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NEC、用紙を斜めにセットしても自動補正するドットインパクトプリンタ
~高速印刷可能なライン型も
2020年3月16日 10:00
NECは、ドットインパクトプリンタ「MultiImpact」シリーズを強化し、「720AEN」、「720SEN」、「750/500E」の3機種を発売した。出荷は4月13日で、価格はすべてオープンプライスで、直販価格は順に518,200円、214,900円、2,400,600円。
官公庁や物流/流通業界では、各種申請や配送伝票など、複数の用紙で構成された特殊用紙が依然として存在し、これらは複合機やレーザープリンタでは対応が困難なため、ドットインパクトプリンタへの需要は依然としてある。
720シリーズでは印刷速度の向上や、自動斜行補正により、斜めに用紙をセットしても自動的に補正する機能を搭載。カットシートフィーダ(単票用紙)とトラクタフィーダ(連続用紙)で印刷開始位置を自動補正する。
また、給紙方法を選択できる「マルチウェイローディング機能」を備え、前面と背面のいずれも給紙と排紙が可能となっており、設置場所に応じた使い勝手を向上させた。解像度はいずれも180dpiで、速度は720AENが360字/秒、720SENが160字/秒。
インクリボンカートリッジの税別価格は720AEN用が8,200円、820SEN用が3,200円、交換用インクリボンは前者が4,400円、後者が1,700円。このほか、オプションのトラクタフィーダの価格は22,000円、カットシートフィーダの価格は76,000円となっている。
一方750/500Eは、行方向をまとめて一度に印刷できるライン型大型印刷ヘッドを搭載。180dpiで660行/分の印刷に対応し、最大8枚綴りの複写紙や、ラベル紙を高速印刷可能で、給与明細や請求書、物量帳票へのバーコード印刷などの効率化を実現。
また、120/180/90dpiの3種類の印刷モードと3種類の印刷濃度設定を用意するほか、高速モードと高品位モードで用途に応じて対応可能。プリンタ状態を液晶パネルに表示する機能を備える。用紙交換のための開閉用扉を前面、背面、左側面に配置し、場所を問わず設置可能。
リボンカートリッジの税別価格は17,000円、サブリボンカセットの税別価格は8,600円。