくご指摘の通りで、iPhone 13 miniは2021年発売のモデルで、今年の新製品ではないので、miniモデルを手放せないとまで言い放つ筆者が1年遅れで購入したというのは、少し話が矛盾している。

 実はこれにはカラクリがある。筆者は今年購入したiPhone 13 miniは、発売直後に購入して愛用してきた1台目に次ぐ通算2台目に相当するのだ。秋口のiPhone 14シリーズの発表が近づくに連れ、miniモデルの廃止がほぼ確実となり、後継モデルが存在しないことが濃厚になってきた。となると当面は、手持ちのiPhone 13 miniを、iPhone 14シリーズの登場後も使い続けなくてはならない。

 しかし万一そのやり方で使っていて、ある日故障や紛失に遭遇すると、タイミングによっては在庫切れで他機種に乗り換えざるを得なくなり、そのタイミングでminiモデルとは今生の別れとなる悲劇も予想される。一方で、その時点で使用開始から約9カ月が経過していた1台目のminiは、ストレージ容量が枯渇しつつあったため、そうした意味からも買い替えは現実的にありえる選択肢だった。

 そのため、iPhone 14シリーズのモデルチェンジを待たずに、iPhone 13 miniの大容量モデル(512GB)を調達し、新規購入の2台目をメインに昇格、1台目をバックアップに降格させて、延命を図ることにしたわけである。故障も紛失もしていないのに買い替えたのには、このような裏事情がある。副産物として、限定保証の期限が延びるというメリットもあった(新品に買い替えたのだから当然だ)。

今年購入したのは筆者にとって2台目となる512GBモデル。あと3年はこれで戦いたい

 もっとも現実には、iPhone 14シリーズ登場後も、iPhone 13 mini自体は終息となることがなく、在庫豊富なSIMフリーモデルはいまやApple StoreだけでなくAmazonでも買えてしまう有様で、在庫切れの心配はしばらくなさそうである。

 また7月時点では14万4,800円だった実売価格は9月時点では13万7,800円と7千円安くなるなど、価格面でもまさかの値下がりが発生し、こちらについてはむしろ賭けに外れて早まった格好になった。

 思えば2016年リリースの初代iPhone SEの時も同じような流れでiPhone 12 miniの登場まで粘った経緯があり、今回はその再来と言ったところなのだが、折しもiPhone 14で追加さえれたPlusモデルも売れ行きはいまいちということで、次回もしくは次次回、また何らかのラインナップの見直しがある可能性はゼロではない。またいつの日か、miniモデルが復活を遂げることを信じ、雌伏して時の至るを待つことにしたい。