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レノボ、55℃の環境下でも動作するXeon D搭載エッジサーバー「ThinkSystem SE350」

ThinkSystem SE350を手にするレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社代表取締役社長のジョン・ロボトム氏

 レノボ・ジャパン株式会社は16日、同社の顧客/パートナー向けイベント「Transform 3.0」を開催。このなかで、2019年末までに同社初のエッジサーバー「ThinkSystem SE350」を投入すると発表した。

 同社のこのプライベートイベントの開催は2017年から数えて3年目を迎える。1回目では拡大するビッグデータの処理を行なうためにコンピューティング性能を重視したサーバー製品群、2回目ではそのビッグデータを保存するためのストレージ製品群を発表している。

 そして今回は、監視や顔認証といったビデオ周りのビッグデータが、エッジ側で処理されているというトレンドを踏まえ、エッジデバイス製品群のポートフォリオ拡張を発表。すでに別記事(レノボ、厚さ22mmの超小型デスクトップ「ThinkCentre M90n-1 Nano」)で紹介している小型デスクトップ新製品に加え、年末までにThinkSystem SE350というエッジサーバーを投入することを明らかにした。

Transformの開催は今年(2019年)で3回目

 ThinkSystem SE350は、NEBS Level 3認証を取得し、0~55℃という幅広い動作環境温度を実現しているほか、防塵対応、30Gの衝撃、3Gの連続振動での稼働保証を実現。また、管理者が現場不在の場合でもリモートで管理できる仕組みや、Wi-Fi/LTE/有線ネットワークへの対応および5G対応予定といった豊富な接続オプションが特徴となっている。

 CPUにはXeon Dプロセッサを採用し、M.2 SSDやNVIDIA T4 GPUの搭載も可能となっており、高度なエッジコンピューティング処理も対応できるとしている。

ThinkSystem SE350の特徴

 エッジサーバーは、必ずしもデータセンターのような「コンピュータに優しい環境」が整っているわけではない。この分野にもレノボが進出することで、エッジからクラウドまでのトータルソリューションを1社で提供可能になるだろう。

 このほか同イベントでは、消費電力量≒使用量に応じて課金するサーバーのサブスクリプションモデルなど「TruScale」も発表された。